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ベイザー脂肪吸引と従来の脂肪吸引は何が違うのか

「ベイザー脂肪吸引って、普通の脂肪吸引と何が違うんだろう」。顔の脂肪吸引を調べているとよくこの名前を見かけますが、どの説明もよく似ていて選ぶ材料になりにくいです。

違いは2点です。機器そのものと、「その効果を誰がどんな根拠で説明しているか」です。

仕組みの説明は各院でほぼ一致していますが、食い違うのは効果のほうです。たとえば「皮下脂肪の約90%を除去できる」という数値は、4院の公式ページに並んでいます。

  • 違いの本体は「脂肪の外し方(機器)」と「効果の説明の確かさ」の2点
  • 仕組みの説明そのものは各院でほぼ一致
  • 「皮下脂肪の約90%を除去できる」という数値が4院の公式ページに掲載

4院とはTHE CLINIC・モッズクリニック・湘南美容クリニック(SBC)・ガーデンクリニックです。

ところが、その根拠になる医学的な資料を示している院はひとつもありません。正直にそう書きます。

ベイザー(VASER LIPO)の製造元は、米国の医療機器メーカーSolta Medicalです。米国FDAが公開している医療機器の報告データベースにも、製造元としてこの社名が記載されています。この記事は、メーカーの説明・各院の説明・第三者が確かめられる事実を、混ぜずに並べたものです。

この記事でわかること
  • ベイザー脂肪吸引の仕組みと、従来の脂肪吸引との違い
  • 各院が公式に説明していることの、一致点とズレ
  • 「皮下脂肪の大部分を除去できる」という説明の出どころ
  • 顔でベイザーを選んだときの総額と、主なリスク・副作用
  • 顔でベイザーを扱っている院と、扱っていない院
目次

【結論】違いは「脂肪の外し方」と「説明の確かさ」の2つ

ベイザーと従来の脂肪吸引でいちばん違うのは脂肪を体から外す手順で、従来の方法はカニューレ(吸引管)で脂肪を直接くずしながら吸い出します。

ベイザーは先に超音波を当てて脂肪細胞をゆるめてから吸引する点で、各院の説明がそろっています。

  • 従来法はカニューレで脂肪を直接くずして吸引
  • ベイザーは先に超音波(VASER波)を当てて脂肪細胞をゆるめてから吸引
  • この仕組みの説明は各院でそろっている

ズレるのはその先で、仕組みの説明はどこも似ているのに効果の数値になると根拠を示す院と示さない院に分かれます。先に早見表を置いておきます。

スクロールできます
見るところ従来の脂肪吸引ベイザー脂肪吸引
脂肪の外し方カニューレで直接くずして吸引超音波で脂肪細胞を遊離させてから吸引
カニューレ刃のあるものを使うと説明される刃のないカニューレ(THE CLINIC公式・モッズクリニック公式)
各院が挙げる利点―出血量が少ない・周辺組織を傷つけにくい
効果の数値数値の提示は少ない「皮下脂肪の約90%」を4院が掲載。根拠資料の提示は確認できず
顔の料金院ごとに設定同額の院(THE CLINIC)と加算の院(ガーデンクリニック)がある

機器の説明そのものは大きく食い違っておらず、食い違うのは「どれくらい効くのか」の書き方です。順に開いていきます。

ベイザー脂肪吸引とは、超音波で脂肪細胞を遊離させてから吸引する方法

自宅で公式情報を確認しながら比較検討する女性のイメージ写真
情報は自分の目で確かめて比べる
イメージ画像(実際の患者ではありません)

ベイザー脂肪吸引は、VASER波と呼ばれる超音波で脂肪細胞を周りから外し、刃のないカニューレで吸引する方法です。

THE CLINICのベイザー脂肪吸引は「特殊な超音波『VASER波』を照射して行う」施術です。脂肪をくずす役目を超音波が引き受ける、と考えると分かりやすいです。

施術の流れは、麻酔・照射・吸引の順に進む

流れを先に見ます。手順そのものは従来の脂肪吸引と大きくは変わらず、チュメセント麻酔と呼ばれる麻酔液を皮下に入れてから細い管を通します。違うのは、吸引の前に超音波を当てる工程が挟まることです。

  • 吸引する範囲をデザインする
  • チュメセント麻酔(麻酔液)を皮下に入れる
  • VASER波を照射して脂肪細胞を遊離・乳化させる
  • 刃のないカニューレで脂肪を吸引する

モッズクリニックでは、ベイザー波の振動エネルギーで脂肪を柔らかくして遊離させ、刃のないカニューレで除去します。

ガーデンクリニック公式の書き方は少し違い、「脂肪細胞のみを選択的に分解・液化させ、吸引しやすい状態に変化させます」とあります(同院公式)。言葉は違っても、指している工程は同じです。

メーカーはSolta Medical。vaser.jpはメーカー公式のサイトではない

ベイザーの製造元は、米国の美容医療機器メーカーであるSolta Medical, Inc.です。

同社の公式サイトには、VASERlipo・VASER超音波システムを自社製品として挙げる記載があります(Solta Medical公式・2026年9月6日確認)。

  • 製造元は米国の医療機器メーカーSolta Medical, Inc.
  • 同社公式サイトにVASERlipo・VASER超音波システムが自社製品と明記(Solta Medical公式・2026年9月6日確認)

裏づけはもうひとつあり、米国FDAが公開している有害事象データベースにも「SOLTA MEDICAL, INC. VASER LIPO」として製造業者が記録されています。

  • Solta Medical公式サイト:VASERlipo・VASER超音波システムを自社製品として明記
  • 米FDA有害事象データベース:「SOLTA MEDICAL, INC. VASER LIPO」として製造業者を記録

メーカー自身の説明だけでなく、公的な情報でも確認できるということです。

気をつけたいのは、日本語で検索すると上位に出てくる「The Vaser Society of Japan」(vaser.jp)のほうです。

認定医を探せるので公式に見えますが、運営している法人名や住所の記載は確認できませんでした(vaser.jp)。

見分け方
  • メーカー公式:solta.com(Solta Medical, Inc.)
  • 認定医紹介サイト:vaser.jp(運営会社の記載なし)
  • 各院の説明:THE CLINIC・モッズクリニックなど個別の公式ページ

つまり、メーカーの情報と、認定医を紹介するサイトの情報と、各クリニックの説明は別ものです。同じ「ベイザー」の話でも誰が出した情報かで重みが変わるので、この記事ではこの3つを混ぜずに書いていきます。

従来の脂肪吸引との違いを、各院の公式説明で並べてみる

従来の脂肪吸引とベイザー脂肪吸引の手順のちがいを示した図(優劣を示すものではない)
図:脂肪の外し方(手順のちがい)

従来の脂肪吸引との違いとして各院が挙げているのは、出血量・周辺組織へのダメージ・仕上がりの3点です。

THE CLINIC公式には「超音波で脂肪を液状化した後に、刃のないカニューレで吸い出す」とあります。このため周辺組織を傷つけず、出血量も少ないという説明です。

カニューレに刃があるかどうか

従来法との対比でいちばん多く出てくるのがカニューレの形状で、ガーデンクリニック公式は「従来の鋭利なカニューレとは異なり、先端が丸く設計された専用器具を使用」と書いています。

  • 従来法との対比で最も多く挙がるのがカニューレの形状という違い
  • ガーデンクリニック公式:「先端が丸く設計された専用器具を使用」(同院公式)

SBCは仕上がりの面から説明していて、公式ページには「ゴム状の繊維組織を傷つけるため、脂肪吸引後に皮膚の表面が凹凸することが多くありました」とあります(SBC公式)。凹凸の話は、顔だと特に気になります。

各院が「違い」として書いていること

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クリニック従来法との違いとして書かれていること
THE CLINIC超音波で脂肪を液状化し、刃のないカニューレで吸引。周辺組織を傷つけず出血量も少ない
モッズクリニック脂肪の周辺組織をほとんど傷つけないため、手術中の出血量を抑えられる
SBCベイザー波は血管などの組織に影響しにくく、術後の腫れ・痛みが少ない
ガーデンクリニック先端が丸い専用器具で、血管・神経・筋肉を損傷させずに脂肪のみを除去

出典はいずれも各院の公式ページですが、並べると4院の説明はほぼ同じ方向を向いています。

表現は違っても「脂肪だけを外すので周りを傷つけにくい」という主張で一致しています。

「ベイザーの方が優れている」とは言い切れない理由

説明が一致していることと、術式として優れていることは別の話です。ここで挙げたのは全部、施術を提供している側が自院のページに書いている内容で、第三者が検証した結果ではありません。

医療広告のルールでも、ほかの施術より優れていると受け取れる書き方は制限されているため断定はできません。特徴を比べたうえで、自分の状態に合うかを診察で確認するのが確実です。

  • 各院の説明はいずれも自院ページの記載で、第三者が検証した結果ではない
  • 医療広告のルール上、他院より優れていると受け取れる書き方は制限されている
  • 特徴を比べたうえで、自分に合うかは診察で確認するのが確実

実際、顔の仕上がりを決めるのは機器より先の判断で、どこを・どれだけ取るのかという判断のほうが仕上がりに効きます。

考え方は顔のどこを何cc取るかを整理した記事にまとめてあるので、術式選びで迷っている方は先に見ておく記事です。

「皮下脂肪の約90%」という数値は、どこから来ているのか

皮下脂肪の約90%という数値の出どころを4院の公式ページからメーカー公式まで追った図
図:「皮下脂肪の約90%」の出どころを追う

ここが本題です。「皮下脂肪の約90%を除去できる」という数値は4院の公式ページで見られますが、根拠となる資料を示している院は確認できませんでした。

数値そのものを否定したいわけではありません。ただ、同じ数字が横並びで出ているのに出どころがどこにも書かれておらず、読む側が確かめようがない状態です。そこは正直に書いておきます。

4院の書き方を並べると、温度差がある

スクロールできます
クリニック公式ページの書き方根拠資料の提示
THE CLINIC皮下脂肪の「およそ90%を除去できます」/通常の脂肪吸引に比べ約1.5倍の皮膚の引き締め効果本文に測定方法・出典の記載は確認できず
モッズクリニック皮下脂肪の90%が除去できると「言われ」なし(伝聞の書き方)
SBC皮下脂肪の90%を除去する高い効果/90%の除去が可能となりました臨床データ・学術出典の記載は確認できず
ガーデンクリニック皮下脂肪全体の90%まで吸引なし

出典は各院の公式ページですが、数字はそろっているのに根拠の欄だけが空いています。

モッズクリニックだけ「言われ」と書いている

4院のなかでモッズクリニックの書き方だけが少し違い、公式ページの表現は「皮下脂肪の90%が除去できると言われ」です(モッズクリニック公式)。自院が確かめた数値ではなく、伝聞として置かれています。

  • モッズクリニック公式のみ「皮下脂肪の90%が除去できると言われ」という伝聞の表現
  • 自院が確かめた数値ではなく、伝聞として置かれている

細かい違いに見えますが、読むときに効いてくる差です。同じ数字を、言い切る院と伝聞にとどめる院が並べて出しており、少なくとも出どころが1本の検証結果に揃っている状況ではありません。

書き方の温度差

4院のうち言い切っているのは3院(THE CLINIC・SBC・ガーデンクリニック)で、伝聞にとどめているのは1院(モッズクリニック)です。

メーカー公式で確認できたこと、できなかったこと

製造元Solta Medicalの公式サイトには、VASERlipoが脂肪組織を選択的に除去するという趣旨の説明があります。

ただ、トップページには「90%」という除去率の数値は見つかりませんでした(Solta Medical公式)。

  • 製造元Solta Medical公式に、VASERlipoが脂肪組織を選択的に除去するという趣旨の説明はある
  • トップページ確認の範囲では「90%」の数値は見つからなかった(Solta Medical公式・2026年9月6日確認)

4院が横並びで出している数値は、メーカーが表に出している数字としては確かめられていません。

個別の学術資料まで当たれば出てくる可能性は残りますが、少なくとも読者がすぐ確認できる場所には置かれていません。

カウンセリングで聞いてみるといいこと
  • 「皮下脂肪の大部分を除去できる、という数字の出どころはどこですか」とそのまま聞く
  • 自分の顔でどのくらい取れる見込みなのかを、数字ではなく診察の所見として説明してもらう

THE CLINICが挙げている論文は、誰が書いたものか

THE CLINIC公式には、学術誌『形成外科』に自院の論文が掲載されたという記載があります。

掲載は2020年の第63巻12号、論文名は「VASERを使用した脂肪吸引9,400例の経験」です(THE CLINIC公式)。

  • THE CLINIC公式は学術誌『形成外科』への論文掲載を明記
  • 掲載は2020年 第63巻12号「VASERを使用した脂肪吸引9,400例の経験」

数値の裏づけとして論文に触れている点では、4院のなかで唯一でした。ただ、その論文の著者は同院の総院長で、自院の症例をまとめた報告であって第三者が独立して検証した結果ではありません。

論文の原本までは確認できていないため、ここでは「THE CLINIC公式にそう書かれている」以上のことは書きません。

ダウンタイムは短くなるのか。各院の説明には幅がある

モッズクリニック・SBC・ガーデンクリニックのダウンタイムの説明の詳しさを比較した図
図:ダウンタイムの説明の詳しさは院で差がある

ベイザー脂肪吸引のダウンタイムを各院は「従来より短い」と説明していますが、具体的な日数の出し方は院ごとにばらついています。

どの段階を指して「短い」と言っているのかを見てください。

モッズクリニックが出している回復の目安

数字で細かく出しているのはモッズクリニックで、回復の目安は次のとおりです(モッズクリニック公式)。

  • 筋肉痛のような痛み:1週間程度(同院公式)
  • 腫れ・むくみ・内出血:2週間程度(同院公式)
  • 拘縮(皮膚の下が硬くなってつっぱる状態):3〜6ヶ月(同院公式)

腫れが引いても拘縮は残るので、「もう人に会える時期」と「仕上がりが完成する時期」は別ものと考えておいてください。経過は拘縮はいつまで続くのかをまとめた記事で扱っています。

同じページには、デスクワークをしている人は手術の翌日から仕事に復帰する例があるとも書かれています(モッズクリニック公式)。

翌日から働けることと、仕上がりが完成することの間には、数ヶ月の開きがあるわけです。

働ける日と、仕上がる日は別

モッズクリニック公式の目安をまとめると、翌日から働ける人がいる一方で、拘縮が落ち着くまでは3〜6ヶ月です(同院公式)。「動ける」と「完成する」は数ヶ月単位で違います。

SBCとガーデンクリニックの書き方

SBCは日数を出しておらず、ベイザー波が血管などの組織に影響しにくいため術後の腫れ・痛みが少ない、という書き方です(SBC公式)。

ガーデンクリニックは部位ごとに「1週間ほど」「2週間ほど」と書くだけで、根拠資料の提示はありません(同院公式)。

  • SBCは日数を出さず「腫れ・痛みが少ない」という書き方(SBC公式)
  • ガーデンクリニックは部位ごとに「1週間ほど」「2週間ほど」とだけ記載(同院公式)

同じベイザー脂肪吸引でも、読む院によって受け取る回復期間が変わるということです。

顔全体のダウンタイムの考え方はダウンタイムが何日かかるかをまとめた記事に整理してあります。

主なリスクと副作用は、術式が変わっても消えない

ここは省略しません。ベイザーを選んでも脂肪吸引が手術であることは変わらず、主なリスク・副作用は次のとおりです。

  • 腫れ・内出血・むくみ・痛み
  • 拘縮(皮膚の下が硬くなる状態)
  • 取りすぎによる凹み・左右差
  • 皮膚のたるみが残る可能性
  • 麻酔・術後の感染など、手術そのものに伴うリスク

検索候補には「ベイザー脂肪吸引 死亡」という言葉も並びますが、脂肪吸引の死亡例だけを取り出した公的な統計は公表されていません。

美容医療全般の相談状況は国民生活センターが公表しています。死亡を含む重大なリスクは、顔の脂肪吸引は危ないのかを扱った記事で別に整理しました。ベイザーだから安全、という書き方はしません。

顔でベイザーを選んだときの費用は、院で扱いが分かれる

THE CLINICとモッズクリニックの顔ベイザー総額を比較した棒グラフ。SBC・ガーデンクリニックは注記で補足
図:顔のベイザー、総額で比べる

ここも数字で見ます。顔の脂肪吸引でベイザーを選んだときの費用は「従来法と同じ料金の院」と「追加費用がかかる院」に分かれるので、総額で比べたい人は術式の名前ではなく金額で見比べてください。

THE CLINICは360脂肪吸引と同じ料金だった

頬・顎下の施術費は会員270,000円(税込297,000円)です。

一般は336,000円(税込369,600円)と案内されており(THE CLINIC公式)、ここに消耗品・麻酔・内服薬の基本セットが加わります。

  • 頬・顎下の施術費は会員270,000円(税込297,000円)
  • 一般は336,000円(税込369,600円)(THE CLINIC公式)
  • ここに消耗品・麻酔・内服薬の基本セットが別途加わる

基本セットは会員が税込55,000円、一般が税込110,000円です(同院公式)。総額にすると会員352,000円・一般479,600円になります(同院公式)。

  • 会員:施術297,000円+基本セット55,000円=352,000円(THE CLINIC公式)
  • 一般:施術369,600円+基本セット110,000円=479,600円(THE CLINIC公式)

注目したいのは、同院が別の術式として案内している「360脂肪吸引」も、顔の部位では同じ料金だという点です。

術式が違っても費用が変わらないなら費用でベイザーを選ぶ理由はなくなるので、どちらにするかは担当医の提案と自分の希望で決めることになります。

総額の早見

顔(頬・顎下)の総額は会員352,000円/一般479,600円(税込)。360脂肪吸引でも同額です。

モッズクリニックとSBCの料金

頬(両側)が税込352,000円、顎下(二重あご)も税込352,000円です。

基本セットが税込110,000円なので、1部位あたりの総額は462,000円になります(モッズクリニック公式)。

  • モッズクリニック:頬(両側)352,000円/顎下352,000円(税込・基本セット別、同院公式)
  • SBC:ホホ220,000円/アゴ下+エラ下220,000円(税込・通常価格、同院公式)

SBCは、ホホが通常220,000円、アゴ下+エラ下も通常220,000円です。モニター価格はいずれも187,000円です(SBC公式)。

モッズクリニックにもモニター価格の案内がありますが、適用条件は料金を掲載しているページからは確認できませんでした。

写真の使い方や通院の回数が条件になることがある部分なので、金額だけで比べず条件をそろえて確認してください。

契約前に確認したいこと

モニター価格の適用条件(写真提供・通院回数など)は料金ページに明記されていないので、金額だけで決めず条件を書面で確認してから契約してください。

ガーデンクリニックはベイザーがオプション扱い

ガーデンクリニックは、ベイザーを基本の脂肪吸引に追加するオプションとして案内しています。

公式ページの表記は「VASER 1部位 +55,000円(税込)」で、施術料金に上乗せする形です(ガーデンクリニック公式)。

  • ガーデンクリニックはベイザーを基本施術へのオプションとして案内
  • 加算額は「VASER 1部位 +55,000円(税込)」(ガーデンクリニック公式)

顔の基本料金は部位ごとに設定されているため、ベイザーを足したときの合計額は公式ページに出ておらず、ここでは合算した金額を示しません。

総額を知りたい人は、カウンセリングで施術料金・ベイザー加算・麻酔・アフターケアを含めた金額を出してもらってください。

スクロールできます
クリニック顔の該当部位施術料金(税込)基本セット等総額の考え方
THE CLINIC頬・顎下会員297,000円/一般369,600円会員55,000円/一般110,000円会員352,000円/一般479,600円
モッズクリニック頬(両側)/顎下352,000円110,000円1部位462,000円
SBCホホ/アゴ下+エラ下通常220,000円(モニター187,000円)掲載ページ内で確認できずカウンセリングで要確認
ガーデンクリニック顔の各部位部位ごとに設定ベイザーは1部位+55,000円公式に合算表記なし

出典は各院の公式ページですが、もうひとつ費用の話で抜けやすいのが修正費用です。

取りすぎた脂肪は戻せず、直すには脂肪注入が必要になります。その費用を料金表に載せている院は多くありません。院ごとの総額のそろえ方は顔の脂肪吸引の値段を総額でまとめた記事に置いてあります。

どの院がベイザー脂肪吸引を採用しているか

クリニックで医師がタブレットを見ながら情報を確認している様子のイメージ写真
院ごとの案内は公式ページで確認する
イメージ画像(実際の患者ではありません)

採用院を先に言います。顔の脂肪吸引でベイザーを扱っているのは、公式サイトで確認できた範囲ではTHE CLINIC・モッズクリニック・SBC・ガーデンクリニックの4院でした。

同じ「顔の脂肪吸引」を掲げていても、ベイザーの案内があるとは限りません。

スクロールできます
クリニック顔でのベイザーの案内ページ上の扱い
THE CLINICあり専用ページ。360脂肪吸引と並ぶ術式として案内
モッズクリニックあり専用ページ。ベイザー脂肪吸引を前面に出した構成
SBCあり専用ページ。ホホ・アゴ下+エラ下の料金を掲載
ガーデンクリニックあり専用ページ。基本の脂肪吸引へのオプション
TAクリニック記載を確認できず脂肪吸引メニューに術式名の記載なし

TAクリニックには、ベイザーの記載がなかった

TAクリニック公式の脂肪吸引メニューには、「ベイザー」「VASER」という術式名の記載がありませんでした。

顔の脂肪吸引や脂肪溶解注射のメニューはありますが、機器名そのものは書かれていません。

  • TAクリニック公式の脂肪吸引メニューに「ベイザー」「VASER」の記載は確認できず
  • 顔の脂肪吸引・脂肪溶解注射のメニューはあるが機器名の記載はない

公式サイトで確認できる範囲では非採用、という扱いになります。カウンセリングで案内している可能性まで否定はできませんが、サイトを見て「ここでベイザーが受けられる」と判断できる状態ではないです。

「VASER認定医」という肩書きの読み方

  • THE CLINIC・モッズクリニック:vaser.jpの認定医ページへリンク(vaser.jpの運営主体は不明)
  • モッズクリニック:日本美容外科学会の会員一覧にもリンク(学会側のサイトで名前を照合できる)

THE CLINICとモッズクリニックは、どちらもvaser.jpの認定医ページへリンクしています。

認定医であること自体は経歴として意味がありますが、その認定を出しているサイトの運営主体が公開されていない点は先に書いたとおりです。

  • THE CLINIC・モッズクリニックはどちらもvaser.jpの認定医ページへリンク
  • vaser.jpの運営主体は公開されておらず、認定の重みは出している団体まで見て決まる

モッズクリニックは日本美容外科学会の会員一覧にもリンクしています。学会の会員かどうかは学会側のサイトで名前を照らし合わせれば確かめられ、肩書きは出している団体まで見て初めて意味が決まります。

医師をどう見比べるかは顔の脂肪吸引が上手い先生の選び方にまとめました。院を絞る段階の方は、そちらから読むのが近道です。

アキーセルや美ボディ脂肪吸引、上位グレードという言葉

ベイザー系統・各院独自の呼び名・本記事で未確認の用語を整理した図
図:名前が増えやすい用語を整理する

呼び名の整理から入ります。ベイザーを調べていると、アキーセルや美ボディ脂肪吸引といった別の名前も出てきます。どれも脂肪吸引の機器や術式の呼び名でベイザーと同じ列に並ぶものなので、混ざりやすいところを整理しておきます。

アキーセル・美ボディ脂肪吸引という名前が出てくる理由

「アキーセル脂肪吸引とベイザー脂肪吸引の違いは何か」は実際に検索されている質問で、「美ボディ脂肪吸引との違い」も同じように検索されています。

このうち美ボディ脂肪吸引は、SBCが自院のメニューとして掲げている名称で、機器の一般名ではありません。

アキーセルについては、この記事では公式情報の確認をしていないので、効果の比較は書きません。分かっていないことを分かった風に書くほうが、よくないです。

  • 「アキーセル脂肪吸引とベイザー脂肪吸引の違いは何か」は実際に検索されている質問
  • 美ボディ脂肪吸引はSBCが自院のメニューとして掲げる名称(機器の一般名ではない)
  • アキーセルは本記事では公式情報を確認できておらず、効果の比較はしない

名前が違えば別の機器・別の術式である、という前提だけ持っておいてください。

大事なのは機器の名前だけで決めないことで、顔のどこをどれくらい取るのかという判断のほうが仕上がりを左右します。

頬とあご下で施術部位に迷っている人は考え方も変わるので、頬の脂肪吸引とバッカルファット除去の違いもあわせて見てみてください。

呼び名で選ばない

「アキーセル脂肪吸引とベイザー脂肪吸引の違いは何か」を検索する人は多いですが、アキーセルの公式情報は確認できていません。呼び名ではなく、取れる部位・総額・リスクの説明で比べてください。

ベイザーハイデフ・ベイザー4Dという上位グレード

ベイザーには「ベイザーハイデフ」「ベイザー4D」といった上位グレードの呼び名もあります。

ただ、扱っているかどうか・顔に適用できるかどうかは院によって違い、顔への適用は各院の公式ページで確認できていません。

  • 「ベイザーハイデフ」「ベイザー4D」という上位グレードの呼び名がある
  • 顔への適用は各院の公式ページで確認できていない

顔の相談で上位グレードの名前が出てきたら、顔のどこに使うのか・通常のベイザーと何が変わるのかを、その場で聞いてください。

名前だけが増えていきやすい領域なので、内容を言葉で説明してもらうのがいちばん確実です。

カウンセリングで聞いておきたいこと
  • 顔にその上位グレードを使うのか
  • 通常のベイザーと何が変わるのか
  • 追加費用は発生するか

そもそも手術を避けるという選択肢もある

最後にもう一つだけ触れます。ベイザーか従来法かで迷う前に手術を受けるかどうかの判断があり、顔の脂肪を減らす方法には脂肪溶解注射という手術以外の選択肢もあります。

効果の出方も費用のかかり方も違うので、手術以外も検討したい人は顔の脂肪吸引と脂肪溶解注射のどちらを選ぶかで比べられます。

まとめ:術式より先に確認しておきたいこと

ベイザー脂肪吸引と従来の脂肪吸引の違いは、脂肪を外す手順にあります。超音波で脂肪細胞を遊離させてから吸引するのがベイザーで、各院の説明はこの点で一致していますが、そろっていないのは効果の説明です。

  • 違いは脂肪を外す手順(超音波で遊離させてから吸引)
  • 仕組みの説明は各院で一致、そろっていないのは効果の説明

「皮下脂肪の約90%」という数値は4院の公式ページに並びます。ただ、根拠となる資料を示している院はなかったので、術式の名前だけで決めないでください。

診察で確認する3つ
  • 自分の顔のどこを、どれだけ取るのか(術式より先に決まる)
  • 総額はいくらか(施術料金・基本セット・麻酔・アフターケアを含めて)
  • 修正が必要になったときの費用と、保証の条件

もう一点だけ触れます。保証の条件も院ごとに違い、モッズクリニックでは施術の半年〜1年後の間で大幅な体重増減がない人は保証の対象です。

再手術のときは麻酔代のみの負担です(モッズクリニック公式)。

  • モッズクリニック:施術半年〜1年後の間、大幅な体重増減がない人が対象(同院公式)。再手術時は麻酔代のみ負担
  • SBC:左右差・取り残しの修正、傷痕の治療ができる保証を掲載

SBCも、左右差や取り残しの修正、傷痕の治療ができる保証を掲げています(SBC公式)。条件は院ごとに違うので、必ず自分の目で確かめてください。

受けるかどうかで迷っている方は、術式の比較はまだ先の話です。顔の脂肪吸引はやめた方がいいのかを整理した記事が入口です。

よくある質問

ベイザー脂肪吸引と従来の脂肪吸引は何が違いますか?

脂肪を外す手順が違います。従来の方法はカニューレで脂肪を直接くずして吸引します。ベイザーは先にVASER波という超音波を当てて脂肪細胞を遊離させ、刃のないカニューレで吸引します。THE CLINIC・モッズクリニック・SBC・ガーデンクリニックの4院とも、公式ページでこの流れを説明しています。ただし、どちらが優れているかを第三者が判定できる資料は見つかっていません。

皮下脂肪の90%を除去できるというのは本当ですか?

4院の公式ページに「皮下脂肪の約90%」という数値が載っていることは確認できました。ただ、その根拠となる医学的な資料を示している院はありませんでした。モッズクリニックは「除去できると言われ」という伝聞の書き方をしています。製造元Solta Medicalの公式サイトのトップページでも、この数値は確認できませんでした。各院がそう説明している、という受け取り方が正確です。

ベイザーだとダウンタイムは短くなりますか?

各院は従来より短いと説明していますが、日数の出し方はばらついています。モッズクリニックは、痛みが1週間程度、腫れ・むくみ・内出血が2週間程度、拘縮が3〜6ヶ月です。ガーデンクリニックは部位ごとに「1週間ほど」「2週間ほど」という表現です(同院公式)。仕事に戻れる時期と、仕上がりが完成する時期は別なので、両方を確認してください。

顔でベイザーを選ぶと費用は上がりますか?

院によります。THE CLINICは頬・顎下について、360脂肪吸引とベイザー脂肪吸引が同じ料金です。総額は会員352,000円・一般479,600円です(THE CLINIC公式)。一方でガーデンクリニックは「VASER 1部位 +55,000円(税込)」の加算方式です(ガーデンクリニック公式)。施術料金だけでなく、麻酔やアフターケアを含めた総額で比べてください。

ベイザーのメーカーはどこですか?

米国のSolta Medical, Inc.です。同社の公式サイトに、VASERlipo・VASER超音波システムが自社製品として挙げられています(Solta Medical公式・2026年9月6日確認)。米国FDAの有害事象データベースにも「SOLTA MEDICAL, INC. VASER LIPO」として製造業者の登録があります。日本語で見かける「The Vaser Society of Japan」(vaser.jp)は認定医を紹介するサイトで、運営法人の記載は確認できませんでした。

ベイザーなら安全ですか?

術式が変わっても、脂肪吸引が手術であることは変わりません。腫れ・内出血・拘縮といったダウンタイムは起こりますし、取りすぎによる凹みや左右差の可能性も残ります。脂肪吸引の死亡例だけを取り出した公的な統計は公表されていません。重大なリスクについては、公的機関の資料をもとにした顔の脂肪吸引は危ないのかの記事を確認してください。

参照

この記事の内容は、2026年9月6日時点の次のページをもとにしています。

  • THE CLINIC・モッズクリニック・ガーデンクリニック・SBCの公式ページとコラム
  • Solta Medical(ベイザーのメーカー)の公式サイト

顔の脂肪吸引ナビ編集部

顔の脂肪吸引ナビ編集部

顔の脂肪吸引を検討する時に一番時間がかかるのは、クリニックごとに書き方が違う料金・保証・症例数を並べて比べる作業です。THE CLINIC・湘南美容クリニック・ガーデンクリニック・モッズクリニック・TAクリニックの公式情報と、厚生労働省・国民生活センターの公表資料を同じ形式で突き合わせ、比べやすく整理しています。

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