顔の脂肪吸引のデメリットを調べているということは、受けるかどうかを、もうかなり真剣に考えている段階だと思います。
良い面はクリニックのページで散々読んだはずなので、知りたいのはその裏側です。
顔の脂肪吸引のデメリットは仕上がり・ダウンタイム・医学的なリスク・費用の4つに分けられます。
- 仕上がり:凹凸・左右差・老け顔
- ダウンタイム:腫れ・内出血・拘縮
- 医学的なリスク:神経の症状・血腫・感染
- 費用:総額の高さ・追加オプション
ここが本題です。
医師選びで減らせるものと、誰が担当しても避けられないものが混ざっています。
各院が公表する料金・回復の目安・保証条件と、国民生活センターの美容医療の相談データを突き合わせて整理したので、判断の材料に使ってください。
- 顔の脂肪吸引のデメリットを4つに整理した中身
- 凹凸・左右差・老け顔が起きる仕組みと、戻せるかどうか
- 腫れ・内出血・拘縮がいつまで続くのか(公式が出している日数)
- ほとんどのクリニックが書かない「費用面のデメリット」と保証の限界
- 医師選びで防げるデメリットと、防げないデメリットの線引き
【結論】顔の脂肪吸引のデメリットは4種類に整理できる
デメリットを一列に並べて怖がっても判断はできないのは、性質の違うものが混ざっているからです。
時間が解決するものと一生残るかもしれないものがあるので、この2つを同じ重さで受け取る必要はありません。
そこで、まず4つに仕分けたのがこの表で、記事全体の地図になります。
| 種類 | 中身 | 時間で戻るか | 医師選びで減らせるか |
|---|---|---|---|
| 仕上がり | 凹凸・左右差・取りすぎによるこけ・たるみ | × 戻らない(修正が要る) | ○ 大きく減らせる |
| ダウンタイム | 腫れ・内出血・痛み・拘縮・むくみ | ○ 数日〜数ヶ月で戻る | △ 軽くはできるが、無くせない |
| 医学的なリスク | 感覚の鈍さ・神経の症状・血腫・感染 | △ 多くは戻るが例外もある | ○ 減らせる |
| 費用 | 総額の高さ・追加オプション・修正費 | ― 戻らない支出 | △ 見積もりの取り方で変わる |
見てほしいのは右の2列で、「戻るか」と「減らせるか」が分かれば、自分がどこを怖がるべきかがはっきりします。
いちばん重いのは仕上がりで、取りすぎた脂肪は元に戻らず、直すには別の施術と費用がかかります。
逆にダウンタイムはつらくても必ず終わるので、ここから順に開いていきます。
顔の脂肪吸引の仕上がりのデメリット|凹凸・左右差・老け顔

イメージ画像(実際の患者ではありません)
顔の脂肪吸引でいちばん重いのが、仕上がりのデメリットです。
理由は単純で、取った脂肪は戻せないため、時間が経っても勝手には直りません。
競合10サイトを調べたところ9サイトがこの論点を中心に置いていたので、読む側がいちばん怖がるのは、やはりここなんです。
- 「防げる」「防げない」を分けて考える理由:クリニックのコラムは「医師選びで防げます」で締めがちで、防げない部分が埋もれやすい
取りすぎると頬がこけて、老けて見える
顔の脂肪は若々しさの土台でもあるので、頬の丸みが減ると輪郭はすっきりしますが、減らしすぎると影が落ちてこけた印象になります。
小顔になったのに老けて見える、という取り違えが起きるのはここです。
- もともと頬がこけ気味の人
- 顔の脂肪が少ない人
やっかいなのは、修正に手間がかかることです。取りすぎた分を戻すなら、別の部位から取った脂肪を注入することになります。当然、費用も回復期間もあらためてかかります。
もともと頬がこけ気味の人や脂肪が少ない人は、この副作用が前に出やすく、効果より先に老けが来てしまうんです。
- 頬の脂肪が少ない・もともとこけ気味かどうかを、カウンセリングで自己申告する
- 「多め/少なめ」ではなく、希望の写真を見せて具体的にすり合わせる
- 1院だけで即決せず、「取る量の考え方」を複数院で聞き比べる
凹凸と左右差は、顔だからこそ目立つ
顔は面積が小さく毎日人と正面から向き合う場所なので、お腹や太ももなら気にならない数ミリの差が、顔では表情の違和感になります。
取る量が左右でずれれば左右差、層が均一でなければ凹凸が残ります。
ここは担当医の経験がそのまま結果に出やすい部分なので、逆に言えば医師選びでかなり減らせるデメリットということです。
- 取る量が左右でずれる → 左右差
- 脂肪の層が均一でない → 凹凸
参考までに、国民生活センターには「顔のリフトアップの施術を受けたところ、出来栄えが左右非対称となり、傷が残った」という相談事例が掲載されています(国民生活センター公式)。
これはリフトアップの事例で、脂肪吸引の事例ではありません。ただ、仕上がりの左右差が現に相談として寄せられている。その事実は、頭の隅に置いておいて損はないと思います。
- 左右差が起きやすい条件:もともとの顔立ちに左右差がある(多くの人にある程度は存在する)
- 担当医の経験が浅い、あるいは症例数の少ない部位である
- 片側ずつ吸引する施術で、術中の判断にブレが出やすい
脂肪を取ったせいで、たるむことがある
意外に思うかもしれませんが、脂肪は皮膚を内側から支えてもいます。中身が減れば、皮膚は余る。縮む力が弱い人ほど、その余りが「たるみ」として見えてきます。
- 皮膚を縮める力が弱い人ほど、たるみが出やすい
- 年齢が上がるほど、皮膚が戻りにくい
年齢が上がるほど、余った皮膚は戻りにくくなります。もたつきの正体が脂肪ではなく、もともと皮膚のたるみだった場合は、脂肪を取ってもすっきりしないどころか、悪化することさえあります。
凹凸や左右差の見え方と、修正でどこまで戻せるのかは、顔の脂肪吸引の失敗パターンを原因別に整理した記事にまとめました。たるみの仕組みと対処は、脂肪吸引後のたるみの記事が詳しいです。
顔の脂肪吸引のダウンタイム|腫れ・内出血・拘縮というデメリット

ダウンタイムは避けようのないデメリットで、腕のいい医師を選んでもゼロにはできません。
減らせるのは重さと長さだけで、あることそのものは受け入れる前提になります。
まず公式が出している日数を並べると、The Clinicが公式FAQで示している経過です。
| 時期 | 起きていること |
|---|---|
| 術後1〜2日 | 圧迫固定を続ける期間。丸2日の圧迫で乗り切る例が示されている |
| 3日目ごろ | 腫れのピーク。3日目の朝からマスクなしで出勤できた例もある |
| 1週間 | 腫れが落ち着き始める |
| 2週間 | フェイスラインがすっきりしてくる |
| 1〜3ヶ月 | 最終的な仕上がりに近づく。皮膚の硬さも改善していく |
「1〜2日で復帰」と「完成は3ヶ月」が同じ表に並ぶ理由
同じ院の同じ施術なのに書かれている期間が10倍以上ちがいますが、これは矛盾ではありません。
「人前に出られる段階」と「腫れが引いて仕上がる段階」はまったくの別物なのに、ダウンタイムという一語がそのどちらも指してしまいます。
- 人前に出られるまで:1〜2日
- 仕上がりが完成するまで:1〜3ヶ月
The Clinicは職場復帰の目安を1〜2日程度の休みとしつつ、最終的な完成は1〜3ヶ月としています。同じページの中で、この2つが並んでいるんです。
デメリットとして数えるべきなのは後者のほうで、数日で終わると思って予定を組むとそこでズレが生まれます。
カウンセリングでは「何日で働けるか」と「何ヶ月で完成するか」を分けて聞いてください。
- 人前に出る予定の直前1〜2日は、念のため空けておく
- 大事な予定があるなら、腫れのピーク(術後3日目ごろ)を過ぎてから会う
- 「完成」は急がず、1〜3ヶ月は経過観察のつもりでいる
拘縮という、聞き慣れない症状がある
ダウンタイム中の症状で事前に知らないと不安になりやすいのが拘縮で、皮膚の下が硬く感じたり、つっぱったり、しこりのように触れたりします。
- 皮膚の下が硬く感じる
- つっぱった感じがある
- しこりのように触れることがある
これは失敗ではありません。脂肪を取ったあと、組織が治っていく過程で起きる反応です。The Clinicも、回復過程の正常な反応で時間とともに改善すると説明しています。
ただ、この硬さが数ヶ月続くと書いている院もあり、期間の感覚は院によってけっこう差があるんです。
- 腫れ・むくみ:ピークは術後3日目ごろ。マスクで隠す前提の期間がある
- 内出血:数日から2週間ほどかけて、色が変わりながら引いていく
- 痛み:筋肉痛に近い痛みという説明が多い。処方薬でしのぐ期間がある
- 拘縮:皮膚の硬さ・つっぱり。回復過程の反応で、時間とともにやわらぐ
- 圧迫固定のわずらわしさ:フェイスバンドを装着する期間があり、人に会いにくい
正直に言えば、ここは「想像よりは大変」と考えておいたほうが後悔しないのは、腫れの引き方に個人差があり、その幅までは公表されていないからです。
顔の脂肪吸引の医学的なリスク|神経・血腫・感染というデメリット

顔の脂肪吸引は外科手術なので医学的な合併症のリスクがあり、競合10サイトのうち7サイトがこの論点を独立して扱っていました。
頻度は高くありませんが、起きたときの影響が大きい種類のデメリットです。
- 持病・アレルギー・服薬中の薬
- 過去の手術や麻酔でトラブルがあった経験
- 喫煙・飲酒の習慣(血流や回復に影響するため)
感覚の鈍さと、神経に関わる症状
術後しばらく、施術した部分の感覚が鈍くなることがあります。触ったときの感じ方が変わる、という表現をする院が多いです。多くは時間とともに戻ります。
もう一段重いのが、顔の筋肉を動かす神経に関わる症状です。神経にダメージが加わると、口が上がらない、口が曲がるといった症状が出ることがあります(The Clinicの公式コラム)。
- 口が上がらない・口が曲がるなどの症状が出ることがある
- 多くは1ヶ月程度で改善する(The Clinic公式)
ただし、多くは1ヶ月程度で改善するとされています(The Clinic公式)。
顔は表情を作る場所です。一時的にでも動かしにくくなるのは、精神的にこたえます。医学的な頻度の低さと、当事者になったときのつらさは別物として考えておいてください。
- こんな症状が出たら、すぐ施術院に連絡する:感覚の鈍さが1ヶ月以上経っても戻らない
- 片側だけ急に腫れが大きくなる、熱を持つ
- 38度以上の発熱が続く
血腫・感染・麻酔にまつわるリスク
手術である以上、出血が固まって溜まる血腫、傷口からの感染、麻酔に対する体の反応も、可能性としては存在します。どれも術後の通院で早く見つけて対処するのが基本です。
- 血腫:出血が固まって溜まる
- 感染:傷口から
- 麻酔に対する体の反応
だから、術後にすぐ診てもらえる体制かどうかは、料金と同じくらい大事な比較項目です。安さだけで遠方の院を選ぶと、ここで困ります。通えるかどうかも、見ておいてください。
ちなみに、医学的なリスクの説明に公的な統計を使っている競合は、ほとんどありませんでした。10サイト中、リスクの論拠に外部資料を引用していたのは1サイトだけ。それも個別のニュース記事です。
つまり、数字で語られていない領域なんです。
- 異変を感じたときの相談先:まずは施術を受けた院に連絡する
- 緊急性が高いと感じたら、他の医療機関の受診もためらわない
重大事故については、公的資料だけを別記事で見る
脂肪吸引で命に関わる重大事故が起きた例は、過去に報道されています。
脂肪吸引だけを取り出した公的な統計は公表されていない、という前提も含めて、顔の脂肪吸引は危ないのかを公的資料で確認した記事のほうで扱っています。冷静に数字で確認したい人は、そちらが入口です。
顔の脂肪吸引の費用面のデメリット|総額・追加オプション・保証の限界

費用面のデメリットは競合がほとんど書いていない部分で、10サイトを調べたところ独立した章で扱っていたのは1サイトだけでした。
残りの9サイトは費用を「相場」として中立に紹介するだけで、デメリットの文脈では触れていません。
- デメリットとして独立した章で扱う:1サイト
- 「相場」として中立に紹介するだけ:9サイト
クリニックの立場では書きにくいのは分かりますが、読んでいる側にとって数十万円が動くことは間違いなくデメリットの一つです。
表示価格は、総額ではない
費用面のデメリットの入り口がこれで、美容外科は施術費だけを大きく出し、麻酔や薬、消耗品を別建てにしていることがあります。
The Clinicの公式料金ページから、顔(頬の両側または顎下のいずれか)の内訳を並べます。
| 項目 | 会員価格(税込) | 一般価格(税込) |
|---|---|---|
| 施術費(頬の両側または顎下のいずれか) | 297,000円 | 369,600円 |
| 基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)/別途必須 | 55,000円 | 110,000円 |
| 総額 | 352,000円 | 479,600円 |
| カウンセリング料 | 無料(初診・再診とも) | 無料(初診・再診とも) |
施術費だけを見て「約30万円」と記憶すると実際に払う額と5万円から11万円ずれるうえに、会員と一般では基本セットの差が倍あります。
他院を見るときも、同じ目で見てください。比べるのは施術費ではない。総額です。
任意のオプションは、さらに別料金
総額を出したあとにも、まだ足し算の余地があります。ダウンタイムを軽くしたい、痛みを抑えたいと思ったときのオプションが、別料金で用意されているからです。
| オプション | 料金(税込) |
|---|---|
| ダウンタイム軽減点滴(2バイアル) | 一般価格 88,000円(会員価格の設定なし) |
| エクスパレル(術後の痛みを抑える) | 1cc 11,000円/1バイアル 110,000円(一般価格) |
| VOVリフト(1本) | 会員 33,000円/一般 55,000円 |
どれも希望した人だけが受けるもので、必須ではありません。ただ、腫れを少しでも軽くしたいと思うのが人情ですし、カウンセリングの場で選択肢として示されれば、心は動きます。
- ダウンタイム軽減点滴:一般価格88,000円
- エクスパレル(痛み軽減):1cc 11,000円
- VOVリフト:会員33,000円/一般55,000円
ダウンタイム軽減点滴を足すだけで、The Clinic公式の価格から一般価格の総額は479,600円から567,600円になります。ここまで見込んで予算を組んでいる人は、そう多くないはずです。
分割を選ぶこともできます。The Clinicは月々5,500円からの医療ローンを用意していますが、利用できる金額は審査で決まります。
- 「無いと施術が受けられない」ものではないと知っておく
- 追加した場合の総額を、必ず見積書で確認する
- 迷ったら、まずオプション無しの総額で判断する
保証は「無条件で直してもらえる」という意味ではない
ここが、費用面でいちばん誤解されやすい部分です。保証があると聞くと、気に入らなければ直してもらえると読んでしまう。でも、実際の条件はもっと細かく決まっています。
The Clinicの公式ページで確認できた内容を、条件つきのまま書きます。
- 術後1年間は、再診察・処置・薬の処方などの通院費用がかからない
- 抜糸と、術後経過のカウンセリングは無料
- 固定の調整や痛みへの薬の処方も無料。ただしアフターケア施術は適応外
- 「もう少し脂肪を取ってほしい」といったデザイン調整は、6ヶ月以上経過してから、担当ドクターの判断のもと実施(脂肪吸引施術のみが適応)
読み方を変えると、通院と薬は1年間カバーされます。
けれどデザイン調整はまず半年待つ必要があり、実施するかどうかは医師の判断です。
- 通院・薬は術後1年間カバーされる(The Clinic公式)
- デザイン調整は6ヶ月以上経過後、担当医の判断で実施(The Clinic公式)
不誠実な制度ではありません。仕上がりは1〜3ヶ月かけて完成に近づくので、術後すぐの見た目で追加吸引するほうが危ないからです。とはいえ「保証があるから安心」と丸ごと信じるのは、少し危うい。
契約前に、保証の期間・対象・対象外を書面で確認しておいてください。ここを口頭のまま進めないことが、費用面のデメリットを小さくする一番の方法です。
- 保証を使うときに書面で確認する3項目:保証の対象期間はいつまでか
- デザイン調整の条件(実施できる時期・誰の判断か)
- アフターケア施術は保証に含まれるか、別料金か
修正費用は、どこの料金表にも載っていない
調べていていちばん引っかかったのがここで、取りすぎたときの修正にいくらかかるかを料金表に定額で載せているクリニックを見つけられませんでした。
- 定額で料金表に載せている院は見つからなかった
- The Clinicは「診察にて提示」=個別見積もり
The Clinicも、他院で受けた脂肪吸引の修正については「診察にて提示」=個別の見積もりとしています。つまり、修正が必要になったときの金額は、事前には分かりません。
費用面のデメリットの本体は実はここかもしれないのは、表に出ている数字より出ていない数字のほうが読めないからです。
そして費用の話をするならリスクとセットで見るのが前提で、厚生労働省の医療広告ガイドラインでも、自由診療は治療内容・費用・主なリスクをあわせて情報提供することが求められています。総額と治療内容と主なリスクを並べてはじめてフェアに判断できます。
扱ったリスクを、もう一度まとめておきます。
- 腫れ・内出血・痛み・むくみ(数日から2週間ほどで落ち着くのが目安。個人差の幅は公表されていない)
- 皮膚の硬さ・つっぱり(拘縮)。回復過程の反応で、時間とともにやわらぐ
- 取りすぎによるこけ、左右差、凹凸(修正には脂肪注入が必要で、費用が別にかかる)
- 皮膚が余ることによるたるみ
- 施術部の感覚が鈍くなること
- まれに神経に関わる症状(口が上がらない・曲がるなど。多くは1ヶ月程度で改善とThe Clinicは説明)
- 血腫・感染・麻酔に対する体の反応
メリットと並べて考える|デメリットだけでは判断できない

イメージ画像(実際の患者ではありません)
デメリットだけを並べた記事を読み終えると、受けないほうがいい気がしてきます。でもそれは、片側だけを見た結論です。判断するには、メリットとの対比が要ります。
脂肪吸引にしかないメリット
- 脂肪細胞そのものの数を減らせる――ダイエットは細胞を小さくするだけなので、仕組みがまるで違います。取った部分は、理屈のうえでリバウンドしにくくなります。
- 1回で完結する――脂肪溶解注射のように何度も通う必要がなく、変化までの期間が短くて済みます。もたつきの原因が本当に皮下脂肪なら、効果を実感しやすい施術です。
- 減らす場所を選べる――頬だけ、あご下だけ、といった指定ができます。ダイエットでは、顔のここだけを落とす、という狙い撃ちはできません。
この3つに、他の方法での代わりはありません。だからこそ、デメリットを承知のうえで選ぶ人がいるわけです。
- この3つのメリットが刺さる人:ダイエットでリバウンドを繰り返してきた人
- 脂肪溶解注射のように何度も通う時間が取れない人
- 顔の中でも狙った部位だけを変えたい人
ただし、体重は減らないという限界がある
ここを勘違いしていると、術後にがっかりします。顔から取れる脂肪はごく少量なので、体重計の数字はほとんど動きません。痩せた実感を体重で確かめたい人には、向かない施術です。
- 顔から取れる脂肪は少量で、体重はほとんど動かない
- 取れるのは皮下脂肪だけで、内臓脂肪には届かない
取れるのは皮下脂肪だけ、という限界もあります。内臓脂肪には手が届きません。顔の脂肪吸引は輪郭を変える施術であって、痩せるための施術ではないんです。
もう一つ、リバウンドしにくいのは取った部分の話です。全体に太れば、残っている脂肪細胞は大きくなります。生活が変われば顔つきも変わる、という当たり前は消えません。
むくみや骨格が原因のもたつきは脂肪吸引でも変わらないので、ここも限界として押さえておいてください。
- 変えられる:頬・あご下などの皮下脂肪の量、そこから生まれる輪郭のもたつき
- 変えられる:取った部分の脂肪細胞の数(そこはリバウンドしにくくなる)
- 変えられない:体重、内臓脂肪、骨格そのもの
- 変えられない:皮膚のたるみ(むしろ余って目立つことがある)
- 変えられない:日常的なむくみの出やすさ
左の列が自分の悩みと重なっている人はデメリットを引き受ける価値がありますが、重なっていないなら、そもそも施術の対象が違うということです。
医師選びで防げるデメリットと、防げないデメリット

クリニックのコラムはたいてい「経験豊富な医師を選べば防げます」で締まり、競合10サイトのうち7サイトがこの型でした。
半分は本当ですが半分は言い過ぎなので、線を引いておきます。
| デメリット | クリニック・医師選びで | 理由 |
|---|---|---|
| 取りすぎ・左右差・凹凸 | ○ 大きく防げる | 取る量と層の判断は、担当医の技術と経験に直結する |
| 期待とのズレ | ○ 防げる | カウンセリングのすり合わせで、仕上がりの認識を合わせられる |
| 血腫・感染 | ○ 減らせる | 術後にすぐ診てもらえる体制があるかで、対処の速さが変わる |
| 腫れ・内出血・拘縮 | △ 軽くできるが無くせない | 組織が治る過程そのもの。技術で短くはできても、ゼロにはならない |
| 皮膚が余ってたるむ | × 防ぎきれない | 皮膚の縮む力は体質と年齢で決まる。医師には変えられない |
| もともと脂肪が少ない | × 防げない | 取れる量に限りがあり、取れば老けやすい。適応そのものの問題 |
| 総額の高さ | × 防げない | 自由診療で保険はきかない。分割はできても支払総額は変わらない |
右端が×の行は、どれだけ良い医師を選んでも残ります。この3つを引き受けられるかどうかが、最初の分かれ道になります。
防げる側を減らすために、医師に何を聞くか
○が付いたデメリットは、カウンセリングの質でかなり変わります。聞くことは多くありません。
- 私のもたつきは、脂肪ですか、たるみですか、むくみですか
- 取る量はどのくらいで、残す脂肪はどこですか
- 総額はいくらで、オプションを外した場合はいくらですか
- 保証の期間と対象、そして対象外は何ですか
- 修正が必要になった場合、費用はどう決まりますか
最後の2つに口ごもる医師なら保留にしたほうがよく、それはデメリットの側を説明する準備がないということだからです。
それとカウンセリングは無料の院が多いので1院で決めないほうがよく、同じ顔を診てもらっても提案される取る量の考え方は院で差が出ます。
- 最後の2つの質問に口ごもらないか
- 1院だけで決めず、複数院で「取る量」の考え方を聞き比べる
その差こそが、あなたの判断材料になります。
医師の経歴や症例の見方をもう少し細かく知りたいときは、顔の脂肪吸引でクリニックと医師を選ぶ基準をまとめた記事のほうに集約しています。
「失敗したかも」と感じたときの対処法

イメージ画像(実際の患者ではありません)
デメリットを調べている人は、起きたあとに打つ手がないことがいちばん怖いはずなので、失敗したと感じたときの対処法を先に道筋として書いておきます。
まず、施術を受けた医師に相談する
順番としては、これが最初です。経過を知っているのは担当した医師だけ。術後1年の通院費用がかからない保証を用意している院なら、相談そのものに費用はかかりません。
- 術後1年の通院費用はかからない(The Clinic公式の保証がある場合)
- 相談そのものに追加費用はかからない(同保証の範囲内)
不満をぶつけに行くというより、いま起きていることが回復の途中なのか、そうでないのかを判断してもらう場だと考えてください。
- いつから、どこに違和感があるか
- 経過がわかる時系列の写真
- すでに試したこと(マッサージ・湿布など)があれば伝える
半年は待つ、という前提を持っておく
術後1ヶ月の見た目は完成形ではなく、腫れも拘縮も残っているので、この時点の左右差や凹凸は時間で変わる可能性があります。
The Clinic公式がデザイン調整を6ヶ月以上経過後としているのも同じ理屈で、焦って追加で吸引すると今度は取りすぎのほうに振れます。
- 術後1ヶ月はまだ完成形ではない
- デザイン調整は6ヶ月以上経過後(The Clinic公式)
つらい期間ですが、この待ち時間そのものもデメリットの一部だと思っておいてください。
- 他院に相談する前に準備すること:最初の施術を受けた院の名前・術式・時期のメモ
- 術前・術後の経過写真(あれば)
- 担当医から聞いた保証・修正条件の内容
他院で修正する場合は、費用が別にかかる
担当医と話しても納得できないときは他院での修正という道があり、取りムラや取り残し、取りすぎによる凹みに対して脂肪注入などで整える方法です。
ただし料金は個別の見積もりになります。The Clinicも他院の脂肪吸引の修正は診察にて提示としており、定額の記載はありません。
- 取りムラ・取り残し・取りすぎの凹みに脂肪注入で対応
- 料金は個別見積もり(定額の記載なし)
最初の施術と同じか、それ以上かかることもあります。そう考えておくのが現実的です。
失敗と呼ばれる状態の中身と、修正で戻せる範囲は、顔の脂肪吸引の失敗を原因別に分けた記事で細かく整理しています。
他の選択肢と比較する|脂肪溶解注射などのデメリットとの違い

脂肪吸引のデメリットが重く感じるかどうかは比較の相手で変わるのは、他の選択肢にもそれぞれ別のデメリットがあるからです。
| 選択肢 | やること | そちらのデメリット |
|---|---|---|
| 顔の脂肪吸引 | 皮下脂肪を吸引して減らす | ダウンタイムが重い。取りすぎは戻せない。総額が高い |
| 脂肪溶解注射 | 薬剤で脂肪を溶かして排出させる | 1回では変化が出にくく、複数回通う前提。回数分の費用と時間がかかる |
| 糸リフト | たるんだ皮膚を引き上げる | 脂肪の量は減らない。効果に期限があり、繰り返す必要がある |
| ダイエット・生活改善 | 体全体の脂肪を減らす | 顔だけを狙って落とせない。戻りやすく、骨格由来のもたつきは変わらない |
並べてみると、脂肪吸引のデメリットは「短期間に集中する」タイプだと分かります。つらい時期がはっきりある代わりに、そこを越えれば通い続ける必要はありません。
脂肪溶解注射は「軽いかわりに長い」
脂肪溶解注射のデメリットは脂肪吸引とちょうど裏返しで、1回のダメージは小さいけれど費用と時間が薄く長く続きます。
たとえば1回で変化が足りず、3回、5回と重ねることになれば、通う手間もその回数分かかります。腫れは軽くても、注射のあとに軽いむくみが出る期間があります。ゼロダウンタイムではありません。
- 1回で変化が出にくく、複数回が前提
- 注射のあとに軽いむくみが出る期間がある
そのかわりメスを入れない安心感があるので、仕事を長く休めない人は、こちらのほうが現実的な場面もあります。
ちなみに脂肪溶解注射は薬剤も回数の設計も院ごとに違うので、料金の比べ方は脂肪吸引よりややこしいと思っておいてください。
- 脂肪溶解注射を検討するときの確認ポイント:1回あたりの費用と、必要な回数の目安
- 使う薬剤の種類(院によって違う)
- 回数分を合計したとき、脂肪吸引の総額と比べてどうか
原因がたるみなら、どれを選んでも変わらない
この比較表でいちばん大事なのは実はいちばん下の行で、もたつきの原因が骨格や皮膚のたるみなら、どの選択肢を選んでも期待した変化は出ません。
脂肪を減らす方法どうしで迷っている時点で前提がずれている可能性があり、糸リフトのように引き上げる施術はそもそも目的が別物だからです。
- 脂肪吸引でも変わらない
- 脂肪溶解注射でも変わらない
- 糸リフトは目的が別物
だから比較の前にまず原因を診断してもらえば、選択肢は自然と2つか3つに絞れます。
まとめ:デメリットを引き受けられるかで決まる
顔の脂肪吸引のデメリットは、仕上がり・ダウンタイム・医学的なリスク・費用の4つでした。このうち仕上がりと医学的なリスクは医師選びとカウンセリングでかなり減らせます。
- 仕上がり(凹凸・左右差・老け顔)
- 医学的なリスク(血腫・感染など)
減らせないのは、腫れや拘縮が必ず来ること、皮膚が余るかどうかは体質で決まること、そして自由診療で総額が高いことの3つです。ここを引き受けられるかどうかが、判断の分かれ目になります。
- 自分のもたつきの原因は、脂肪か・たるみか・むくみか
- オプションを含めた総額と、修正になったときの費用の決まり方
- 保証の期間と対象、そして対象外は何か
この3つに医師がはっきり答えてくれるなら判断の土台はそろうので、急がずに2院くらいは話を聞き比べてください。
そのうえで「そもそも自分は受けるべきか」に戻りたくなったら、顔の脂肪吸引はやめた方がいいのかを向き不向きで整理した記事を読んでみてください。デメリットを知ったいまのほうが、役に立つはずです。
よくある質問
顔の脂肪吸引のデメリットは何ですか?
大きく4つです。凹凸・左右差・取りすぎによるこけといった仕上がりの問題、腫れ・内出血・拘縮などのダウンタイム、感覚の鈍さや神経に関わる症状などの医学的なリスク、そして総額の高さと修正費が読めない費用面の問題です。このうち仕上がりと医学的なリスクは医師選びで減らせますが、ダウンタイムと総額の高さは避けられません。
顔の脂肪吸引で老け顔になることはありますか?
脂肪を取りすぎた場合に、頬がこけて老けた印象になることがあります。顔の脂肪は若々しさの土台でもあるためです。もともと頬がこけ気味の人や脂肪が少ない人ほど起こりやすく、取りすぎた脂肪は元に戻せません。修正するには別の部位から脂肪を注入することになり、費用も回復期間もあらためてかかります。
ダウンタイムのデメリットはどれくらい続きますか?
The Clinicの公式説明では、圧迫固定が1〜2日、腫れのピークが3日目ごろ、1週間で落ち着き始め、2週間でフェイスラインがすっきりし、1〜3ヶ月で最終的な仕上がりに近づくとされています。ただし「働ける段階」と「完成する段階」は別物です。腫れの引き方には個人差があり、その幅は公表されていません。
費用は総額でいくらかかりますか?
The Clinic公式の顔(頬の両側または顎下のいずれか)の場合、施術費が会員297,000円/一般369,600円、これとは別に基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)が会員55,000円/一般110,000円かかり、総額は会員352,000円/一般479,600円です(税込)。ダウンタイム軽減点滴(一般88,000円)などの任意オプションは、さらに別料金になります。腫れ・内出血・拘縮・左右差などのリスクとあわせて判断してください。
保証があれば、気に入らないときに直してもらえますか?
保証の中身は院ごとに条件が決まっています。The Clinic公式の場合、術後1年間は再診察・処置・薬の処方などの通院費用がかかりませんが、アフターケア施術は適応外です。「もう少し脂肪を取ってほしい」といったデザイン調整は、6ヶ月以上経過してから担当ドクターの判断のもとで実施される仕組みで、脂肪吸引施術のみが適応となります。無条件で直してもらえるという意味ではないので、契約前に対象と対象外を書面で確認してください。
顔の脂肪吸引で体重は減りますか?
ほとんど変わりません。顔から取れる脂肪はごく少量で、取れるのは皮下脂肪だけです。内臓脂肪には手が届きません。輪郭を変える施術であって、痩せるための施術ではないと考えてください。取った部分はリバウンドしにくくなりますが、全体に太れば残っている脂肪細胞は大きくなります。
失敗したと感じたら、どうすればいいですか?
まず施術を受けた医師に相談してください。術後1ヶ月の見た目は完成形ではなく、腫れも拘縮も残っているため、時間で変わる可能性があります。それでも納得できない場合は他院での修正という選択肢がありますが、料金は個別の見積もりです。The Clinic公式も他院の脂肪吸引の修正は診察にて提示としており、定額の記載はありません。くわしくは顔の脂肪吸引の失敗を原因別に分けた記事と、脂肪吸引後のたるみの記事を確認してみてください。
参照
この記事の内容は、2026年9月6日時点の次のページをもとにしています。
- The Clinic公式の料金ページ・コラム・保証の説明

顔の脂肪吸引ナビ編集部
顔の脂肪吸引を検討する時に一番時間がかかるのは、クリニックごとに書き方が違う料金・保証・症例数を並べて比べる作業です。THE CLINIC・湘南美容クリニック・ガーデンクリニック・モッズクリニック・TAクリニックの公式情報と、厚生労働省・国民生活センターの公表資料を同じ形式で突き合わせ、比べやすく整理しています。

コメント