「顔の脂肪吸引 失敗」が気になるのは、もう施術を受けて仕上がりが気になっているか、これから受けるか迷っているところだと思います。知りたいことは同じです。
- すでに施術を受けて、仕上がりが気になっている
- これから受けるか迷っている
顔の脂肪吸引で失敗と呼ばれる状態は、左右差・凹凸・頬のこけ・変化なし・たるみに集約されます。
その手前にある原因は6つです。
- 取りすぎ
- 取り残し
- 左右のバランス
- 医師の技術
- カウンセリング不足
- 適応の見誤り
原因まで分けると、待てば落ち着くものと修正しないと戻らないものを見分けられるので、症状だけを並べた記事では分からない部分まで整理できます。
厚生労働省の医療広告ガイドラインでは誤認させるおそれのある治療前後の写真の掲載が制限されているため、写真だけでは自分の仕上がりを判断できません。だから、画像で判断できること・できないことを1章まるごと使って整理しました。
ここに書いたのは、各院の公表内容と公的機関の資料を突き合わせた整理です。
- 失敗と呼ばれる状態と、その手前にある6つの原因の見分け方
- 拘縮による一時的な凹凸と、恒久的に残る凹凸の違い
- 失敗画像で判断できること・できないこと
- 修正を検討していい時期と、修正費用が公表されているかどうか
- クリニック選び・費用面で後悔しないために確認する点
【結論】顔の脂肪吸引の失敗は、原因を6つに分けると自分のケースが見える
顔の脂肪吸引の失敗は、症状ではなく原因で分けたほうが判断しやすくなります。同じ「凹凸が気になる」でも、回復の途中なのか吸引の深さがそろわなかったのかで扱いがまるで違うからです。
- 回復の途中で凹凸が出ている場合
- 吸引の深さがそろわず凹凸が出ている場合
まず6つの原因を一覧にしましたので、時間で戻るかどうかも含めて、自分の症状がどの行に近いか目で追ってみてください。
| 原因 | 表に出やすい症状 | 時間で戻るか |
|---|---|---|
| 取りすぎ | 頬がこける・老けて見える・へこみが残る | × 戻らない。修正は脂肪注入になる |
| 取り残し | 変化を感じない・もたつきが残る | × 戻らないが、追加で吸引できる場合がある |
| 左右のバランスのずれ | 左右差が目立つ | △ 腫れが残る時期は判断できない |
| 医師の技術・経験 | 凹凸・段差・引きつれ | △ 拘縮が原因なら落ち着く。深さのムラなら残る |
| カウンセリング不足 | 想像と違う輪郭になった | × 仕上がり自体は正常なことも多い |
| 適応の見誤り | たるみが強くなった・変化が出なかった | × 別の施術が必要になる |
「△」の2つは術後まもない時期だと判断そのものができず、腫れと拘縮が残るあいだは左右差も凹凸も本来の状態ではないからです。
- 「△」=腫れや拘縮が残る間は判断できない
- 「×」=時間が経っても変わらない
逆に「×」の行は、時間で戻ることを期待しても変わらないので、早めに知っておいたほうがいい点です。
ここから順に見ていく流れです。
そもそも顔の脂肪吸引で「失敗」と呼ばれているのはどんな状態か

顔の脂肪吸引の失敗として語られる状態は5つのパターンに整理でき、美容外科各院のコラムを読み比べても挙がる症状はほぼこの5つに収まります。
- 左右差:右と左で輪郭の出方が違う。顔は面積が小さいぶん、わずかな差でも目に付きやすい
- 凹凸・でこぼこ:皮膚の表面が平らでなくなる。吸引の深さがそろわなかったときに出る
- 頬のこけ・老け顔:取りすぎたときに起きる。輪郭は細くなっても、影が濃くなって老けて見える
- 変化を感じない:取り残しのほか、もたつきの原因がそもそも脂肪ではなかった場合にも起きる
- たるみ:脂肪という支えが減り、皮膚が余った状態。吸引のしすぎで皮膚がたるむケースがあります(THE CLINIC公式のFAQ)
「失敗」と「思っていたのと違う」は、同じ言葉で語られている
失敗という言葉の中身は2種類が混ざっていて、仕上がりそのものに問題があるケースと、仕上がりは正常でも期待とずれているケースに分かれます。
後者はけっこう多く、輪郭は確かに変わっているのに想像していた小顔とは違うので「変わっていない」と感じてしまいます。
この場合、原因は技術ではなく施術前のすり合わせにあるので、効果を感じられないときの切り分けは顔の脂肪吸引で変わらないと感じる原因の記事で別に整理しています。
仕上がりは正常なのに満足できていない、という自覚がある人は、そちらのほうが答えに近いです。
症状が1つとは限らない
実際には複数の症状が重なることのほうが多く、取りすぎればこけると同時に凹凸も出ますし、皮膚が余ればたるみも目立ちます。
だから症状を1つに決めようとしなくても大丈夫で、次の章で扱う原因のほうが対処を決めるうえで役に立ちます。
なぜ失敗が起きるのか|顔の脂肪吸引の原因を6つに分類する

顔の脂肪吸引の失敗の原因は6つに分けると自己診断しやすくなり、美容外科のコラムはどこも症状を並べて終わるので、ここは原因側から並べ直しました。
原因1:取りすぎ(取ってはいけない脂肪を取った)
取りすぎはいちばん取り返しがつかない原因で、減らした脂肪は戻せないので、こけた場合の修正は別の部位から脂肪を注入することになります。
顔の脂肪には取ってよい場所とよくない場所があり、取ってもよい脂肪を顎まわり、取ってはいけない脂肪を頬の周辺と呼び分けるクリニックがあります(THE CLINIC公式のFAQ)。
この見極めを誤ると、頬のこけや老けた印象につながります(THE CLINIC公式)。
- 顎まわり:取ってもよいとされる脂肪
- 頬の周辺:取ってはいけないとされる脂肪(見極めを誤るとこけの原因になる)
つまり取りすぎが目立つ部位はだいたい決まっていて、頬の周辺は少し取っただけでも影が出やすく、顎下は取り残しや左右差のほうが問題になりやすいのです。
- 頬の周辺:少し取っただけでも影が出やすい
- 顎下:取り残しや左右差が出やすい
どこを何cc取るかの設計が結果を左右するのはこういう意味で、元から頬の脂肪が少ない人は、この原因に当たりやすくなります。
原因2:取り残し(吸引量が足りなかった)
取り残しは変化を感じないという不満につながる原因で、取りすぎを恐れて控えめに吸引すると、腫れが引いたあとに「ほとんど変わっていない」と感じることになります。
- 取りすぎを恐れて控えめに吸引する
- 腫れが引いたあとに「変わっていない」と感じる
やっかいなのは、この判断が術後すぐにはできない点で、腫れが残るあいだは輪郭がぼやけていて取り残しかどうかを見分けられません。
焦らないでください。
- 腫れが残るあいだは輪郭がぼやけ、取り残しかどうか見分けられない
- 「変わっていない」と早い段階で決めつけない
原因3:左右のバランスのずれ
左右差は取る量が左右でそろわなかったときに出ますが、もともと人の顔は完全な左右対称ではありません。
骨格や噛み癖による差が脂肪が減ったことで見えやすくなっただけ、ということもあり、術前の写真を見返すと同じ差がすでにあったというのはよくある話です。
それでも明らかに片側だけ厚みが残るなら吸引量のずれを疑う理由になるので、腫れが完全に引いてから正面と斜めの両方で見比べてください。
- 腫れが完全に引いてから確認する(腫れが残る時期は判断できない)
- 正面だけでなく、斜めからも見比べる
原因4:医師の技術・経験(吸引の深さのムラ)
凹凸の多くは吸引した層の深さがそろわなかったことで起き、皮膚のすぐ下を強く吸うとその部分だけへこんで段差になります。
顔はミリ単位の調整が要る部位なので差が出やすく、担当医の経験で結果が変わりやすいのは事実です。
ただし術後の凹凸をすべて技術のせいにするのは早すぎて、回復の過程で起きる拘縮でも同じように表面がでこぼこして見えるからです。
見分け方は次の章で扱いますが、凹凸そのものの原因と直せる範囲は顔の脂肪吸引でボコボコになる原因の記事に集約しています。
- まず、拘縮による一時的な凹凸ではないか確認する(次の章で扱います)
- 時間が経っても変わらないなら、技術・深さのムラを疑う
原因5:カウンセリング不足(デザインのすり合わせができていない)
カウンセリング不足は仕上がりが正常でも不満が残る原因で、どこをどれだけ細くするかを共有できていないと医師の理想と本人の理想がずれたまま手術に入ります。
「小顔にしたい」だけでは、すり合わせになりにくいものです。あご下のもたつきを消したいのか、頬の丸みを削りたいのか、輪郭のラインをまっすぐにしたいのかまで言葉にする必要があります。
- あご下のもたつきを消したいのか
- 頬の丸みを削りたいのか
- 輪郭のラインをまっすぐにしたいのか
伝える言葉を具体的にするほど、ずれは減ります。
- 気になっているのは、あご下・頬・フェイスラインのどこか
- 細くしたいのか、輪郭の形を変えたいのか
- 取りすぎを避けたい気持ちがあるかどうか(そのまま伝えていい)
原因6:適応の見誤り(もたつきの正体が脂肪ではなかった)
適応の見誤りは手術そのものが正しくても結果が出ない原因で、顔のもたつきは皮下脂肪だけでなく皮膚のたるみ・筋肉・骨格・むくみが混ざって作られています。
原因がたるみにある人は脂肪だけ取っても期待した変化は出ず、それどころか支えていた脂肪が減ったぶん皮膚が余ってたるみが強く見えることがあります。
効果がないどころか、マイナスに振れるわけです。
術後のたるみとほうれい線の関係は、顔の脂肪吸引でたるんだと感じたときの記事で扱っています。
受けるべきかどうかを慎重に検討したい方は、向いている人・向いていない人を整理したピラー記事が入口です。
ダウンタイム中の凹凸は失敗ではない|拘縮との見分け方

ダウンタイム中に出る凹凸や硬さは、失敗ではなく回復の過程で起きる正常な反応です。脂肪を吸引したあと、体が組織を修復しようとして皮下が硬くなる時期があり、これを拘縮と呼びます。
- 脂肪吸引のあと、体が組織を修復しようとして皮下が硬くなる時期がある(拘縮)
- 拘縮の間は表面がつっぱったり、でこぼこして見えることがある
拘縮が出ているあいだは表面がつっぱったり部分的にでこぼこして見えたりするため、ここを失敗と受け取ってしまう人がとても多いんです。
見分ける手がかりを並べます。
| 見るところ | 拘縮による一時的な凹凸 | 恒久的に残る凹凸 |
|---|---|---|
| 触った感じ | 皮下が全体に硬い・板のような手触り | 周りはやわらかく、へこみの部分だけ落ちている |
| 形の変化 | 週ごとに位置や範囲が変わる | 同じ場所に同じ形で残り続ける |
| つっぱり感 | 口を開けたときなどにつっぱる | つっぱりはない |
| 時間との関係 | 時間の経過とともにやわらいでいく | 時間が経っても変わらない |
大事なのは術後まもない時期に判断しないことで、硬さが残る状態で撮った写真を見て「失敗だ」と決めると、まだ変わる途中のものを結論にしてしまいます。
ここは焦らない場面です。
拘縮がいつまで続くのか、その間のマッサージやフェイスバンドをどう扱うかは顔の脂肪吸引の拘縮を扱った記事にまとめています。今まさに硬さが気になっている方は、先にそちらを読んだほうが早いです。
ひとつ補足すると、拘縮の期間には個人差があり、その幅を数字で公表しているクリニックはほとんどないため、「必ず消える時期」は書けません。
「顔の脂肪吸引の失敗画像」で判断できること・できないこと

イメージ画像(実際の患者ではありません)
失敗画像を探しても自分の仕上がりがどうなるかは判断できず、写真から分かるのはその人にその時点で何が起きていたかだけで、原因は写真に写りません。
- 写真から分かるのは、その人にその時点で何が起きていたかだけ
- 取りすぎ・取り残しなどの原因は写真に写らない
それでも画像を探す気持ちはよく分かりますし文章の説明より1枚見たほうが早い気もしますが、だからこそ写真の限界を先に知っておいてほしいんです。
画像から分かること・分からないこと
| 画像で分かること | 画像では分からないこと |
|---|---|
| 凹凸や左右差が「見た目に出る」ということ自体 | 撮影が術後何日目か(拘縮の途中かどうか) |
| 術式や部位ごとの、おおまかな変化の方向 | 取りすぎなのか、取り残しなのか、適応の見誤りなのか |
| そのクリニックが公開している症例の傾向 | 撮影の角度・照明・表情による見え方の差 |
| ― | その人の元の骨格・皮膚のたるみの程度 |
特に大きいのが撮影時期が分からないことで、拘縮が出ている時期の写真は本人にとっては通過点でも、見た人には完成形として伝わります。
- 撮影時期が分からない(拘縮の途中かどうか判別できない)
- 照明・角度によって、同じ顔でも見え方が変わる
回復の途中を切り取った1枚が「失敗画像」として出回るのは、これが理由です。
照明と角度の影響も無視できず、斜め上からの光は影を強調するので同じ顔でもこけて見えますが、写真は万能ではありません。
- 撮影時期が分からない(拘縮の途中かどうか判別できない)
- 照明・角度によって、同じ顔でも見え方が変わる
症例写真は撮影時期とセットで確認する
医療広告ガイドラインでは、治療内容や効果についての患者の主観的な体験談を、誘引を目的として掲載することは認められていません。ビフォーアフター写真も、詳しい説明を伴わない掲載は同じく制限されています。
- 治療内容・効果についての主観的な体験談は、誘引目的での掲載が認められていない
- ビフォーアフター写真も、詳しい説明を伴わない掲載は制限される
症例を見たいときは、各クリニックが公式サイトで公開している症例ページを、撮影時期の記載とセットで確認してください。
- 撮影時期(術後何日目・何ヶ月目か)が明記されているか
- 写真1枚では撮影時期・角度・照明の影響が分からず、誤解が生まれやすい
- 症例を見たいときは、各院公式の症例ページを撮影時期の記載とセットで確認する
根拠として示されているものも、そのまま鵜呑みにしない
画像だけでなく根拠として並んでいる資料の読み方にも同じ話があり、医学的な裏づけとして学術論文を挙げているクリニックのページは姿勢としては誠実です。
- 論文を根拠として挙げる姿勢自体は誠実
- ただし、同じテーマを扱っているかは開いて確認が要る
ただ、その論文が何を扱ったものかはリンクを開かないと分からないので、実際に失敗と修正を説明しているページから引かれていた論文を開いてみました。
1本は顔の脂肪吸引そのものではなく、皮膚のたるみに対する高周波治療を扱った論文でした。
Aesthetic Surgery Journal公式・2026年9月6日確認
これは誤りという話ではありません。たるみを伴う修正では引き締めの施術を組み合わせるという文脈の裏づけとして挙げられていると読むのが自然です。
- 論文が「顔の脂肪吸引」そのものを扱っているか
- 論文が自分の悩みと同じテーマを扱っているか
言いたいのは根拠が付いていること自体を安心材料にしないでほしいということで、その根拠が自分の悩みと同じテーマかどうかまで見る必要があります。
失敗したかもと感じたときの流れ|修正までの待機期間と費用

顔の脂肪吸引の修正は術後6ヶ月を目安に検討するのが複数のクリニックに共通する考え方です(各院公式)。腫れと拘縮が落ち着いて、仕上がりが確定するのを待つためです。
まず待つ期間を、各院はどう説明しているか
ここは各院がばらばらに書いているので同じ表に並べましたが、単独のページを読むと自院の方針に見えても横に並べると目安がそろっているのが分かります。
| クリニック | 公式の説明 | 確認日 |
|---|---|---|
| THE CLINIC | 満足度や要望に応じて、担当ドクターの判断のもと6ヵ月以上経過後にデザインの調整を行う(脂肪吸引施術のみ適応・アフターケア施術は適応外) | 2026年9月6日 |
| CLINIC W | 脂肪吸引の完成時期は術後6ヶ月。焦って判断せず、まず6ヶ月間の経過観察が重要 | 2026年9月6日 |
| AND美容外科 | 皮膚や組織の状態が安定するまで6ヶ月以上空けてから検討するのが一般的 | 2026年9月6日 |
THE CLINICについては、保証の中身も見ておいたほうがいいです。
THE CLINICでは、術後1年間は再診察・処置・お薬の処方などの通院費用がかからないことになっています。
ただしデザインの調整まで無条件で受けられるわけではなく、調整は6ヵ月以上経過後に担当ドクターが判断する決まりです。
対象は脂肪吸引の施術のみで、アフターケア施術は適応外です(THE CLINIC公式)。
保証あり、という一言だけで判断せず、期間と対象を契約前に書面で確認するのが確実です。
- 期間:デザイン調整は6ヵ月以上経過後に担当ドクターが判断
- 対象:脂肪吸引施術のみ適応(アフターケア施術は適応外)
修正の費用は、公表されていないのが実情
他院で受けた脂肪吸引の修正費用を金額で公表しているクリニックは、見つけられませんでした。
THE CLINICの他院修正の料金は診察にて提示で、定額の記載はありません。
ガーデンクリニックも、他院で受けた脂肪吸引の仕上がりに不満がある人や、凹凸・左右差が気になる人への対応を公式ページに明記しています。
ただし、料金や待機期間の具体的な記載は確認できませんでした(ガーデンクリニック公式)。
つまり修正の見積もりは診察を受けてみないと出ないので、ここは分からないと正直に書いておきます。
- 他院修正の定額料金を公表しているクリニックは確認できなかった
- 見積もりは診察を受けてから提示される(個別見積)
修正の方法と、セカンドオピニオンという選択肢
修正の方法は症状で変わります。
頬のこけや凹みには脂肪注入でボリュームを戻す方法、たるみが強い場合には引き締めの施術を組み合わせる方法があります。
手術した院に相談しづらいと感じる方は、別の医師に意見を聞くセカンドオピニオンという選択肢もあります。
同じ顔を見ても修正が必要かどうかの判断は医師によって分かれることがあるので、相談に行くときは術前の写真と手術で取った量が書かれた記録を持っていくのが基本です。
これで話が早く進みます。
後悔しないためのクリニック・医師選びで見るところ

イメージ画像(実際の患者ではありません)
ここまでの6つの原因のうち取りすぎ・カウンセリング不足・適応の見誤りは医師選びとカウンセリングの段階でかなり防げるので、決める前の時間の使い方がそのまま仕上がりを左右する点です。
見るところを絞ります。
- もたつきの原因を診断してから提案するか:脂肪・たるみ・むくみのどれかを見極めずに術式の話へ進む医師は、いったん保留にする
- 取らない部分の説明があるか:どこを残すかまで話す医師は、取りすぎのリスクを分かっている
- 顔の症例を公式サイトで公開しているか:撮影時期の記載があるかまで見る
- 保証と修正の条件が明確か:期間・対象・適応外の範囲を、契約前に書面で確認する
- 向いていない可能性も言ってくれるか:どんな相談にも「できます」と返す医師は、判断材料をくれていない
後悔しやすいのは、決め方が急いでいるとき
後悔した人は、仕上がりの問題より決め方の急ぎ方に共通点があります。
- 1院しか話を聞かずに当日契約する
- 割引の期限に合わせて日程を決める
- 仕上がりのイメージを言葉にしないまま任せる
このあたりが重なると、あとから後悔につながりやすくなります。
期待値の置き方もそうで、写真で見た誰かの輪郭を目標にすると骨格が違う以上どうしてもずれます。
後悔を減らすには他人の完成形ではなく自分の元の顔を基準にしたほうがよく、カウンセリングは無料の院が多いので最低でも2院は聞き比べてください。
同じ顔を診てもらっても提案される取る量の考え方には差が出るので、その差こそ判断の材料になります。
医師ごとの実績や体制の比較は、顔の脂肪吸引が上手い医師の選び方をまとめた記事に集約しています。
費用の面で後悔しないために|総額とリスク・副作用をセットで見る

費用で後悔するのは表示価格を総額だと思い込んだときで、美容外科は施術費だけを大きく出していることがあり、麻酔や薬、アフターケアが別になっている場合があります。
公式で確認できた例です。
ガーデンクリニックの顔の脂肪吸引は、頬・あご・メーラー・バッカルファットが部位ごとに各440,000円(税込)です。
この金額には、カウンセリング・術後検診・お薬代・術後のインディバが含まれると同じページに書かれています。
- 含まれる:カウンセリング・術後検診・お薬代・術後のインディバ
- 明記なし(要確認):麻酔代
ただし麻酔代が含まれるという明記はこのページになかったので(ガーデンクリニック公式)、麻酔代の扱いはカウンセリングでそのまま聞いてください。
安さだけで選ぶと修正が必要になったときにかえって高くつくので、修正費が公表されていない以上、最初の1回でどれだけ丁寧にやってもらえるかがそのまま費用対効果になります。
総額の内訳を院ごとに揃えた比較は、顔の脂肪吸引の値段を総額で比べた記事にまとめています。
主なリスク・副作用
費用の話をするならリスクと副作用をセットで知っておくのが前提で、顔の脂肪吸引は健康保険が使えない自由診療なので、治療内容・費用・起こりうることを揃えて見て初めてフェアに判断できます。
- 腫れ・内出血・むくみ。回復までの期間には個人差があり、その幅を公表しているクリニックはほとんどない
- 皮下が硬くなる拘縮。回復の過程で起きる反応で、時間とともにやわらぐと各院が説明している
- 左右差・凹凸・取りすぎによるこけ。修正には脂肪注入が必要になり、費用が別にかかる
- まれに神経に関わる症状。神経にダメージが及ぶと口が上がらない・曲がるといった症状が出ることがあり、多くは1ヶ月程度で改善するとされています(THE CLINIC公式)
判断の材料として、公的なデータも置いておきます。
美容医療サービスの相談件数は、2024年度が10,744件、2025年度が7,944件でした(国民生活センター公式)。
国民生活センター公式・2026年9月6日確認
ただしこれは脱毛や豊胸を含む美容医療全般の件数で脂肪吸引だけの数字ではないため、「脂肪吸引でこれだけ相談がある」とは読めません。
- 相談件数は脱毛・豊胸など美容医療全般を含む数字(国民生活センター公式)
- 脂肪吸引だけの相談件数としては読めない
それでも、契約を急がない理由にはじゅうぶんなります。
まとめ:自分のケースがどの原因に近いかを整理する
顔の脂肪吸引の失敗は症状で悩むより原因で分けたほうが次の行動が決まり、取りすぎ、取り残し、左右のバランス、医師の技術、カウンセリング不足、適応の見誤りの6つに集約されます。
この6つのどれに近いかで待つべきか相談すべきかが変わり、術後まもない時期の凹凸や硬さは多くが拘縮による一時的なものです。
ここを失敗と決めつけないでください。
- 術後どれくらい経ったか(拘縮の時期を過ぎているか)
- 気になる症状は、取りすぎ側か・取り残し側か
- 受けた院の保証は、期間と対象がどこまでか
修正を考えるなら、まずは仕上がりが固まる時期まで待つのが先で、そのうえで手術した院に相談するか別の医師に意見を聞くかを決めてください。
次に読むなら、症状に合わせて選ぶのが早く、表面の凹凸が気になる方はボコボコ・へこみの原因と直せる範囲の記事へ、皮膚のゆるみが気になる方はたるみとほうれい線の関係を扱った記事へ進んでください。
これから受けるかどうかを決めたい方は、医師の選び方の記事が判断の土台になります。
よくある質問
顔の脂肪吸引の失敗例にはどんなものがありますか?
見た目に出る状態としては、左右差、凹凸・でこぼこ、取りすぎによる頬のこけ・老け顔、取り残しによる変化なし、たるみの5つに集約されます。ただし同じ症状でも、原因が取りすぎなのか、取り残しなのか、適応の見誤りなのかで対処が変わります。まずは原因側で自分のケースを整理してみてください。
術後に顔がでこぼこしていますが、失敗ですか?
術後まもない時期のでこぼこは、拘縮による一時的なものであることが多いです。拘縮は皮下が硬くなる回復過程の反応で、皮膚全体が板のように硬い、口を開けるとつっぱる、週ごとに位置が変わる、といった特徴があります。逆に、周りはやわらかいのに同じ場所だけがへこみ続ける場合は、恒久的な凹凸の可能性があります。
失敗画像を見れば自分の場合も分かりますか?
分かりません。写真には撮影が術後何日目かも、原因が取りすぎか取り残しかも写らないためです。撮影の角度や照明でも見え方は変わります。症例を見たいときは各クリニックの公式症例ページを、撮影時期の記載とセットで確認してください。
修正はいつから受けられますか?
術後6ヶ月を目安にするクリニックが複数あります。THE CLINICでは、デザインの調整は6ヵ月以上経過後に担当ドクターの判断で行い、脂肪吸引の施術のみが適応でアフターケア施術は適応外です。CLINIC WとAND美容外科も、術後6ヶ月を判断の目安にしています。
修正の費用はいくらかかりますか?
定額を公表しているクリニックは確認できませんでした。THE CLINICは、他院で受けた脂肪吸引の修正の料金を診察にて提示します。ガーデンクリニックも他院修正に対応していますが、料金と待機期間の記載はありません。見積もりは診察を受けてからになります。
失敗を防ぐにはどうすればいいですか?
もたつきの原因を診断してから提案してくれるか、取らない部分まで説明するか、保証の期間と対象が明確か。この3点をカウンセリングで確認してください。1院で決めず、最低2院の話を聞き比べるのが確実です。自分が受けるべきかどうかから迷っているなら、向いている人・向いていない人を整理した記事から読むと判断しやすくなります。
料金・保証内容・条件は変更されることがあるため、受診前に各クリニックの公式情報を確認してください。
参照
この記事の内容は、2026年9月6日時点の次のページをもとにしています。
- THE CLINIC公式の料金ページとFAQ
- ガーデンクリニック公式の顔の脂肪吸引ページ
- CLINIC W・AND美容外科の公式コラム

顔の脂肪吸引ナビ編集部
顔の脂肪吸引を検討する時に一番時間がかかるのは、クリニックごとに書き方が違う料金・保証・症例数を並べて比べる作業です。THE CLINIC・湘南美容クリニック・ガーデンクリニック・モッズクリニック・TAクリニックの公式情報と、厚生労働省・国民生活センターの公表資料を同じ形式で突き合わせ、比べやすく整理しています。

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