顔の脂肪吸引を調べはじめたばかりなら、頬やあご下のもたつきを何とかしたい気持ちと、顔にメスを入れる怖さが、同じ重さで並んでいるころだと思います。
知りたいのは、だいたい次の3つですよね。
- いくらかかるか
- 何日休めばいいか
- どれくらい危ないのか
先に答えを置いておきますね。結論は単純です。THE CLINICの公式料金表では、顔の脂肪吸引は基本セットを足した総額で352,000円〜479,600円(税込・2026年9月11日確認)でした。
公式の説明をならべると、人前に出られる目安は1〜2週間、完成までは1〜3ヶ月なので、休みの見積もりが最初の関門になります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 総額(THE CLINIC公式) | 352,000円〜479,600円(税込) |
| 人前に出られるまで | 1〜2週間 |
| 完成までの目安 | 1〜3ヶ月 |
安全性のほうは少し歯切れが悪く、脂肪吸引だけを取り出した公的な統計が公表されていないからです。
各院が公表している料金・回復の目安・保証の条件と、国民生活センターの美容医療サービスの相談件数を突き合わせて整理しました。
料金や条件は確認した時点のもので変わることがあるので、決める前に公式の最新情報も見ておいてくださいね。
- 切開しておこなう脂肪吸引と、注射でおこなう施術がどう違うか
- 総額でいくらかかるか(施術費だけを見ると足りない理由)
- 何日休めばよくて、完成までどれくらいかかるか
- 失敗・凹凸・たるみが起きる理由と、防げる部分
- 5年後・10年後にリバウンドするのか
- 5院の公表情報を同じ項目で並べると、何がそろわないか
顔の脂肪吸引とはどんな施術か|切開する施術と、注射でおこなう施術は別もの

顔の脂肪吸引は、こめかみ・頬・あご下の皮下脂肪を、カニューレという細い管で吸い出す外科手術です。数ミリの穴を開けて管を通すので、切開を伴います。
一度取った脂肪細胞は再び増えません。だから同じ場所が元の厚みに戻りにくい一方で、取りすぎたときに戻す手立ても限られます。この一方通行が、施術の概要としていちばん押さえたい性質なんです。
「顔の脂肪吸引」には、2つの別々の施術が混ざっている
ややこしいのはここで、顔の脂肪吸引という言葉で出てくるページには切開を伴う手術と、脂肪吸引注射という別の施術が並んでいます。
湘南美容クリニックの公式ページでは、脂肪吸引注射は「メスを使わず、専用の細い注射針で直接脂肪を吸引する」方法として説明されています(公式・2026年9月11日確認)。
同じ「脂肪吸引」の名前でもやることが違うので、読み分けやすくするためここでは切開を伴うほうを切開版、注射でおこなうほうを注射版と呼びますね。
- 切開版:メスで切開して吸引する手術
- 注射版:注射針で脂肪を吸引する施術
- 切開版:メスを使い、1回で仕上げることを狙う。休みが必要
- 注射版:メスを使わず、休みは短いが複数回が前提
このページで扱うのは切開版です。
切開版と注射版では費用の数え方も休みの取り方も変わるので、注射版と迷っているなら脂肪吸引と脂肪溶解注射をどう選び分けるかを先に見ておくと話が早いですよ。
どこの脂肪を、どれくらい取るのか
顔で吸引の対象になるのは次の部位の皮下脂肪で、TAクリニックの公式料金表はこの部位別に価格を分けています(公式・2026年9月11日確認)。
- 頬
- あご下
- こめかみ
- フェイスライン
吸引量はccで語られます。ただ、何cc取れば小顔になるという決まった数字はありません。
顔は面積が小さく左右のわずかな差が表情に出るため、量そのものより左右のバランスとどこを残すかのデザインが仕上がりを決めます。
部位別に見ても頬とあご下では残したい厚みの考え方が別なので、「たくさん取るほどいい」とは考えないでくださいね。
- 頬:厚みを残しすぎず、こけさせすぎない
- あご下:フェイスラインの角度を見ながら決める
取りすぎた脂肪は戻せず修正には別の部位からの脂肪注入が必要になるので、そのさじ加減は部位と吸引量の決まり方で細かく扱っています。
あご下だけを取りたい人は顔全体とは腫れの出方も休みの長さも違うので、そちらの記事もどうぞ。


顔の脂肪吸引は総額でいくらかかるか|施術費だけを見ると足りない

顔の脂肪吸引の総額は、THE CLINICの公式料金表で確認すると会員352,000円・一般479,600円(税込・2026年9月11日確認)でした。
同じ公式料金表では、施術費そのものは297,000円。消耗品・麻酔・内服薬の基本セットが、これとは別に必要です。ここ、間違えやすいところです。
| 項目 | 会員価格(税込) | 一般価格(税込) |
|---|---|---|
| 施術費(頬の両側または顎下のいずれか) | 297,000円 | 369,600円 |
| 基本セット(消耗品・麻酔・内服薬/別途必須) | 55,000円 | 110,000円 |
| 総額 | 352,000円 | 479,600円 |
表のとおり、施術費と総額では5万〜11万円の開きが出ます(THE CLINIC公式・2026年9月11日確認)。360脂肪吸引とベイザー脂肪吸引で費用が変わらない点も、同じ公式料金表に明記されています。
美容外科の料金表は、施術費を大きく出して、麻酔代やアフターケアを別立てにすることがあります。比べるときは総額でそろえてください。そこを外すと、安く見えた院のほうが高くつきます。
- 施術費だけの表示:安く見える
- 総額(施術費+基本セット):実際に支払う金額
費用の話をするなら、リスクと副作用もセットで
自由診療は、費用と治療内容と主なリスクを一緒に見て、はじめてフェアに判断できます。顔の脂肪吸引で公式に挙げられている主なものを並べますね。先に知っておいてください。
- 腫れ・内出血:公式の説明では人前に出られるまで1〜2週間が目安。個人差の幅までは公表されていない
- 左右差・凹凸・取りすぎによる頬のこけ:修正には脂肪注入が必要で、費用は別にかかる
- 皮膚が硬く感じる拘縮:回復の過程で起きる反応で、時間とともにやわらぐとTHE CLINICは説明(公式・2026年9月11日確認)
- まれに神経に関わる症状:口が動かしにくいなど。多くは1ヶ月ほどで改善するとTHE CLINICは説明(公式・2026年9月11日確認)
料金だけを見て決めた人はあとで修正費に驚くパターンが珍しくないので、契約の前に取りすぎたときの修正がいくらになるかも聞いておいてください。
モニター価格を使えば総額は下がりますが、症例写真の使用範囲や通院回数といった条件が付くので金額だけで飛びつかないでくださいね。
総額の内訳は値段はいくらかかるのかに、モニターの適用条件は安く受ける方法にまとめています。


顔の脂肪吸引が「やめた方がいい」と言われる理由|デメリットは3つ

顔の脂肪吸引に「やめた方がいい」という声が集まる理由は、もたつきの原因が脂肪ではなかった、取りすぎて戻せない、休みが想像より長かった、の3つに整理できます。
どれも施術そのものより事前の見極めで決まる話で、原因の取り違え・取りすぎ・休みの読み違いという3つに分かれます。
- 原因の取り違え:もたつきの原因が皮下脂肪だけでなく、皮膚のたるみ・筋肉の位置・骨格・むくみが混ざっている
- 取りすぎ:顔は面積が小さく、ミリ単位の差が表情に出る。取りすぎた脂肪は戻せない
- 休みの長さの受け取り違い:「数日で終わる」と思っていたら、実際はもっとかかったという食い違い
いちばん多いのが、原因の取り違えです。原因がたるみの人が脂肪だけ取っても、待っていた変わり方は出ません。それどころか、支えていた脂肪が減って皮膚が余り、老けた印象になることがあります。失敗ではなく、適応が違ったという話です。
- もたつきの原因がたるみだったケース
- もたつきの原因がむくみだったケース
2つめの取りすぎは、修正するには別の部位から脂肪を注入することになり、費用も休みもあらためてかかります。しかもその修正費用を料金表に載せている院は見当たりませんでした。
3つめの休みの長さは公式の説明を読み違えたときに起きる食い違いなので、日数は後の章で並べて確認しますね。
- 原因の取り違え:適応の見極めミス
- 休みの長さの受け取り違い:説明の読み違い
- 「私のもたつきは脂肪ですか、たるみですか、むくみですか」とそのまま聞く
- 取りすぎたときの修正(脂肪注入)にいくらかかるか
- 何日で仕事に戻れて、何ヶ月で完成するか
やめた方がいい人の条件と、逆に向いている人の特徴はやめた方がいいと言われる理由で表にしています。
デメリットを一つずつ確かめたいなら、顔の脂肪吸引のデメリットのほうが早いですよ。


顔の脂肪吸引は危ないのか|安全性は公表されている数字で確認する

顔の脂肪吸引の死亡率を示す公的な統計は、公表されていません。安全性を数字で語れる材料は、いまのところ美容医療全体の相談件数くらいです。手がかりになるのが、国民生活センターの公表資料です。
- 公表されている:美容医療全体の相談件数
- 公表されていない:脂肪吸引だけの死亡率・事故件数
同センターによると、美容医療サービスの消費生活相談は2023年度6,281件、2024年度10,744件、2025年度7,944件と報告されています(2026年9月11日確認)。
- 2023年度:6,281件
- 2024年度:10,744件
- 2025年度:7,944件
ただし大事な注意があって、この件数はレーザー脱毛・豊胸・包茎手術なども含む美容医療サービス全般のもので、脂肪吸引だけの件数ではありません。
つまり「脂肪吸引でこれだけ相談がある」とは読めない数字なので、そこを混ぜて語るページには気をつけてくださいね。
- 相談件数は美容医療サービス全般の数字
- 脂肪吸引だけを取り出した公的な件数は非公表
それでも、美容医療にトラブル相談が毎年数千件ある事実は残ります。同センターの公表では、2026年度も5月31日時点で735件(前年同期910件)でした。契約を急がない理由には、じゅうぶんなりますよね。
- 2026年度5月31日時点:735件
- 前年同期:910件
重大事故が怖いなら、数字より先に確かめられることがあります。麻酔の種類と担当者、急変したときの体制、緊急時の連絡先。どれもカウンセリングで聞けば答えが返ってきます。
- 確認できる:美容医療サービス全般の相談件数(国民生活センターの公表資料)
- 確認できない:脂肪吸引だけの死亡率・事故件数(公的な統計が無い)
- 確認できない:個別のクリニックで事故があったかどうか(公表資料にあたらない)
特定の院の事故を名指しで並べたページも見かけますが、公表資料にあたらない話は判断材料になりません。公的機関の資料だけで安全性を見た内容は、顔の脂肪吸引は危ないのかにまとめています。

顔の脂肪吸引のダウンタイムは何日か|働ける日と完成する日は別

顔の脂肪吸引のダウンタイムは、「働ける日」と「完成する日」でまるで長さが違います。
THE CLINICの公式説明では、圧迫が1〜2日、腫れのピークが3日目ごろ、完成に近づくのが1〜3ヶ月です(2026年9月11日確認)。
| 時期 | 状態の目安 |
|---|---|
| 術後1〜2日 | 圧迫を続ける期間 |
| 3日目ごろ | 腫れのピーク |
| 1週間 | 腫れが落ち着きはじめる |
| 2週間 | フェイスラインがすっきりしてくる |
| 1〜3ヶ月 | 仕上がりに近づく。硬さ(拘縮)もやわらいでいく |
同じ院の同じ説明の中に「3日目から出勤できる」と「完成は1〜3ヶ月」が並んでいますが(THE CLINIC公式・2026年9月11日確認)、矛盾ではありません。
ダウンタイムという一語が2つの段階をまとめて指してしまうせいで、分けて聞かないと受け取る期間が何倍もずれます。言葉のマジックです。
- 人前に出られる段階
- 腫れが引いて輪郭が決まる段階
一度に聞くとたいてい短いほうの答えが返ってきてしまうので、休みの相談をするときは「何日で普通に働けますか」と「何ヶ月で完成しますか」を別々に聞いてくださいね。
回復期間の長さは、取る量と部位でも変わります。あご下だけなら軽く済むことが多い一方、頬まで広く取れば腫れの範囲は広がります。ただし個人差の幅は、どの院も公表していません。
拘縮とフェイスバンドは、いつまで続くのか
拘縮は吸引したあとの組織が硬く感じる反応で、THE CLINICは時間とともにやわらぐと説明しています(公式・2026年9月11日確認)。
触ると板のように硬い時期があり失敗したと思って焦る人が多い段階でもあるので、落ち着くまで待ってみてください。
フェイスバンドの期間は公式の案内を見比べると院で分かれるので、ここは自分の院の指示に従ってください。
- 数日で外してよいとする院
- 就寝時だけ1ヶ月近く続けるよう案内する院
日数の内訳はダウンタイムは何日で仕事に戻れるかに、硬さの期間とバンドの使い方は拘縮はいつまで続くのかにまとめています。
腫れのピークだけを確かめたいなら、腫れがいつピークになるかもどうぞ。


顔の脂肪吸引の経過|翌日から完成までに起きること

顔の脂肪吸引の経過は、腫れ、内出血、むくみ、拘縮、そして完成という順でやってきます。痛みが主役なのは最初の数日だけです。そのあとは、見た目の移り変わりとの付き合いになります。
翌日はまだ自分の顔という感じがしないと思いますが、それは圧迫のバンドと腫れで輪郭がふくらんで見えるからです。
- 圧迫のバンド:腫れを抑える役割
- むくみ:横になる時間が長いほど出やすい
THE CLINICの公式説明では、腫れのピークは3日目ごろ(2026年9月11日確認)。ここを越えると、毎日少しずつ軽くなっていきますよ。
内出血は、頬よりあご下や首すじに出やすい部位です。色が黄色っぽく変わってきたら、引きはじめたサイン。マスクと襟で隠せる範囲なら、この時期に仕事へ出ている人もいます。
- 赤み・紫色:出血直後の色
- 黄色っぽい色に変化:引きはじめたサイン
公式の目安では1週間で腫れが落ち着きはじめ、2週間でフェイスラインが見えてくるので(THE CLINIC・2026年9月11日確認)、経過の中で気をつけたい変化を並べておきますね。
- 1〜2週間ごろに「思ったより変わらない」と感じても、むくみと拘縮が重なって輪郭がぼやけて見えているだけのことが多い
- 焦って判断せず、完成の目安である1〜3ヶ月まで待つ
痛みやむくみの続き方は痛み・内出血・むくみの経過、日ごとの移り変わりは翌日から完成までの経過で細かく追っています。


顔の脂肪吸引の失敗|凹凸・たるみ・変わらないはなぜ起きるか

顔の脂肪吸引で挙がる失敗は、左右差、凹凸、取りすぎによるこけ、たるみの4つにほぼ集約されます。原因はどれも、取る量の判断と、もともとの適応の見極めに行き着きます。そこが分かれ道です。
- 取る量の判断ミス
- もともとの適応の見極めミス
凹凸が出るのは浅い層から均一でない取り方をしたときで、顔は皮膚が薄いのでわずかな段差でも光の当たり方で目立ちます。
拘縮が落ち着くにつれて目立たなくなる場合もありますが、残るときは脂肪注入で埋めることになります。
| 症状 | 起きる理由 | そのあとどうなるか |
|---|---|---|
| 左右差 | 取る量の左右のバランスがずれる | 保証で再施術に対応する院がある。条件は院ごとに違う |
| 凹凸(ボコボコ) | 浅い層から均一でない取り方をした | 拘縮が落ち着くと目立たなくなることも。残れば脂肪注入 |
| 頬のこけ | 取りすぎ。もともと脂肪が少ない人ほど出やすい | 戻すには脂肪注入が必要で、費用は別にかかる |
| たるみ | 脂肪が減って皮膚が余る。張りが弱い人ほど出やすい | 引き上げる施術が候補になる |
| 変わらない | もたつきの主因が脂肪ではなかった | 原因の診断からやり直す |
たるみは脂肪を取ったあとに皮膚が余ることで起き、もともと張りが弱い人や量を多く取った人ほど出やすいです。
単純な話です。「取れば引き締まる」という思い込みが、ここでいちばん邪魔をします。脂肪は皮膚を内側から支えてもいるので、減らせば余るんです。当たり前のようで、見落とされがちな理屈ですよね。
- 張りが弱い人ほど、たるみが出やすい
- 量を多く取った人ほど、たるみが出やすい
そして「変わらない」という感想。これは失敗というより、もたつきの主因が脂肪ではなかったケースが多いです。骨格や筋肉、たるみが原因なら、脂肪を取っても輪郭は動きません。
リスクを下げる方法は、実のところ地味です。診察で原因を確かめ、取る量を欲張らず、左右差の修正条件を契約前に文書で確認する。副作用のうち防げるものは、この3つでかなり減らせます。
- 診察で原因を確かめる
- 取る量を欲張らない
- 左右差の修正条件を契約前に文書で確認する
失敗の中身はどんな失敗がなぜ起きるのか、凹凸の直し方はボコボコ・へこみの原因、たるみとほうれい線の関係はたるみとほうれい線で分けて扱っています。


顔の脂肪吸引の5年後・10年後はどうなるか|リバウンドの話

顔の脂肪吸引で取った脂肪細胞は再び増えないため、5年後・10年後に同じ部位が元どおりへ戻ることは基本的にありません。ただし、残った脂肪細胞は太れば大きくなります。ここが誤解されやすいところです。
つまりリバウンドは吸引した場所が元に戻る形ではなく体重が増えて全体がふくらむ形で起きるため、取った部位は増えにくく顔だけ痩せた印象が続く人もいます。
- 分かっている:取った脂肪細胞は再び増えない
- 分かっていない:5年後・10年後を追った公表データ
数年後の変化で本当に効いてくるのは、加齢のほうです。皮膚の張りや脂肪の位置は、施術を受けていなくても下がっていきます。10年後の顔を、脂肪吸引だけのせいにはできません。
- 吸引した部位:脂肪細胞が再び増えにくい
- 顔全体:加齢による張り・脂肪の位置の変化は別に進む
正直に書いておきます。5年後・10年後の追跡データは、公表されていません。
実際、上位に出てくる10ページを見ても、5年後を正面から扱っているものはほとんど見当たりませんでした。知りたい人は多いのに、答えが置かれていない領域なんです。
- 検索で見つかる情報:1〜3ヶ月までの経過が中心
- ほとんど見つからない情報:5年後・10年後の追跡
半年たっても「変わらない」と感じるなら、リバウンドではなく適応の問題かもしれません。
数年後の見通しは5年後・10年後にリバウンドはあるのか、効果を感じないときの原因は変わらないと感じるのはなぜかで整理しています。


顔の脂肪吸引を術式で選ぶ|ベイザーと代替施術の違い

顔の脂肪吸引には、細い管だけで吸引する従来の方法と、超音波で脂肪をやわらかくしてから吸うベイザー脂肪吸引があります。
THE CLINICの公式プロフィールでは、総院長がVASER Lipo認定医と公表されています(2026年9月11日確認)。
- 従来の脂肪吸引:カニューレで直接吸引
- ベイザー脂肪吸引:超音波でやわらかくしてから吸引
代替施術も整理しておきますね。脂肪を減らす目的は同じでも、働きかける層と方法が違うので、向き不向きははっきり分かれます。ここ、混ざりやすいんです。
| 施術 | 働きかける層・方法 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 脂肪吸引(切開版) | 皮下脂肪をカニューレで吸い出す | つまめる厚みがある。1回で変えたい |
| 脂肪吸引注射(注射版) | 細い注射針で脂肪を吸引する | 休みが取りにくい。回数を分けられる |
| 脂肪溶解注射 | 薬剤で皮下脂肪を溶かして排出 | 取りたい量が少ない |
| バッカルファット除去 | 頬の奥の深い脂肪を口の中から取る | 下ぶくれが気になる |
| 糸リフト | 皮膚を引き上げる | もたつきの主因がたるみ |
代替施術は「取る層」がそれぞれ違うというのが表の要点で、頬はとくにややこしく同じ「頬」でも指している脂肪が別だったりします。
皮下脂肪・メーラーファット・ジョールファット・バッカルファットという呼び分けは、水の森美容クリニックやTAクリニックの公式ページで使われています(2026年9月11日確認)。
- 皮下脂肪:皮膚のすぐ下にある層
- メーラーファット・ジョールファット:頬の中間〜深い層
- バッカルファット:口の中からアプローチする深い層
だから「頬を細くしたい」と伝えるだけでは提案される施術が院でばらつくので、どの層の脂肪を指しているのか鏡を見ながら確認してもらってください。
1回で終える切開版と複数回に分ける注射版では支払いの形も休みの取り方も変わるので、注射版と迷っているなら回数と総額で比べるのが早いですよ。
- 切開版:1回の支払いで完結しやすい
- 注射版:複数回に分けて支払うことが多い
頬とバッカルファットの線引きは頬の脂肪吸引とバッカルファット除去の違い、注射との選び分けは脂肪溶解注射とどちらを選ぶかにまとめました。
ベイザーと従来法の差を知りたいなら、ベイザー脂肪吸引と従来の違いもどうぞ。


顔の脂肪吸引はどこで受けるか|医師とクリニックの選び方

顔の脂肪吸引でクリニックを選ぶとき、確かめる価値があるのは3点です。基準は明快です。もたつきの原因を診断してくれるか、総額とリスクを先に出すか、保証の条件を書面で確認できるか。広告の大きさは判断材料になりません。
- 原因を診断してくれるか
- 総額とリスクを先に出すか
- 保証の条件を書面で確認できるか
カウンセリングの内容も院でかなり差が出て、SBC湘南美容クリニックは専門ドクターとのカウンセリングを無料と公式に明記しています(2026年9月6日確認)。
- 無料カウンセリングで聞けること:原因の診断
- 無料カウンセリングで聞けること:総額の見積もり
いっぽうTAクリニックは、専門コンシェルジュによる無料カウンセリングと公式に案内しています(2026年9月6日確認)。窓口が医師かどうかは、それだけで良し悪しを決めるものではありません。
- SBC湘南美容クリニック:専門ドクターが窓口(無料・公式2026年9月6日確認)
- TAクリニック:専門コンシェルジュが窓口(無料・公式2026年9月6日確認)
ただ、誰が施術の内容を決めるのかは聞けば教えてもらえるので、知っておいたほうがいいです。
症例写真も見ると思います。ただ症例写真だけでは、撮影の時期・角度・照明がそろっているか分からず、自分に起きる左右差までは読み取れません。どこを見れば参考になるかを知ってから開いてくださいね。
- もたつきの原因が脂肪か、たるみか、むくみか
- 施術費ではなく総額と、修正が必要になったときの費用
- 保証の期間と対象、体重の条件
- 取る量と、どこを残すかのデザインの考え方
無料の院が多いので、1院で決めないでください。同じ顔を診てもらっても、提案される施術の内容や取る量の考え方には差が出ます。その差こそ、納得して決めるための材料になりますよ。
- 提案される施術の内容の違い
- 取る量・残す量の考え方の違い
腫れている時期に何度か通うことになるので、通いやすさも軽く見ないほうがよく、生活圏で選ぶ意味は思ったより大きいです。
医師の見極め方は上手い先生の選び方、地域で絞るなら東京で受けるときの選び方と大阪で受けるときの選び方が使えます。
海外を考えているなら韓国で受ける前に確認すること、男性なら男性の顔の脂肪吸引で条件の違いを扱っています。


5院の公表情報を同じ項目で並べると、そろわない

THE CLINIC・ガーデンクリニック・SBC湘南美容クリニック・モッズクリニック・TAクリニックの公式ページを、同じ項目で並べてみました。症例数・保証・学会所属のどれもが、同じ精度では公表されていません。
横に並べてはじめて見えることなので、表にしてみますね。
| クリニック | 症例数の公表 | 保証の条件 | 学会所属の略称 |
|---|---|---|---|
| THE CLINIC | 脂肪吸引と豊胸の合算で累計13,000例超。単独の数は区別なし | 術後1年は再診察・処置・薬が無料 | JSASとJSAPSの両方を明記 |
| ガーデンクリニック | 該当ページに記載なし | 公式で確認できず | 医師により略称の明記あり/なしが混在 |
| SBC湘南美容クリニック | 脂肪吸引単独の累計は非公表 | 左右差・取り残しは申告日から1年。体重1kg増で対象外。返金なし | このページでは未確認 |
| モッズクリニック | 「症例24,000超え」が脂肪吸引単独か全施術かの区別なし | 半年〜1年後の間・大幅な体重増減なしが条件。再手術は麻酔代のみ負担 | 未確認 |
| TAクリニック | 該当ページに記載を確認できず | 顔の個別ページに1年の保証。医師が再施術を要と判断した場合・半年以降・体重1kg増で対象外・麻酔代別途 | 医師によりJSAPSとJSASに分かれる |
表の出典は各院の公式ページです(THE CLINIC・SBC・TAは2026年9月11日、ガーデンクリニックとモッズクリニックは2026年9月6日確認)。
- 比べる項目1:症例数の公表のしかた
- 比べる項目2:保証の条件
- 比べる項目3:学会所属の略称
最初に引っかかるのが、症例数の数え方です。THE CLINICは脂肪吸引と豊胸の合算で累計13,000例超と公表していて(公式・2026年9月11日確認)、脂肪吸引だけの数は書かれていません。
モッズクリニックの「症例24,000超え」も公式ページに対象範囲の明記がないため、数字の大きさだけでは比べられません。
| クリニック | 症例数の公表のしかた |
|---|---|
| THE CLINIC | 脂肪吸引と豊胸の合算で13,000例超(単独は非公開) |
| モッズクリニック | 24,000超え(対象範囲の明記なし) |
医師情報の明示の仕方が院ごとに違うので、そもそも同じ土俵に乗っていないんです。
保証もどこも無条件ではなく、SBC湘南美容クリニックは手術日の体重から1kg以上増えていると対象外で施術代の返金は一切しないと公式に明記しています(2026年9月11日確認)。
- 体重1kg以上の増加で対象外
- 施術代の返金は無し
TAクリニックは顔の脂肪吸引の個別ページにTAC安心保証制度を載せていて、期間は1年です(公式・2026年9月11日確認)。
- SBC:手術日から1年、体重条件つき
- TA:施術日から1年、医師の判断が前提
ただし条件つきです。医師の診察で再施術が必要と判断された場合・施術日から半年以降・体重が1kg以上増えていないことが条件で、再施術の麻酔代は別途かかると公式に書かれています(2026年9月11日確認)。
- 体重の変化条件(多くが1kg以内)
- 対象になる期間(半年〜1年が目安)
- 再施術にかかる追加費用の有無(麻酔代など)
ガーデンクリニックについては、保証制度の記載を公式ページで見つけられませんでした。無いとは書けません。確認できなかった、が正確なところです。
- 公式ページに記載がある:THE CLINIC・SBC・TA
- 公式ページで確認できなかった:ガーデンクリニック
学会名もそのままでは比べられず、日本美容外科学会という同じ日本語名の団体が2つあるからです。ここは盲点です。
JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)とJSAS(Japan Society of Aesthetic Surgery)は別の組織です(JSAPS公式・2026年9月11日確認)。
- JSAPS:Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery
- JSAS:Japan Society of Aesthetic Surgery
- どちらも「日本美容外科学会」と訳されるが別の団体
THE CLINICの総院長は両方に所属と公表し、TAクリニックは医師によって所属が分かれています(各院公式・2026年9月6日確認)。
つまり「日本美容外科学会の会員」という一行だけでは、どちらの団体なのか判断できないんです。
公表している情報の粒度そのものが院の性格として出ているので、医師情報をどこまで明示しているかは選ぶときの手がかりになりますよ。
- 症例数・保証・学会所属の3点を同じ精度で開示しているか
- 公式ページで確認できない項目は、カウンセリングで直接聞く
気になる院があれば、評判と料金を分けて確かめてください。THE CLINICならTHE CLINICの評判と総額の内訳が対応します。
ガーデンクリニックはガーデンクリニックの評判と料金の内訳、SBC湘南美容クリニックはSBCの評判とSBCの料金にまとめています。
- THE CLINIC:評判・総額の内訳ページあり
- ガーデンクリニック・SBC:評判・料金ページあり
モッズクリニックはモッズクリニックの評判とかかる総額、TAクリニックはTAクリニックの評判とTAクリニックの料金が対応します。
公表されている症例写真や口コミをどう読むかは、口コミと症例写真の見方にまとめました。

よくある質問
顔の脂肪吸引は総額でいくらかかりますか?
THE CLINICの公式料金表では、施術費297,000円(会員)に基本セット55,000円を足した352,000円が総額です。一般価格だと479,600円になります(税込・2026年9月11日確認)。施術費だけの表示か、麻酔やアフターケアを含む総額かは院で違うので、必ず総額で聞いてください。内訳は値段はいくらかかるのかで扱っています。
顔の脂肪吸引は何日休めばいいですか?
THE CLINICの公式説明では、圧迫が1〜2日、腫れのピークが3日目ごろ、1週間で落ち着きはじめ、2週間でフェイスラインがすっきりし、1〜3ヶ月で仕上がりに近づくとされています(2026年9月11日確認)。働ける段階と完成する段階は別ものなので、休みの相談は分けて聞くのが確実です。詳しくはダウンタイムは何日かをどうぞ。
死亡などの重大事故は多いのですか?
脂肪吸引だけを取り出した公的な統計は公表されていません。参考として、国民生活センターの美容医療サービスの相談件数は2024年度10,744件ですが、脱毛や豊胸を含む美容医療全般の数字で、脂肪吸引単独ではありません(2026年9月11日確認)。公的資料だけで安全性を見た内容は危ないと言われる理由にまとめています。
脂肪吸引と脂肪吸引注射は同じものですか?
別の施術です。湘南美容クリニックの公式ページでは、脂肪吸引注射は「メスを使わず、専用の細い注射針で直接脂肪を吸引する」方法と説明されています(2026年9月11日確認)。切開版は1回で変えることを狙い、注射版は回数を重ねる前提になります。選び分けは脂肪溶解注射とどちらを選ぶかをどうぞ。
5年後にリバウンドしますか?
取った脂肪細胞は再び増えないため、同じ部位が元に戻ることは基本的にありません。ただし残った脂肪細胞は太れば大きくなるので、体重が増えれば全体がふくらみます。5年後・10年後を追った公表データは見当たりませんでした。見通しは5年後・10年後にリバウンドはあるのかで整理しています。
保証があれば安心と考えていいですか?
5院とも無条件の保証ではありませんでした。SBC湘南美容クリニックは手術日から体重が1kg以上増えていると対象外で、施術代の返金はしないと公式に明記しています(2026年9月11日確認)。TAクリニックの顔の脂肪吸引ページにも、1年の保証が医師の判断を前提とした条件つきで書かれています。条件の比べ方は上手い先生の選び方で扱っています。
まとめ|顔の脂肪吸引を決める前に確認しておきたいこと
顔の脂肪吸引は、もたつきの原因が皮下脂肪で、公式の説明どおり1〜2週間の腫れを見込めて、総額とリスクを納得して選べる人なら、後悔の少ない施術です。
逆に、もともと脂肪が少ない人、主因がたるみの人、予定を動かせない人は、いったん立ち止まったほうがいい。
決める前に確かめたいのは、自分のもたつきの原因は脂肪か、総額はいくらで修正にはいくらかかるかの3つだけです。
- もたつきの原因は脂肪か、たるみか
- 総額はいくらで、修正費はいくらか
- 保証の期間と対象、体重の条件は何か
この3つに医師がはっきり答えてくれるなら、判断の土台はそろいます。数年後の自分の顔まで想像して、急がずに決めてくださいね。条件は変わるので、申し込み前にもう一度、公式で確かめてください。
どちら側に自分がいるのか迷っているなら、向いている人の条件も表にしているやめた方がいいと言われる理由から読んでみてください。


顔の脂肪吸引ナビ編集部
顔の脂肪吸引を検討する時に一番時間がかかるのは、クリニックごとに書き方が違う料金・保証・症例数を並べて比べる作業です。THE CLINIC・湘南美容クリニック・ガーデンクリニック・モッズクリニック・TAクリニックの公式情報と、厚生労働省・国民生活センターの公表資料を同じ形式で突き合わせ、比べやすく整理しています。