「顔の脂肪吸引をしたら、かえってたるんだ気がする」。鏡の前でそう感じて検索したなら、いま起きている変化が回復の途中なのか、それとも戻らないものなのかを、まっさきに知りたいはずです。
- 術後しばらくの「たるんだ」には2パターンある
- 回復の途中で起きる一時的な変化
- 取りすぎ・加齢・もともとの表面化による本当のたるみ
術後しばらくのあいだに感じる「たるんだ」には、回復の途中で起きる一時的なものと、本当のたるみが混ざっています。この2つは、気づいた時期と見た目の出方で切り分けられます。
ほうれい線が濃くなったように見えるときも考え方は同じで、頬の脂肪が減ると重力の影響を受けやすくなります(AND美容外科の公式コラム)。
各院の公式説明と国民生活センターが公表する美容医療の相談データを突き合わせて整理しています。判断するのは、あなた自身です。
- 術後の「たるんだ」を、一時的な変化と本当のたるみに切り分ける方法
- 顔の脂肪吸引でたるみが残るときの3つの原因
- 脂肪吸引のあとにほうれい線が目立つ仕組みと、確認したいこと
- たるみやすい人の傾向と、施術前にできる予防策
- たるみが残った場合の修正方法・総額の目安・主なリスク
【結論】顔の脂肪吸引の「たるんだ」は一時的な変化と本当のたるみに分かれる
顔の脂肪吸引で「たるんだ」と感じたとき、正体は3つのどれかです。回復の途中で起きる一時的な変化。脂肪の取りすぎ。そして、もともとあったたるみが表面化したケース。
対処はまるで違います。まず、自分がどれに近いかを見てください。
| 気づいた時期・見た目 | 考えられる正体 | この先どうなるか |
|---|---|---|
| 術後すぐ〜1ヶ月ごろ。皮膚が硬い、突っ張る、表面がボコつく | 回復途中の一時的な変化(拘縮) | 時間とともに落ち着いていくのが一般的 |
| 頬全体がこけて、影が濃くなった。老けた印象になった | 脂肪の取りすぎ | 自然には戻らない。脂肪注入などの修正が要る |
| 輪郭はすっきりしたのに、口元やほうれい線が目立つ | もともとのたるみが表面化した | 引き締め治療やリフト系の追加で対応する |
| 数年かけて少しずつ気になってきた | 加齢による変化 | 脂肪吸引とは別の要因。年単位の話は別記事へ |
この記事が扱うのは、術直後から数ヶ月までの範囲です。数年たってからの変化は顔の脂肪吸引の5年後・10年後の記事にまとめました。
では、それぞれの中身を開いていきます。
顔の脂肪吸引でたるみが残る原因は3つに分類できる

顔の脂肪吸引で本当にたるみが残る原因は、「取りすぎ」「加齢による皮膚の弾力低下」「もともとのたるみの表面化」の3つに分けられます。
- 取りすぎ
- 加齢による皮膚の弾力低下
- もともとのたるみの表面化
上位に並ぶ美容外科9院のコラムを読み比べても、この分類はほぼ共通していました(2026年9月6日の調査)。
順に見ていくと、当てはまりそうなものが1つか2つに絞れます。
原因1|脂肪を取りすぎて皮膚が余る
皮膚はその下にある脂肪の量に合わせて伸びているため、中身を減らしすぎると伸びた分の皮膚が行き場を失って余ります。AND美容外科の公式コラムも「過剰な脂肪除去が皮膚を余らせる」という見出しを立てています。
- 皮膚は脂肪の量に合わせて伸びている
- 減らしすぎると、伸びた皮膚だけが余る
やっかいなのは、顔が面積の小さい部位だという点です。数ccの差が輪郭に出ます。体の脂肪吸引と同じ感覚で量は決められません。
取りすぎた脂肪は戻せません。修正には別の部位からの脂肪注入が要り、費用も回復期間もあらためてかかります。凹みとして出たケースはボコボコ・へこみの記事のほうが近い内容です。
- 皮膚は脂肪の量に合わせて伸びている
- 取りすぎると、伸びた皮膚だけが余る
- 取りすぎた脂肪は元に戻せない
原因2|加齢で皮膚の弾力が落ちている
脂肪を減らしたあと皮膚が自力でどれだけ縮むかは、皮膚の弾力が左右します。「皮膚の収縮力」「スキンリトラクション」という言い方もされます。
- 「皮膚の弾力」「皮膚の収縮力」「スキンリトラクション」は同じことを指す言い換え
THE CLINICの公式コラムには「40代以降は皮膚の弾力が低下していて、かなりたるみやすくなっている」という説明があります(THE CLINIC公式)。
同じ量を吸引しても、年齢で皮膚の縮み方が変わるわけです。
- 40代以降は皮膚の弾力が低下し、たるみやすいとされる(THE CLINIC公式)
- 同じ量を吸引しても、年齢によって皮膚の縮み方は変わる
ちなみに同じページには、対策をせず脂肪吸引だけを行ったと仮定した場合の、たるむ人の割合の見立ても載っています。ただしそれは統計ではなく院の見解で、根拠データの記載もありません。
- 見立ての数字は院の見解であり、統計データではない
数字としては受け取らないで。持ち帰るべきは「年齢が上がるほど引き締め治療の併用を勧める院が多い」という事実のほうです。
- 皮膚の弾力(収縮力)は加齢とともに低下する
- 「40代以降はたるみやすい」という説明が公式コラムにある
- 年齢が上がるほど引き締め治療の併用を勧める院が多い
原因3|もともとあったたるみが表面化した
3つ目が、いちばん誤解されやすいケースです。脂肪吸引が新しくたるみを作ったのではなく、脂肪に押し上げられて隠れていたたるみが、脂肪が減ったことで見えるようになっただけ、という状態です。
- 脂肪吸引が新しくたるみを作るわけではない
- 隠れていたたるみが、脂肪が減ったことで見えるようになるだけ
この場合、輪郭そのものはすっきりしているものの、口元や頬の下側が気になります。上位の競合でも「もともとのたるみが表面化した」という説明の型が、複数の院で使われていました。
- 輪郭はすっきりしているのに口元・頬の下側だけ気になる
- 複数の院で同じ説明の型が使われている(2026年9月6日の調査)
だからこそ、施術前の診断が効きます。もたつきの主因が脂肪か皮膚のたるみかを分けてもらわないまま脂肪だけ取ると、この形になりやすいんです。
失敗と呼ばれるパターン全体の分類は、顔の脂肪吸引の失敗の記事で整理しています。
- 頬全体がこけて影が出た → 取りすぎの可能性
- 輪郭はすっきりしたのに口元だけ気になる → もともとのたるみが表面化
- 皮膚が硬く突っ張る感じが強い → まだ回復の途中かもしれない
その「たるんだ」は一時的な経過か、本当のたるみか

術後に皮膚が硬くなったり表面がボコついたりする拘縮は、回復の過程で必ず見られる正常な反応です(THE CLINIC公式)。
- 拘縮は回復過程で見られる正常な反応(THE CLINIC公式)
- 術後2週間の顔だけで判断しない
同じ説明では、拘縮が始まるのが術後1〜2週間、終わって皮膚が引き締まるのが術後2〜3ヶ月とされています。
つまり、この期間の見た目は完成形ではありません。ここを知らずに術後2週間の顔で判断してしまう人が、とても多いんです。
- 皮膚が硬くなる・表面がボコつくのは回復過程の正常な反応(THE CLINIC公式)
- 術後1〜2週間で始まり、術後2〜3ヶ月で終わって皮膚が引き締まる
術後1ヶ月まで|まだ判断できない時期
THE CLINICの公式説明では、ダウンタイムは一般的に2週間から1ヶ月ほど。
術後1ヶ月の段階では、突っ張り感が少し残るものの周囲からは分からない状態とされています(THE CLINIC公式)。
- ダウンタイムは一般的に2週間から1ヶ月(THE CLINIC公式)
- 術後1ヶ月は突っ張り感が少し残るが、周囲からは分からない状態
この時期は腫れが引く途中でもあります。むくみが減った分だけ、皮膚が余って見えることがあるんです。
腫れているときはパンと張って見えますが、腫れが引くと急にしぼんで見えます。この落差を「たるんだ」と受け取ってしまうケースが、少なくありません。
- 腫れが引く途中は、皮膚が余って見えることがある
- 「たるんだ」と感じたら、まず時期を疑う
いまできるのは、写真を残しておくことくらいです。日付を入れて、同じ角度と明るさで撮っておくと、次の診察で医師に伝えやすくなります。
- 同じ角度・同じ明るさで写真を残す
- 日付を入れておく
- 次の診察で医師に見せる
術後2〜3ヶ月|ここが1つの目安になる
拘縮が終わり、皮膚が引き締まって輪郭が定着するのは術後2〜3ヶ月というのが、THE CLINIC公式が示す目安です。
- 皮膚が引き締まって輪郭が定着するのは術後2〜3ヶ月が目安
- 過ぎても変わらなければ、一時的な経過とは考えにくい
ここを過ぎても皮膚の余りや口元の落ち込みが変わらないなら、一時的な経過では説明しづらくなります。
ただ、3ヶ月で必ず結論が出るという意味ではありません。回復の速さには個人差があり、その幅を数字で公表している院はほとんどないというのが実情です。
- 回復の速さには個人差があり、幅を数字で公表している院はほとんどない
焦らないでください。目安として持っておいて、最終判断は診察に委ねてください。
拘縮そのものの経過やマッサージの可否は話が長くなるため、硬さや突っ張りが気になる人は顔の脂肪吸引の拘縮の記事のほうが近いです。
- 拘縮が終わり、皮膚が引き締まって輪郭が定着する目安
- 個人差があり、3ヶ月で必ず結論が出るとは限らない
- 焦らず、最終判断は診察に委ねる
見分けるときのチェックポイント
| 確認すること | 一時的な経過に多い | 本当のたるみに多い |
|---|---|---|
| 皮膚の手ざわり | 硬い・突っ張る・内側に板が入ったよう | やわらかいまま、つまむと余る |
| 左右差 | 日によって出方が変わる | 時間がたっても同じ側が同じように余る |
| 時間経過 | 週単位で少しずつ変化している | 2〜3ヶ月たっても変化が止まっている |
| 頬のボリューム | 全体の厚みは残っている | こけて影が出ている(取りすぎの疑い) |
右の列が多く当てはまるなら、経過待ちではなく相談に切り替える段階です。伝えるときは「たるんだ気がする」ではなく、いつから・どこが・どう変わったかを具体的に伝えてください。そのほうが話が早く進みます。
顔の脂肪吸引のあとにほうれい線が目立つのはなぜか

顔の脂肪吸引のあとにほうれい線が目立つのは、頬を支えていた脂肪が減り、皮膚が重力の影響を受けやすくなるためです。
- 頬を支えていた脂肪が減る
- 皮膚が重力の影響を受けやすくなる
AND美容外科の公式コラムは「特にほうれい線や目元のシワは、頬の脂肪が減ることで重力の影響を受けやすくなり、より目立つようになることがあります」と説明しています(AND美容外科公式)。
輪郭は細くなったのに、口元だけ老けて見える。その違和感の正体が、ここにあります。
特にほうれい線や目元のシワは、頬の脂肪が減ることで重力の影響を受けやすくなり、より目立つようになることがあります
AND美容外科 公式コラム(2026年9月6日確認)
仕組み|支えが減ると、頬は下に落ちやすくなる
ほうれい線は、頬と口元の境目にできる溝です。頬側のボリュームが上から乗るほど、溝は深く見えます。
位置が下がれば、溝は目立つ。単純な話です。
- 頬側のボリュームが上に乗るほど、溝は深く見える
- 位置が下がれば、溝は目立つ
顔の脂肪吸引が減らすのは、この頬の皮下脂肪です。減った分だけ皮膚も同じように縮んでくれれば、輪郭がすっきりするだけで終わります。
けれど縮み方が追いつかないことがあり、余った皮膚は下へ流れて溝の上側にたまります。これが、ほうれい線が濃く見える流れです。
- 縮み方が追いつかないと、皮膚が溝の上側にたまる
だから、もともとほうれい線がうっすらある人ほど変化を感じやすいんです。もとの溝が浅ければ多少の余りは目立たず、施術の巧拙だけでなくもともとの顔の条件で決まる部分が大きい点です。
- 頬の皮下脂肪が減る
- 頬側のボリュームが減り、支えが弱くなる
- 皮膚が重力の影響を受けやすくなる
- ほうれい線の溝が深く見える
検索は多いのに、答えている記事がほとんどない
この疑問、検索データ上ではかなり多く聞かれています。
ほうれい線と脂肪吸引に関する質問のうち、需要がいちばん大きかったのが「脂肪吸引後にほうれい線が目立つのはなぜですか」でした(2026年9月6日のキーワード調査)。
- 「脂肪吸引後にほうれい線が目立つのはなぜですか」が最も需要の大きい質問(2026年9月6日のキーワード調査)
ところが、検索上位の美容外科9院の見出しを見ると、ほうれい線に直接言及していたのは2院だけでした。残る7院は、たるみの記事でありながら、ほうれい線という言葉を見出しに置いていませんでした。
- 残る7院はほうれい線という言葉を見出しに置いていない
ただ、読む側からすると「知りたいことがどこにも無い」状態が起きているのは事実で、この記事ではここに章を1つ割きました。
- 検索上位の美容外科9院のうち、ほうれい線に見出しで言及していたのは2院だけ(2026年9月6日のキーワード調査)
ほうれい線が濃くなったと感じたら確認すること
確認したいのは、時期・頬の厚み・もとの溝の3点です。術後2〜3ヶ月より前なら拘縮の影響が残っている可能性があり、頬全体がこけている人は取りすぎ側の話になります。
- いつから気になり始めたか(術後何週目・何ヶ月目か)
- 施術前の写真と見比べて、溝の深さが変わっているか
- 頬の厚み自体が減っているか、それとも位置が下がっているか
- 笑ったときだけ目立つのか、無表情でも目立つのか
施術前の写真は強い味方です。撮っていなかった人は、いま撮っておいてください。これから受ける予定なら、正面と斜め45度を残しておくと後で比べられます。
顔の脂肪吸引でたるみやすい人・たるみにくい人の特徴

イメージ画像(実際の患者ではありません)
たるみのリスクが上がる条件を、THE CLINICの公式コラムは「年齢」「体型・体質」「生活歴」の3つで整理しています(THE CLINIC公式)。
どれも、施術前に自分で見当をつけられる項目です。
| 条件 | たるみやすい傾向 | 公式の説明 |
|---|---|---|
| 年齢 | 40代以降 | 皮膚の弾力が低下していて、かなりたるみやすくなっている |
| 皮膚の厚み | 皮膚が薄い | 組織を支える力が弱く、たるみやすい傾向にある |
| もとの脂肪量 | 脂肪がたっぷりついていた | その分皮膚が伸びているため、脂肪を減らしたとき皮膚が余ってたるみやすくなる |
| 体重の増減歴 | 増減を繰り返してきた | 皮膚が何度も伸び縮みして弾力が失われており、術後に収縮しにくい |
表の右列は、THE CLINIC公式コラムの記載を要約したものです。読んでいて気づくのは、4つのうち3つが「皮膚がすでにどれだけ伸びているか」に関わる項目だという点です。
「たるまない人」と言い切れる条件はない
逆に、たるみにくい傾向として挙がるのは、若くて皮膚に弾力がある、大きな体重の増減がない、吸引量も控えめといった点です。
- 若くて皮膚に弾力がある
- 大きな体重の増減がない
- 吸引量も控えめ
ただし、たるまないと言い切れる根拠は、どの院も公表していません。ここは正直に書きます。個人差の幅を数字で示した資料は、見つけられませんでした。
- 「たるまない」と言い切れる根拠を公表している院はない
- 個人差の幅を数字で示した資料も見つからない
「たるみません」と言い切る院があったら、そこは逆に警戒したほうがいいです。
自分がどちら寄りかは、鏡の前で頬の皮膚を軽くつまんでみると、離したときの戻り方でだいたいの見当がつきます。もちろん医学的な判定ではないので、あくまで目安です。
顔の脂肪吸引のたるみを防ぐ予防策は、施術前にほぼ決まる

たるみの予防策で効くのは、術後のケアよりカウンセリングの中身です。吸引量をどう決めるか。皮膚の状態をどう評価してもらうか。引き締め治療を組み合わせるかどうか。
この3つは、手術室に入る前に決まってしまいます。
吸引量を決める前に、皮膚の状態を評価してもらう
最初にしてほしいのは、脂肪なのか皮膚のたるみなのか、もたつきの主因を分けてもらうことです。原因が皮膚側なら、脂肪を取っても求めている変化は出にくく、むしろ余りが目立ちます。
- 原因が皮膚側なら、脂肪を取っても求める変化は出にくい
- むしろ皮膚の余りが目立つことがある
そのうえで、取る量の相談に入ります。顔は数ccの差が出る部位です。「限界まで取ってください」という頼み方は、おすすめしません。
どの部位から何ccという目安の考え方は、部位と量の記事で扱っています。
- もたつきの主因が脂肪か皮膚のたるみかを分けてもらう
- 「限界まで取ってください」という頼み方はしない
圧迫固定は、指示された期間を守る
術後の圧迫固定は腫れを抑えて皮膚を落ち着かせるための工程ですが、フェイスバンドを使う院が多く、期間や1日の装着時間は院ごとに指示が違います。
- 圧迫固定はフェイスバンドを使う院が多い
- 期間・1日の装着時間は院ごとに指示が違う
ここで自己判断して早めに外してしまう人がいます。見た目が気になる気持ちは分かりますが、皮膚が落ち着く前に外す判断を自分でしないでください。
外す時期は担当医に確認を。
- 指示された期間を守る
- 自己判断で早めに外さない
- 外す時期は担当医に確認する
引き締め治療の併用を提案できる院を選ぶ
たるみのリスクが読めるケースでは、脂肪吸引に引き締め系の施術を組み合わせる方法があります。
THE CLINICの公式コラムは、たるみ防止としてスキンタイトニング治療や糸リフトを併用することがある、と書いています(THE CLINIC公式)。
- スキンタイトニング治療や糸リフトを併用することがある(THE CLINIC公式)
同じコラムには、顎下の脂肪吸引後のたるみが引き起こす最も大きな弊害は老け見えだ、という一文もあります。院の側も、輪郭が細くなることと若く見えることはイコールではないと分かっているわけです。
- 顎下の脂肪吸引後のたるみが引き起こす最大の弊害は老け見え(THE CLINIC公式)
だから、併用の選択肢が出てくるかどうかは、そのまま院を見るものさしになります。ただし追加費用はかかります。金額と必要性の説明を、セットで聞いてください。
- 「私のもたつきは脂肪ですか、皮膚のたるみですか」と、そのまま聞く
- 私の皮膚の状態だと、たるみのリスクはどのくらいか
- たるみを避けるなら、吸引量はどこまでに抑えるべきか
- 引き締め治療を併用する選択肢はあるか。ある場合の追加費用はいくらか
- 圧迫固定はいつまで、1日何時間つけるのか
顔の脂肪吸引でたるんだ場合の対処・修正方法と費用

たるみが残った場合の修正方法は、皮膚を引き締める方向と、余った皮膚を引き上げる方向の2つに分かれます。
上位の美容外科のコラムでも、対処として挙がるのはタイトニング機器・糸リフト・切開リフトの3系統でした(2026年9月6日の調査)。
どれを選ぶかは、余りの程度と、いつまでに戻したいかで変わります。
引き締め治療・糸リフト・切開リフトの使い分け
皮膚の余りが軽い段階で選ばれやすいのが、高周波や超音波を使うタイトニング機器です。ダウンタイムは短めですが変化の幅は控えめで、複数回に分けるケースもあります。
- タイトニング機器はダウンタイムが短めだが、変化の幅は控えめ
余りがはっきり見えるなら、糸リフトで物理的に引き上げる方法が候補に入ります。切開リフトならさらに大きく引き上げられますが、傷とダウンタイムの負担が別に発生します。
- 切開リフトは大きく引き上げられる分、傷とダウンタイムの負担が増える
忘れてはいけない点がひとつ。頬全体がこけて起きたたるみには、引き上げが効きません。この場合は脂肪を戻す方向、つまり脂肪注入の話になります。
修正のダウンタイムが、最初の施術と同じくらいかかることもあります。そこは覚悟が要ります。
- 皮膚の余りが軽い→タイトニング機器
- 余りがはっきり見える→糸リフト・切開リフト
- 頬全体がこけた場合→脂肪注入(引き上げは効かない)
保証で対応できる範囲・できない範囲
たるみが出たとき、まず確認するのは受けた院の保証内容です。
THE CLINICの場合、脂肪吸引を受けた人は術後1年間、再診察・処置・薬の処方が無料と公式の料金ページに明記されています(THE CLINIC公式)。
- 術後1年間は再診察・処置・薬の処方が無料(THE CLINIC公式)
ただし、無条件の保証ではありません。
同じページによると、デザイン調整は6ヶ月以上経過したあとに担当ドクターの判断のもとで実施され、対象は脂肪吸引の施術のみです。引き締め治療などのアフターケア施術は適応外とされています。
- デザイン調整は6ヶ月以上経過後、担当ドクターの判断で実施
- 引き締め治療などのアフターケア施術は適応外
院ごとに条件がまるで違います。受ける前に、保証の期間・対象・誰が判断するのかの3点を確認しておいてください。
- 術後1年間は再診察・処置・薬の処方が無料
- デザイン調整は6ヶ月以上経過後に担当ドクターの判断で実施(脂肪吸引施術のみ)
- 引き締め治療などのアフターケア施術は適応外
総額の目安と、知っておきたいリスク
修正の話をする前に、そもそも顔の脂肪吸引にいくらかかるのかを総額で押さえておくと、THE CLINICの公式料金ページで確認できた金額は次のとおりです。
| 内訳 | 会員価格(税込) | 一般価格(税込) |
|---|---|---|
| 顔の脂肪吸引(頬両側/顎下のいずれか) | 297,000円 | 369,600円 |
| 基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)=別途必須 | 55,000円 | 110,000円 |
| 総額 | 352,000円 | 479,600円 |
表の金額は、THE CLINIC公式の料金ページで確認したものです。
施術費だけを大きく出して基本セットを別記する表示は美容外科では珍しくないため、他院を見るときも総額に直して比べてください。
- 施術費だけを大きく出す表示は珍しくない。他院比較は総額でおこなう
治療の中身は顔の皮下脂肪をカニューレという細い管で吸引する外科手術で、主なリスクは腫れ・内出血・痛み・拘縮です。
加えて、神経へのダメージによって口が上がらない、口が曲がるといった症状が出ることもあります。
- 主なリスクは腫れ・内出血・痛み・拘縮
- 神経ダメージで口が上がらない・曲がることもある
こうした症状の多くは1ヶ月程度で改善するとされます(THE CLINIC公式)。また、取りすぎによる凹みやたるみは自然には戻らず、修正には別途の費用と回復期間がかかります。
- 腫れ・内出血・痛み・拘縮
- 神経へのダメージで口が上がらない・曲がる(多くは1ヶ月程度で改善/THE CLINIC公式)
- 取りすぎによる凹み・たるみは自然には戻らない
国民生活センターに寄せられた美容医療サービスの相談は、2024年度が10,744件、2025年度が7,944件と公表されています(国民生活センター公式)。
これは脱毛や豊胸を含む美容医療全般の数字で、脂肪吸引だけの件数ではありません。
たるみで後悔しないためのクリニック・医師の選び方

イメージ画像(実際の患者ではありません)
たるみのトラブルが少ないクリニックの特徴として、THE CLINICの公式コラムは4つを挙げています(THE CLINIC公式)。
院が自分で示した基準です。鵜呑みにせず、他院を見るときの物差しとして使うのが実用的です。
- 初回カウンセリングで、たるみのリスクを正直に伝えてくれる
- リスクが予測される場合に、スキンタイトニング治療や糸リフトなど引き締め施術で対応できる
- 最終的に自然で美しいフェイスラインを目指しているか
- 施術後のサポート体制が整っている
この4つを裏返すと、警戒したい院の輪郭も見えてきます。リスクの話をしないまま「取れば小顔になります」で進む。引き締めの選択肢を持っていない。術後の窓口がはっきりしない。
どれか当てはまるなら、その時点で保留にして、もう1院話を聞いてから決めてください。
- リスクの話をしないまま「取れば小顔になります」で進む
- 引き締めの選択肢を持っていない
- 術後の窓口がはっきりしない
症例写真の掲載は「あるか」より「条件つきか」で見る
クリニック選びで症例写真を見る人は多いはずですが、ここで知っておきたいのは、術前術後の写真には掲載のルールがあるという点です。
- 術前術後の写真には掲載のルールがある
厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、誤認させるおそれのあるビフォーアフター写真は医療広告として認められず、治療内容・費用・主なリスクなどの詳細な説明を付した場合に限り該当しない、と定められています。
- 誤認させるおそれのあるビフォーアフター写真は、詳細な説明を付さないと医療広告として認められない(厚生労働省の医療広告ガイドライン)
つまり、掲載の有無より費用とリスクの説明が添えられているかを見るほうが情報量は多いんですが、写真だけがきれいに並んで説明が無いページは判断材料としては弱いです。
症例写真は撮影条件や経過日数まで保証できるものではないため、各院の公式ページで説明とセットで見てください。
- 掲載の有無より、費用とリスクの説明が添えられているかを見る
医師を見るときに確認する3点
医師の側で見たいのは、顔の脂肪吸引の経験、たるみが出た場合の対応方針、そして「向いていない」と言えるかどうかの3点です。顔は体と違い、少し取りすぎただけで印象が変わります。
- 顔の脂肪吸引の経験・たるみが出た場合の対応方針・「向いていない」と言えるか
カウンセリングは無料の院が多いため、最低でも2院は話を聞いてから決めるのが確実です。医師ごとの比較の考え方は顔の脂肪吸引が上手い先生の選び方にまとめました。
- 顔の脂肪吸引の経験
- たるみが出た場合の対応方針
- 「向いていない」と言えるかどうか
まとめ:時期で切り分けてから、次の一手を決める
顔の脂肪吸引で「たるんだ」と感じたら、まず時期を見てください。
術後2〜3ヶ月までは拘縮の影響が残っている可能性があり、この段階の見た目は完成形ではありません(THE CLINIC公式)。
- 術後2〜3ヶ月以内か(THE CLINIC公式の目安)→拘縮の影響が残っている可能性
- それ以降も変わらないか→取りすぎ・もともとのたるみの表面化の可能性
そこを過ぎても変わらないなら、原因は取りすぎか、もともとのたるみの表面化に寄ります。ほうれい線が濃くなった場合も同じで、頬の厚みが減っているのか位置が下がっているのかで対処が分かれます。
- 取りすぎ・もともとのたるみの表面化のどちらかに原因が寄る
- ほうれい線の変化も、頬の厚みか位置かで対処が分かれる
そして、いちばん効くのは受ける前の準備です。皮膚の状態を評価してもらい、吸引量を決め、必要なら引き締め治療を組み合わせるところまで話ができる医師を選べたなら、後悔の芽はかなり減らせます。
- 皮膚の評価・吸引量の相談・引き締め治療の要否まで話せる医師を選ぶ
数年たってからの変化が心配なら5年後・10年後の記事へ。たるみ以外の失敗も含めて全体像を知りたいなら失敗の原因を分類した記事が入口です。
よくある質問
顔の脂肪吸引で肌はたるみますか?
たるむ場合もあれば、たるまない場合もあります。たるみが残る主な原因は、脂肪の取りすぎ、加齢による皮膚の弾力低下、もともとあったたるみの表面化の3つです。皮膚が薄い人、もともと脂肪が多かった人、体重の増減を繰り返してきた人はたるみやすい傾向があります(THE CLINIC公式)。ただし「たるまない」と言い切れる条件を公表している院はありません。
施術後すぐにたるんで見えるのですが、大丈夫でしょうか?
術後まもない時期の見た目は完成形ではありません。皮膚が硬くなったり表面がボコついたりする拘縮は回復過程で見られる正常な反応で、術後1〜2週間で始まり、術後2〜3ヶ月で終わって皮膚が引き締まるとされています(THE CLINIC公式)。腫れが引く過程で皮膚が余って見えることもあるため、この段階では判断が難しいです。詳しい経過は顔の脂肪吸引の拘縮の記事にまとめています。
脂肪吸引後にほうれい線が目立つのはなぜですか?
頬を支えていた脂肪が減ることで、皮膚が重力の影響を受けやすくなるためです。AND美容外科の公式コラムは「特にほうれい線や目元のシワは、頬の脂肪が減ることで重力の影響を受けやすくなり、より目立つようになることがあります」と説明しています(AND美容外科公式)。もともと溝がうっすらある人ほど変化を感じやすく、頬の厚み自体が減っているのか位置が下がっているのかで対処が変わります。
たるみが残ったらどうすればよいですか?
まず受けた院に相談してください。THE CLINICの場合、術後1年間は再診察・処置・薬の処方が無料で、デザイン調整は6ヶ月以上経過後に担当ドクターの判断のもと実施されます(THE CLINIC公式)。ただし引き締め治療などのアフターケア施術は適応外です。修正の選択肢はタイトニング機器・糸リフト・切開リフトが中心で、頬がこけて起きたたるみの場合は脂肪注入の検討になります。
たるみが心配なら、顔の脂肪吸引はやめたほうがよいですか?
条件によります。もたつきの主因が皮下脂肪で、吸引量を抑えられ、必要なら引き締め治療を併用できる院を選べるなら、たるみのリスクは下げられます。反対に、もともと頬の脂肪が少ない人や、主因が皮膚のたるみの人は、脂肪吸引だけでは満足しにくいです。向き不向きの判断材料は、やめた方がいいと言われる理由をまとめた記事で詳しく扱っています。
顔の脂肪吸引はいくらかかりますか?
THE CLINICの顔(頬両側または顎下のいずれか)の総額は、会員価格352,000円、一般価格479,600円です(税込)。施術費のほかに基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)が別途必要な構成なので、総額で比べてください。主なリスクとして腫れ・内出血・痛み・拘縮のほか、神経へのダメージで口が上がらない、曲がるといった症状が出ることがあり、多くが1ヶ月程度で改善するとされています(THE CLINIC公式)。
料金・保証条件・施術内容は変更されることがあるため、受診前に各クリニックの公式情報を確認してください。
参照
この記事の内容は、2026年9月6日時点の次のページをもとにしています。
- THE CLINIC公式の料金ページ・コラム・術後経過の説明
- AND美容外科の公式コラム

顔の脂肪吸引ナビ編集部
顔の脂肪吸引を検討する時に一番時間がかかるのは、クリニックごとに書き方が違う料金・保証・症例数を並べて比べる作業です。THE CLINIC・湘南美容クリニック・ガーデンクリニック・モッズクリニック・TAクリニックの公式情報と、厚生労働省・国民生活センターの公表資料を同じ形式で突き合わせ、比べやすく整理しています。

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