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頬の脂肪吸引とバッカルファット除去は何が違うのか

「頬の脂肪吸引と、バッカルファット除去。結局どっちなんだろう」。頬のふくらみを何とかしたくて調べ始めると、この2つはよく並んで出てきます。名前が似ているので、同じ施術の呼び方違いだと思っていた人もいると思います。

2つは取る脂肪の層が違う、別の施術です。

  • ここからは、それぞれの施術が「どの層を、どう取るか」を順番に確認していく。
  • まずは頬の脂肪吸引の対象から見ていく。

頬の脂肪吸引は皮膚のすぐ下の皮下脂肪を吸い出す施術で、バッカルファット除去は口の中を切開して深い層の脂肪の塊を取り出す施術です。

だから、どちらが優れているかという話にはならず、決め手は自分の頬のふくらみがどちらの脂肪でできているかだけです。

  • 頬の脂肪吸引=皮膚のすぐ下の皮下脂肪を吸い出す施術
  • バッカルファット除去=口の中を切開して深い層の脂肪の塊を取り出す施術

この記事が少し変わっているのは、施術を提供する側の言い分を材料にしている点かもしれません。ここが独特です。THE CLINICは公式コラムに「バッカルファット除去をお勧めしない理由」という副題を掲げています。

  • THE CLINICは公式コラムに「バッカルファット除去をお勧めしない理由」という副題を掲げている。
  • 提供する側が慎重な見解を示している点が特徴。

別ページのQ&Aでも「無理に取る必要はない」と書いていました。

各院が公表している説明と料金を、日本美容外科学会の情報ともあわせて並べて、順に確かめていきます。

この記事でわかること
  • 頬の脂肪吸引とバッカルファット除去が、どの層の脂肪を取る施術なのか
  • 切るところ・傷跡・ダウンタイムがどう違うか
  • どちらが自分に当てはまるかの見分け方と、向いていない人の条件
  • 5院が公表している料金と、費用と一緒に確認したいリスク・副作用
  • 取りすぎたときに起きること、二重あごとの関係、自力で減らせるのか
目次

【結論】頬の脂肪吸引とバッカルファット除去は、取る脂肪の層が違う

頬の脂肪吸引とバッカルファット除去の一番の違いは、狙う脂肪の層です。THE CLINICの公式コラムの比較表では、バッカルファット除去のターゲットが「頬の奥の深層脂肪」とされていました。

  • バッカルファット除去が狙うのは「頬の奥の深層脂肪」。
  • 頬の脂肪吸引が狙うのは、それとは別の層。

顔の脂肪吸引のほうは「頬や顎の皮下脂肪」です。層が違うので、切る場所も、傷の残り方も、回復にかかる時間も変わります。まずは全体を1枚にまとめます。

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比べる項目頬の脂肪吸引バッカルファット除去
取る脂肪頬や顎の皮下脂肪(皮膚のすぐ下)頬の奥の深層脂肪(口の中側にある塊)
取り方耳の後ろや顎下を2〜3mmほど切開し、吸引管を入れて吸い出す口の奥を0.5〜1cmほど切開し、脂肪体を引っ張り出して切除する
傷口両耳の下と顎下の計3箇所・数mm口腔内のため外からは見えない
ダウンタイム痛み・内出血・腫れ・むくみが3〜5日でピーク、1〜2週間で落ち着く2〜5日ほどの痛みや腫れ、むくみは2週間ほど
変わりやすい見た目顔の横幅・フェイスラインのもたつき口元まわりのふくらみ・下ぶくれ

出典:THE CLINIC公式コラム「バッカルファット除去をお勧めしない理由」内の比較表。

  • 出典:THE CLINIC公式コラムの比較表。
  • 次の章から、それぞれの施術の中身を順番に見ていく。

表を見ると比べる軸がそもそも別だと分かると思いますが、片方は皮膚側から薄く広く脂肪を減らす施術で、もう片方は口の中から塊をひとつ取り出す施術です。

目的地の違う乗り物を比べているようなものなので、ここからそれぞれが何をしている施術なのかを順に開いていきます。

頬の脂肪吸引が取るのは皮下脂肪|皮膚のすぐ下の層を吸い出す

頬の断面を模式化し、頬の脂肪吸引が届く皮下脂肪の層とバッカルファット除去が届く深層脂肪の層の位置関係を示した図
図:取る脂肪の層はそもそも違う

頬の脂肪吸引が対象にするのは、皮膚のすぐ下にある皮下脂肪です。施術方法は「耳の後ろや顎下などを2〜3mmほど切開して吸引管を挿入する」というものです。

細い管で、薄く広く吸っていくイメージです。

つまめる脂肪が対象になる

皮下脂肪は鏡の前で頬をつまんだときに指に乗ってくる脂肪で、厚みがあるほど吸引で減らせる余地があります。

逆に、つまんでもほとんど厚みが取れない人はそもそも取る対象が少ないことになるので、ここは先に押さえておいてください。

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頬の脂肪吸引の基本内容
切開の場所耳の後ろ・顎下(2〜3mm)
吸引の対象皮膚のすぐ下の皮下脂肪

ガーデンクリニックの公式ページも、顔の脂肪吸引を「頬や顎など比較的浅い層の脂肪にアプローチする」施術と説明していました。

  • ガーデンクリニックは「頬や顎など比較的浅い層の脂肪」と説明している。
  • THE CLINICの言う「皮下脂肪」と、指している層は同じ。

浅い層、という言い方がそのまま皮下脂肪を指しています。

ちなみに、この層は全身どこにでもある脂肪です。二の腕やお腹を吸引するのと、原理としては同じ。違うのは、顔は面積が小さくて、左右のわずかな差が目立ちやすい点です。

  • 皮下脂肪は全身どこにでもある一般的な脂肪
  • 二の腕・お腹の脂肪吸引と原理は同じ
  • 顔は面積が狭いぶん、左右のわずかな差が目立ちやすい

変わりやすいのは顔の横幅とフェイスライン

皮下脂肪を減らすと、顔の輪郭が外側から一回り小さくなる方向に動きます。変化は単純です。ガーデンクリニックは、向いている人として「ダイエットをしても顔だけ痩せにくい方」を挙げていました。

「二重あごや頬の丸みが気になる方」も同じ枠です。

  • 顔幅・フェイスラインのもたつきが気になる
  • ダイエットしても顔だけ痩せない、二重あご・頬の丸みが気になる

横から見たときのフェイスラインのもたつきや正面から見たときの顔幅が気になっているなら、対象は皮下脂肪の可能性が高いです。

  • 横から見たフェイスラインのもたつきや、正面から見た顔幅が気になるなら、対象は皮下脂肪の可能性が高い。
  • 頬の脂肪吸引には、腫れが引いたあとに皮膚が一時的に硬くなる拘縮という時期もある。

ただ、頬の脂肪吸引には腫れが引いたあとに皮膚が一時的に硬くなる拘縮という時期があるものの、これは失敗ではなく回復の途中に通る過程です。

どのくらい続くのかは拘縮とフェイスバンドの記事にまとめているので、気になる人はそちらも見てください。

皮下脂肪タイプかもしれないサイン
  • 鏡の前で頬をつまむと、指に厚みが乗ってくる
  • ダイエットで体重を落としたとき、顔も一緒に変わった経験がある
  • 気になっているのが顔の横幅やフェイスラインのもたつきである

「バッカルファットも吸引で取れますか」が通じない理由

カウンセリングで話がかみ合わなくなりやすいのが、この質問です。理由は単純です。TAクリニックでは、頬骨上・頬・顎下が「脂肪吸引」に分類されていました。

バッカルファット・ジョールファット・メーラーファットは「脂肪除去」という別カテゴリです。

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カテゴリ対象部位(TAクリニック)
脂肪吸引頬骨上・頬・顎下
脂肪除去バッカルファット・ジョールファット・メーラーファット

吸引は細い管で脂肪を吸う手技、除去は切開して塊を取り出す手技で、手技が違うので同じ施術の中でメニューを足す形にはなりません。

顔全体でどこにどんな脂肪があるのかは、顔の脂肪吸引の部位と量をまとめた記事で地図のように整理しています。この記事は、そのうち頬に絞って掘り下げる位置づけです。

バッカルファット除去が取るのは深層脂肪|口の中から塊を取り出す

頬の施術について医師のカウンセリングを受ける女性のイメージ
まずはカウンセリングで、自分のふくらみがどちらの脂肪かを確認する
イメージ画像(実際の患者ではありません)

バッカルファットは、頬の奥にある脂肪の塊です。施術方法は「口の奥を0.5〜1cmほど切開し、脂肪体を引っ張り出して切除する」のが施術の流れ。

吸うのではなく取り出す点が、脂肪吸引との決定的な違いです。

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手技
頬の脂肪吸引細い管で吸う
バッカルファット除去切開して塊を取り出す

つまめない場所にある脂肪

バッカルファットは皮膚をつまんでも指に乗ってこず、筋肉より深い側にあるので外から触って厚みを測れない脂肪です。

ガーデンクリニックも「頬の奥深くにある脂肪の塊を口の中から取り除く」と説明していました。

  • バッカルファットは、外から触って厚みを測れない脂肪。
  • 頬の皮下脂肪は、つまむと指に厚みが乗ってくる。

つまり、自分で触って判断できないということでもあります。ここが厄介なところ。鏡の前でどれだけ確かめても、自分のふくらみがバッカルファットのせいかどうかは、正直なところ分かりません。

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脂肪の種類指でつまんで確認できるか
頬の皮下脂肪○ できる(皮膚のすぐ下にあるため)
バッカルファット× できない(筋肉より深い層にあるため)

口の中を切るので、外から傷は見えない

バッカルファット除去の傷口は口腔内にあるため、外からは見えません。意外な違いです。THE CLINICの比較表では、顔の脂肪吸引の傷口が「両耳の下と顎下の計3箇所・数mm」と記されていました。

バッカルファット除去のほうは「口腔内」とだけ書かれています。

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傷の場所
頬の脂肪吸引両耳の下・顎下の計3箇所、数mm
バッカルファット除去口腔内(外からは見えない)

傷が見えないのは分かりやすい利点ですが、口の中を切るぶん食事や口の動かし方に影響が出る期間があります。

SBC湘南美容クリニックは、想定しておく腫れの目安を「親知らずを抜いた程度」と説明していました。

  • SBC湘南美容クリニックは、想定しておく腫れの目安を「親知らずを抜いた程度」と説明している。
  • 傷が見えないことと、体感が楽なことは別。

親知らずの抜歯を経験している人は、あの数日を思い出してもらうと近いはずですが、傷が見えないことと楽なことは別です。

  • 見た目:傷は口腔内にあり、外からは見えない
  • 体感:食事や会話に制限がかかる期間がある(親知らず抜歯程度の腫れが目安)

変わりやすいのは口元まわりのふくらみ

バッカルファット除去で動きやすいのは、口元のふくらみです。対象は明確です。ガーデンクリニックは、向いている人として「口元のふくらみが気になる方」を挙げていました。

  • ガーデンクリニックが向いている人として挙げるのは「口元のふくらみが気になる方」。
  • 頬の脂肪吸引が向く条件(顔幅・フェイスラインのもたつき)とは対象が異なる。

「ブルドッグ顔のようなたるみを予防したい方」という記述もあります。

顔の横幅そのものより口角の外側あたりのもったりした感じが主訴なら、対象は深い層かもしれません。

ここまでの整理
  • つまんで厚みが取れる/顔幅とフェイスラインが気になる=皮下脂肪の話
  • つまんでも分からない/口元まわりのふくらみが気になる=深層脂肪の話
  • どちらの脂肪が主因かは、自己判断ではなく診察で切り分けてもらう

頬の脂肪吸引とバッカルファット除去のダウンタイムを比べる

頬の脂肪吸引とバッカルファット除去のダウンタイムの経過を時間軸で比較した図
図:ダウンタイムを時間軸で比べる

ダウンタイムが長いのは、バッカルファット除去のほうです。THE CLINICは公式コラムのFAQで、その理由を「口の中を切開するので、治るのにやや時間を要する」と説明していました。

完治までは1カ月程度とされています。

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時期頬の脂肪吸引バッカルファット除去
痛み・腫れのピーク3〜5日2〜5日ほど
落ち着くまで1〜2週間で落ち着くむくみは2週間ほど
完治までの目安―(表に記載なし)1カ月程度
傷の場所両耳の下・顎下の計3箇所口腔内

出典:THE CLINIC公式コラムの比較表とFAQ。

同じ施術でも、院によって示す日数が違う

バッカルファット除去のダウンタイムは、院によって説明の粒度が違います。差はここに出ます。SBC湘南美容クリニックは「ダウンタイムはおよそ1週間」としています。

  • SBC湘南美容クリニック:「ダウンタイムはおよそ1週間」。
  • THE CLINIC:「完治までは1カ月程度」。

腫れと内出血が1週間程度続く場合がある、という書き方です。一方、THE CLINICは完治まで1カ月程度としています。

  • 公式の表記をそのまま比べない=同じ言葉でも指している段階が違う可能性がある
  • 「働ける段階」なのか「完治」なのか、その院の定義を先に確認する

公式の表記だけ並べると4倍の開きがあります。ただ、これは矛盾ではありません。「人前に出られる段階」と「完全に治った段階」を、それぞれ別の言葉で呼んでいるだけだからです。

そこは別物なので、読むときにその院がどちらの意味で言っているかを確かめておかないと、休みの取り方を間違えます。

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院公表している言葉
SBC湘南美容クリニック「ダウンタイムはおよそ1週間」
THE CLINIC「完治までは1カ月程度」

合併症のリスクも書かれている

SBC湘南美容クリニックの公式ページには、バッカルファット除去について稀に細菌感染のリスクがある旨の記載がありました。

口の中は常に細菌がいる場所なので、術後の口腔ケアの指示は守る前提になるので、内容は術前に確認してください。

  • 口の中は常に細菌がいる場所のため、術後の口腔ケアの指示は守る前提になる。
  • どちらの施術も、無症状で終わるものではない。

頬の脂肪吸引のほうは、痛み・内出血・腫れ・むくみが主なダウンタイム症状とされています。

どちらを選んでも、無症状で終わる施術ではないと考えておいてください。

カウンセリングで確認したいダウンタイムの聞き方
  • 「人前に出られるまで」と「完全に治るまで」を、それぞれ何日と見ているか
  • 食事や会話に制限が出る期間はどれくらいか
  • 腫れが想定より長引いたとき、どこまで無料で診てもらえるか

どちらが自分に当てはまるか|向いている人と、向いていない人

鏡の前で自分の頬のふくらみを確認する女性のイメージ
鏡でつまめるかどうかが、皮下脂肪かどうかを見分ける最初の手がかり
イメージ画像(実際の患者ではありません)

向き不向きを分けているのは、ふくらみの正体がどちらの脂肪かという点です。ここがすべてです。ガーデンクリニックは、顔の脂肪吸引が向いている人を「二重あごや頬の丸みが気になる方」としていました。

バッカルファット除去のほうは「口元のふくらみが気になる方」です。

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気になっていること判定理由
ダイエットしても顔だけ痩せない○ 頬の脂肪吸引の適応になりやすい減りにくい皮下脂肪が残っているタイプ
頬の丸み・顔の横幅が気になる○ 頬の脂肪吸引の適応になりやすい浅い層の脂肪量が輪郭に出ている
口元まわりのふくらみが気になる○ バッカルファット除去の検討対象深い層の脂肪の塊が影響している可能性
二重あご・フェイスラインのもたつきが主訴△ バッカルファット除去は不向き顎下の脂肪はバッカルファットとは別の場所
もともと頬骨の下に影が出やすい× バッカルファット除去は慎重に取り過ぎると影が濃くなりやすい
痩せ型で顔の脂肪が少ない× バッカルファット除去は慎重に減らす余地が少なく、こけて見えやすい

出典はガーデンクリニック公式(向いている人)とTHE CLINIC公式コラム(向かない人・後悔しやすい人)です。

バッカルファット除去が向かない4つのタイプ

THE CLINICは、バッカルファット除去で後悔しやすい人として4つのタイプを挙げています。もともと頬骨の下に影が出やすい方、痩せ型で顔の脂肪が少ない方の2つが前半です。

  • THE CLINICが後悔しやすい人として挙げているのは4つのタイプ。
  • 共通しているのは、いずれも「脂肪を減らす」方向に不向きな顔立ちだという点。

残りは、年齢とともに頬のボリュームが減ってきた方と、二重顎やフェイスラインのもたつきが主な悩みの場合でした。

前の3つに共通しているのは減らす方向に動かすと具合が悪くなる顔だという点で、もともと少ない脂肪を減らせば当然こけます。

  • もともと頬骨の下に影が出やすい方
  • 痩せ型で顔の脂肪が少ない方
  • 年齢とともに頬のボリュームが減ってきた方
  • 二重顎やフェイスラインのもたつきが主な悩みの場合

4つ目だけは少し毛色が違うので、あとで章をひとつ使って扱います。

施術を提供する側が「ほとんどのケースで必要ない」と書いている

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい事実です。率直に書きます。THE CLINICは顔の脂肪吸引のQ&Aページで、バッカルファット除去を希望する人は非常に多いと述べています。

  • THE CLINICは公式のQ&Aで、バッカルファット除去を希望する人は非常に多いと述べている。
  • そのうえで、ほとんどのケースで除去の必要がないとしている。

そのうえで、ほとんどのケースで除去の必要がないとしていました。皮下脂肪の蓄積が原因なら、頬や顎の脂肪吸引が適応になるという説明です。

  • 皮下脂肪の蓄積が原因なら、頬や顎の脂肪吸引が適応になるとされる。
  • 頬がたるむ原因は、バッカルファットの下垂だけとは限らないとも述べられている。

同じページにはもう1つ踏み込んだ記述もあり、年齢とともに頬がたるむ原因はバッカルファットの下垂だけではないとされています。

適応を誤ると、顔の皮膚が一層余ってたるみがひどくなることもあり得るとも書かれていました。

THE CLINIC公式が明言していること
  • 「バッカルファット除去を希望する人は非常に多い」
  • 「ほとんどのケースで除去の必要がない」
  • 「頬の内側にあるバッカルファットを無理に取る必要はない」

美容医療の情報は、施術を売る側が書いているものがほとんどです。だからこそ、その側が「無理に取る必要はない」と書いている事実には、それなりの重みがあると思います。

もちろん、これは1つの医療機関の見解であって、業界全体の共通見解ではありません。

  • 施術の優劣ではなく、院によって説明の一貫性が違うという事実の話
  • 1院の提案を鵜呑みにせず、複数院の見解を比べる

実際、ガーデンクリニックやSBC湘南美容クリニックはバッカルファット除去をメニューとして掲げ、向いている人の条件も公表しています。

  • ガーデンクリニックやSBC湘南美容クリニックは、バッカルファット除去をメニューとして掲げている。
  • 向いている人の条件も、あわせて公表されている。

どちらが正しいかという話ではなく、同じ施術について提供している側の説明がここまで分かれるということです。

その事実を知ったうえで、複数の院の話を聞き比べます。次は、費用を院ごとに横並びで見ていきます。

頬の脂肪吸引とバッカルファット除去の費用を横並びで見る

THE CLINIC・ガーデンクリニック・SBC湘南美容クリニック・TAクリニック・モッズクリニックのバッカルファット除去と頬の脂肪吸引の料金を横並びにした図
図:5院の料金を横並びで見る

公表されているバッカルファット除去の料金は、SBC湘南美容クリニックの公式価格表で195,100円でした。TAクリニックは200,000円です。

同じ施術でも、頬の脂肪吸引のほうは院ごとの幅がかなり大きくなるので、まず表で見てください。

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クリニックバッカルファット除去頬の脂肪吸引メモ
THE CLINIC価格表に項目なし会員297,000円/一般369,600円消耗品・麻酔・内服薬の基本セットが会員55,000円/一般110,000円で別途
ガーデンクリニック440,000円440,000円(両側)頬・顎・バッカル・メーラーが同一価格
SBC湘南美容クリニック195,100円(モニター136,570円)美ボディ55,600〜79,440円/VASER132,000〜220,000円/Aquicell198,000〜330,000円術式で3段階。カウンセリング料・麻酔代の内包は公式に明記なし
TAクリニック200,000円(モニター120,000円)220,000円(モニター132,000円)ジョール・メーラーの除去は各180,000円(モニター110,000円)
モッズクリニック価格表に記載なし(要問い合わせ)一般352,000円/会員275,000円バッカルファット除去は別施術として案内

出典は各院公式サイトの価格ページで、表示はいずれも税込です。

料金表に項目が無い院がある

調べていて意外だったのが、ここです。THE CLINICとモッズクリニックの価格表には、バッカルファット除去の独立項目がありませんでした。

  • 価格表にバッカルファット除去の独立項目がない院があった。
  • 該当するのはTHE CLINICとモッズクリニックの2院。

THE CLINICの価格表は頬と顎下の2区分だけで、バッカルファット除去の欄自体が置かれていません。前の章で見た「無理に取る必要はない」という見解と、料金表の作りが一致しているわけです。

  • THE CLINICの価格表は頬と顎下の2区分のみで、バッカルファット除去の欄がない。
  • モッズクリニックは施術を案内しているが、価格表に金額の記載がない。

モッズクリニックのほうは、バッカルファット除去を別施術として案内しつつ、価格表に金額の記載がありませんでした。問い合わせが必要になります。

金額を推測して書くことはできないので、ここは正直に分からないとお伝えします。

  • THE CLINIC:バッカルファット除去の項目が価格表に無い
  • モッズクリニック:バッカルファット除去は案内しているが金額の記載がなく、要問い合わせ

総額で見ないと比べられない

表の金額は、そのまま支払う額とは限りません。THE CLINICの場合、施術費とは別に、消耗品・麻酔・内服薬をまとめた基本セットがかかります。

金額は会員55,000円、一般110,000円です。

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施術費基本セット総額目安
会員297,000円55,000円352,000円
一般369,600円110,000円479,600円

SBC湘南美容クリニックのバッカルファット除去のページには、カウンセリング料や麻酔代を含むかどうかの明記がありませんでした。

ここは要注意です。含まれる前提で予算を組むと、当日に想定が狂います。カウンセリングで必ず聞いてください。

  • カウンセリング料・麻酔代が施術費に含まれるかは、院ごとに確認が必要。
  • 含まれる前提で予算を組むと、当日に想定が狂う。

モニター価格も同じなので、金額だけ見て決めず、症例写真の使用範囲や通院の回数といった条件をセットで確認してください。

頬以外も含めた総額の考え方は、顔の脂肪吸引の値段をまとめた記事で内訳ごとに整理しています。

  • カウンセリング料・麻酔代が施術費に含まれるか
  • モニター価格の条件(写真の使用範囲・通院回数)

費用と一緒に確認したいリスク・副作用

どちらの施術も自由診療なので、費用とリスクはセットで確認する必要があります。ここは避けて通れません。頬の脂肪吸引で起こりうるのは、痛み・内出血・腫れ・むくみです。

それに加えて、取りすぎによる頬のこけ・左右差・凹凸があります。

  • 頬の脂肪吸引:痛み・内出血・腫れ・むくみ、取りすぎによる頬のこけ・左右差・凹凸
  • バッカルファット除去:腫れ・内出血に加えて、稀に細菌感染のリスク(SBC公式)

バッカルファット除去では、腫れや内出血に加えて、稀に細菌感染のリスクがあるとSBC湘南美容クリニックが公表しています。

  • バッカルファット除去の主なリスク:腫れ・内出血に加え、稀に細菌感染。
  • 頬の脂肪吸引の主なリスク:痛み・内出血・腫れ・むくみ、取りすぎによる頬のこけ・左右差・凹凸。

取り過ぎたときに頬が痩ける点は、THE CLINICが失敗パターンとして説明しているとおりです。

どちらも一度取った脂肪は戻せないので、修正には脂肪注入という別の施術が必要になり、費用も回復期間もあらためてかかります。

見積もりで確認する4項目
  • 施術費のほかに、麻酔・薬・アフターケアがいくらかかるか
  • カウンセリング料は無料か、施術を受けない場合も無料か
  • モニター価格の条件(写真の使用範囲・通院回数・SNS掲載の有無)
  • 取りすぎ・左右差が出た場合の再診と修正の扱い、その費用

年齢で判断は変わるのか|20〜30代への注意を書いていたのは1院だけ

年齢による向き不向きに言及しているのはTHE CLINICのみで、他4院には記述が無いことを示した一覧図
図:年齢による向き不向きの記述は1院だけ

年齢による向き不向きに触れていたのは、今回確認した5院のうちTHE CLINICだけでした。意外な結果でした。同社の公式コラムは、20〜30代の方に対して慎重な判断を勧めています。

  • 年齢による向き不向きに触れているのは、確認した5院のうちTHE CLINICだけだった。
  • 対象とされているのは20〜30代。

理由は「若いうちは皮下脂肪が豊富。そのため、たるみの原因は皮下脂肪である可能性も少なくない」というものでした。

  • 理由は「若いうちは皮下脂肪が豊富」という説明。
  • たるみの原因が、深い層ではなく浅い層である可能性も否定できない。

言い換えると、若い人の頬のもたつきは、深い層ではなく浅い層のせいかもしれない、という指摘です。だとすれば、口の中を切る施術を選ぶ前に、皮下脂肪のほうを疑う順番になります。

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THE CLINIC公式コラムの記述内容
対象20〜30代の方
理由若いうちは皮下脂肪が豊富で、たるみの原因が皮下脂肪である可能性も少なくないため

他の4院には年齢の記述が見当たらなかった

ガーデンクリニック・SBC湘南美容クリニック・TAクリニック・モッズクリニックの該当ページには、年齢による向き不向きの記述が見当たりません。

  • 年齢による向き不向きの記述があったのは、5院中1院(THE CLINIC)だけだった。
  • 他の4院の該当ページには、同様の記述は見当たらなかった。

書かれていないだけで、診察では説明されている可能性はあります。ただ、事前に読める情報としては存在しない。ここは正直にそう書いておきます。

だからカウンセリングでは、自分の年齢を前提にした説明を求めてください。「私の年齢だと、このもたつきの主因は何だと思いますか」。この聞き方が、いちばん具体的な答えを引き出せます。

年齢を前提にすると具体的な答えが返ってくる聞き方
  • 「私の年齢だと、このもたつきの主因は何だと思いますか」
  • 「同じ悩みの年代の患者さんには、どちらを勧めることが多いですか」

何歳からという線引きは公表されていない

バッカルファットが下垂し始める具体的な年齢は、公表されていません。数字は出てきません。THE CLINICのコラムにも「20〜30代の方」という言い方があるだけです。

何歳を境にどう変わるか、という数字は載っていません。

  • 「何歳から」という具体的な年齢の線引きは、公表されていない。
  • 年齢の数字よりも、自分の顔の変化を判断材料にするとよい。

ネット上には年齢の目安を書いている情報もありますが、公式に確認できない数字なので、ここでは扱いません。

年齢とともに頬のボリュームが減ってきた実感があるなら、それ自体がTHE CLINICの言う「向かない人」の条件に当てはまります。年齢の数字より、自分の顔の変化のほうが判断の材料になります。

二重あごが悩みなら、バッカルファット除去では変わらない

タブレットを見ながら医師の説明を聞く女性のイメージ
悩みの場所を伝えて、対象の施術を医師と一緒に確認する
イメージ画像(実際の患者ではありません)

二重あごや顎下のもたつきが主な悩みなら、バッカルファット除去は不向きです。理由は明快です。この施術は「顔のたるみや頬周りが気になる場合に有効」とされています。

  • バッカルファット除去が有効とされるのは、顔のたるみや頬まわりが気になる場合。
  • 逆に不向きとされる条件もある。

そのうえで「二重あごなどの顎下の脂肪が気になる方には不向きな施術」という位置づけです。

理由は単純で場所が違うからで、バッカルファットは頬の奥にある塊、顎下の脂肪はあごの下の皮下脂肪です。

場所が別なので、取っても悩んでいる場所には手が届きません。

  • 口元まわりのふくらみが主訴=バッカルファット(頬の深層脂肪)が対象
  • あごの下・首にかけてのもたつきが主訴=顎下の皮下脂肪が対象

「顎下と頬のどっちがいいか」は、よく検索されている

この誤解は、検索データにもはっきり出ています。キーワード調査では、「脂肪吸引は顎下と頬のどっちがいいですか」が上位の需要でした(ラッコキーワード調査)。

それだけ、頬と顎下を並べて迷っている人が多いということです。ところが、この2つを混ぜたまま「小顔になる施術」としてまとめている情報は少なくありません。

  • 「脂肪吸引は顎下と頬のどっちがいいですか」も検索需要が高い(ラッコキーワード調査)。
  • 頬と顎下を混同したまま「小顔になる施術」とまとめる情報は少なくない。

顔を横から見て、あごの下から首にかけてのラインが気になるなら、対象は顎下の皮下脂肪です。

あご下・二重あごの脂肪吸引の記事で、効果の出方とダウンタイムを別途まとめているので、そちらを見てください。

悩みの場所で行き先が変わる
  • 顔の横幅・頬の丸み=頬の皮下脂肪(頬の脂肪吸引の領域)
  • 口元まわりのふくらみ=頬の深層脂肪(バッカルファット除去の領域)
  • あごの下から首にかけてのもたつき=顎下の皮下脂肪(あご下の脂肪吸引の領域)

取り過ぎたらどうなるか|頬が痩ける・左右差・効果がない

施術を受けるかどうか考え込む女性のイメージ
取り過ぎ・左右差・効果なしは、いずれも取り返しがつかない
イメージ画像(実際の患者ではありません)

バッカルファット除去でよく挙がる失敗は、頬が痩ける・左右差が出る・効果がない、の3つです。THE CLINICの公式コラムは、この3パターンをそれぞれ別の原因から説明していました。

頬が痩ける|原因は取り過ぎと、不要な除去

頬が痩ける原因として挙げられているのは、取り過ぎと、そもそも必要のない除去でした。

もともと減らす余地が少ない顔から脂肪を取れば、当然その分だけへこみます。

  • 頬が痩ける原因は、取り過ぎとそもそも必要のない除去。
  • 減らす余地が少ない顔から脂肪を取れば、その分だけへこむ。

やっかいなのは、取った脂肪は戻せないことです。修正するなら、別の部位から脂肪を注入することになります。費用も回復期間も、あらためてかかると考えておいてください。

  • 頬が痩けたら、別の部位から脂肪を注入する修正を検討する
  • 修正の費用・回復期間・保証の条件をあらかじめ確認しておく

左右差|イメージのすり合わせ不足でも起きる

左右差の原因には、取り過ぎや不必要な除去に加えて、イメージどおりに除去できなかった場合が挙げられていました。

技術の問題だけではない、ということです。仕上がりの共有ができていなかったケースも含まれます。顔はもともと完全な左右対称ではありません。

  • 左右差は技術だけでなく、仕上がりイメージの共有不足でも起きる。
  • 顔はもともと完全な左右対称ではない。

だから、どこをどう変えたいのかを言葉にしておく作業が、そのまま結果に効いてきます。鏡を見ながら「ここのこの膨らみを、これくらい」と指で示せる状態にしてから行くと、話が早くなります。

取り過ぎ・左右差を防ぐためにできること
  • 鏡を見ながら、変えたい膨らみと量を指で示せる状態にしておく
  • 一度に全部取らず、段階的に確認できないか聞いてみる
  • 希望のイメージを写真や言葉で医師と共有しておく

効果がない|狙う場所を間違えている

効果を感じられない原因は、アプローチすべき場所とバッカルファットの位置が違っていたケースでした。

下ぶくれやフェイスラインの原因になっている脂肪が別にあるのに、バッカルファットを取ってしまったという状況です。

  • 効果がない=アプローチすべき部位とバッカルファットの位置がズレていたケース。
  • 取る脂肪の層を見誤ると、手技が成功しても見た目の変化は出にくい。

この記事の最初に戻る話ですが、取る脂肪の層を見誤ると手技がうまくいっても変化が出ないので、切り分けが先です。

それに、THE CLINICのQ&Aは、適応を誤ると顔の皮膚が一層余ってたるみがひどくなることもあり得ると述べています。

  • 頬が痩ける=取り過ぎ・不要な除去が原因
  • 左右差が出る=取り過ぎ・不必要な除去+イメージのすり合わせ不足
  • 効果がない=アプローチすべき部位とバッカルファットの位置のズレ

脂肪を取ったあとの皮膚がどうなるかは、たるみとほうれい線の記事で扱っているので、あわせて読んでみてください。

失敗の全体像を先に押さえたい人は、顔の脂肪吸引の失敗をまとめた記事のほうが早いと思います。

頬の脂肪吸引とバッカルファット除去は併用できるのか

頬の脂肪吸引とバッカルファット除去を併用した場合、休みは完治までの期間が長いバッカルファット除去に合わせる必要があることを示した図
図:併用すると、休みは長いほうに合わせる

併用をセットで案内している院はありますが、THE CLINICは違う立場を取っています。同社の公式コラムは、頬のたるみが極めて強いと判断した場合に、糸によるフェイスリフトの併用を提案することもあるとしていました。

  • 併用をセットで案内する院がある一方、THE CLINICは併用に慎重な立場を取っている。
  • まず1つの施術で足りるかを見極める、という考え方。

そのうえで、軽度であればベイザー脂肪吸引だけで解決できるとしています。足す方向ではなく、まず1つで足りるかを見る。そういう順番です。

  • 頬のたるみが極めて強い場合のみ、糸によるフェイスリフトの併用を提案することがある
  • 軽度であれば、ベイザー脂肪吸引単独で解決できるとしている

併用をすすめる院と、すすめない院がある

脂肪吸引とバッカルファット除去を同時に案内しているクリニックは、実際にあります。「頬 脂肪吸引」の上位10サイトを調べたところ、両方を組み合わせたメニューや症例を掲げる院が複数ありました(2026年9月6日調査)。

  • 「頬 脂肪吸引」の上位10サイトには、両施術を組み合わせるメニューや症例を掲げる院が複数あった(2026年9月6日調査)。
  • 一方で、併用に慎重な立場を取る院もある。

一方で、THE CLINICのように併用へ慎重な院もあるため、同じ悩みを相談しても提案が真逆になり得るということです。

これは、どちらかが間違っているという話ではありません。院ごとに得意な術式と考え方が違うからです。だからこそ、1院の提案だけで決めないでほしいんです。

スクロールできます
院の立場併用への考え方
THE CLINIC頬のたるみが強い場合のみ糸リフト併用を提案、軽度ならベイザー脂肪吸引単独を優先
両方をセットで案内する院頬とバッカルファットを組み合わせたメニュー・症例を公表

同時に受けると、休みは長いほうに合わせることになる

併用すると、ダウンタイムは長いほうに引っ張られます。THE CLINICの比較表では、頬の脂肪吸引が1〜2週間で落ち着くのに対し、バッカルファット除去は完治まで1カ月程度でした。

  • 頬の脂肪吸引は1〜2週間で落ち着く。
  • バッカルファット除去は完治まで1カ月程度とされる。

同時に受ければ腫れる場所が2箇所に増えるので、口の中の傷を抱えたまま顔の外側の腫れも引くのを待つ形になります。

  • 同時に受けると、腫れる場所は顔の外側と口の中の2箇所になる。
  • 休みは、回復が遅いほうの施術を基準に組んでおくと安心。

休みは長いほうの施術に合わせて確保しておくのが、現実的な考え方だと思います。

費用も単純に足し算です。表で見たとおり、バッカルファット除去だけで195,100〜440,000円の幅があります。頬の脂肪吸引を足せば、総額はさらに動きます。

  • 休みは、完治までの期間が長いほう(多くの場合バッカルファット除去)に合わせて確保する
  • 費用は単純に合算されると考えておく

併用をすすめられたときに、確かめること

併用を提案されたら、両方やる必要がある理由を具体的に説明してもらってください。片方だけならどうなるのか、という質問への答えも聞いておくと、判断の材料が増えます。

  • 併用を提案されたら、両方必要な理由を具体的に説明してもらう。
  • 片方だけならどうなるか、という質問への答えも聞いておく。

順番も選べます。先に片方を受けて、仕上がりを見てからもう片方を考える。そういう進め方が可能かどうかも、聞いてみる価値があります。

一度に取った脂肪は戻せないので、迷っているなら少ないほうから始めるのが安全側の判断です。

併用をすすめられたときに聞くこと
  • 片方だけにした場合、どこまで変わってどこが残るのか
  • 同時に受けると、ダウンタイムは何日くらい延びるのか
  • 2つ合わせた総額と、片方ずつ受けた場合の総額の差
  • 時期をずらして順番に受けることは可能か

バッカルファットは自力で減らせるのか

自宅でストレッチをしながら過ごす女性のイメージ
運動やダイエットで顔の脂肪は減らせても、バッカルファットは別
イメージ画像(実際の患者ではありません)

バッカルファットを自力で減らすのは難しい、というのが公表されている説明です。顔全体の脂肪は運動やダイエットである程度減ります。

ただしバッカルファットは他の体脂肪と異なり、そうした方法では減少しません。

  • 顔全体の脂肪:運動・ダイエットである程度減少する
  • バッカルファット:運動・ダイエットでは減少しないとされる

皮下脂肪は体重に連動しやすい

ここは皮下脂肪との大きな違いで、頬の皮下脂肪は体重の増減に連動しやすい一方、深い層の塊はそうではないという整理になります。

  • 頬の皮下脂肪は、体重の増減に連動しやすい。
  • バッカルファットは、体重を落としても変わりにくいとされる。

逆に言えば、体重を落としたときに顔もそれなりに変わった経験がある人は、気になっているふくらみが皮下脂肪由来である可能性が高いということです。

そこが分かれ目なので、診察で伝えるときも「痩せたときに顔も変わりました」という情報は役に立ちます。

皮下脂肪由来かどうかのヒント
  • 体重を落として頬もそれなりに変わった=皮下脂肪由来の可能性が高い
  • 体重を落としても頬のふくらみが変わらなかった=バッカルファット由来の可能性がある

「自然消滅する」という説明は確認できなかった

バッカルファットが自然に消えるかどうかは、多くの人が気にしているポイントです。キーワード調査でも「バッカルファットは自然消滅しますか」は上位の質問でした(ラッコキーワード調査)。

  • 「バッカルファットは自然消滅しますか」は検索需要が高い質問(ラッコキーワード調査)。
  • 自然に消えるかどうかは、次の項で公式情報をもとに確認する。

ただ、今回確認した5院の公式ページに、自然消滅について明記した説明は見当たりませんでした。

確認できていない以上、「消える」とも「消えない」とも言い切れません。はっきりしているのは、THE CLINICが「自力で減らすのは難しい」としている点だけです。ここは診察で聞いてみてください。

  • 自然消滅を明記した説明=5院とも見当たらなかった
  • 「自力で減らすのは難しい」という説明=THE CLINIC公式コラムの記載

マッサージや表情筋トレーニングの根拠も見当たらない

マッサージや表情筋のトレーニングで深層脂肪が減る、という根拠は見当たりません。5院の公式ページに、そうした方法を勧める記述はありません。

  • マッサージ・表情筋トレーニングで深層脂肪が減るという根拠は、見当たらない。
  • 5院の公式ページにも、そうした方法を勧める記述はない。

やっても害はなさそうに思えますが、減らないものを減らそうとして時間を使うのはもったいない話です。

それより、自分のふくらみがどちらの脂肪なのかを診てもらうほうが早い。むくみが原因だったというケースもありますし、そこが分かるだけで進む方向が決まります。

  • 皮下脂肪=つまんで確認できる/体重の増減に連動しやすい
  • バッカルファット=つまんでも分からない/運動やダイエットでは減少しないとされる

まとめ:迷ったら、診察でこの3つを確認する

頬の脂肪吸引とバッカルファット除去は、取る脂肪の層が違う別の施術です。皮膚のすぐ下の皮下脂肪が原因なら頬の脂肪吸引、口の中側にある深層脂肪が原因ならバッカルファット除去。

  • 皮膚のすぐ下の皮下脂肪が原因なら、頬の脂肪吸引が対象になる。
  • 口の中側にある深層脂肪が原因なら、バッカルファット除去が対象になる。

どちらが優れているという話ではなく、原因がどちらかで決まります。そして、自分では触って確かめられない。ここが、この施術のいちばん難しい点です。

だから、決める前に診察で3つだけ確認してください。私のふくらみは皮下脂肪か、深層脂肪か。総額はいくらで、何が別料金か。取りすぎたときの修正はどう扱われるのか。

保存版:診察で確認する3つ
  • 私のふくらみは、皮下脂肪と深層脂肪のどちらが主因か
  • 総額はいくらで、麻酔・薬・アフターケアは含まれるのか
  • 取りすぎ・左右差が出たとき、修正はどう扱われるのか

この3つにはっきり答えてくれるなら、判断の土台はそろいます。答えが曖昧なら、もう1院で聞いてみてください。カウンセリングが無料の院は多いので、比べること自体にお金はかかりません。

  • この3つに答えられる院なら、判断の土台はそろう。
  • 答えが曖昧なら、もう1院で聞いてみるとよい。

なお、術前術後の写真や失敗画像は、厚生労働省の医療広告ガイドラインで、誤認させるおそれのあるものが制限されています。

  • 術前術後の写真・失敗画像は、誤認防止の観点から表示が制限される対象。
  • 次に読むなら、部位と量を整理した記事が近道。

次に読むなら、顔全体でどこを何cc取るのかを整理した部位と量の記事が近道です。層の話が分かったら、次は誰に診てもらうかです。担当医の見極め方は、この記事のよくある質問でも触れています。

よくある質問

頬の脂肪吸引とバッカルファットの違いは何ですか?

取る脂肪の層と、切る場所が違います。THE CLINICの公式コラムの比較表では、顔の脂肪吸引が「頬や顎の皮下脂肪」を耳の後ろや顎下から吸引するのに対し、バッカルファット除去は「頬の奥の深層脂肪」を口の中から切除するとされています。同じ頬の施術でも、届く層がまったく別ものです。

どちらのダウンタイムが長いですか?

バッカルファット除去のほうが長いとされています。THE CLINICは公式コラムのFAQで、口の中を切開するため治るのに時間を要し、完治までは1カ月程度としています。ただしSBC湘南美容クリニックは「およそ1週間」と説明しており、院によって何をもってダウンタイムと呼ぶかが違います。休みを取る前に、その院の定義を確認してください。

バッカルファット除去はやめたほうがいいですか?

人によります。THE CLINICは公式のQ&Aで、希望する人は多いもののほとんどのケースで除去の必要がなく、皮下脂肪の蓄積が原因なら頬や顎の脂肪吸引が適応になると述べています。一方、ガーデンクリニックは口元のふくらみが気になる方に向く施術として案内しています。もともと頬骨の下に影が出やすい方、痩せ型で顔の脂肪が少ない方、年齢とともに頬のボリュームが減ってきた方は、慎重に判断してください。

二重あごはバッカルファット除去で改善しますか?

改善は期待しにくいです。バッカルファット除去は顔のたるみや頬周りが気になる場合に有効で、二重あごなど顎下の脂肪が気になる方には不向きな施術です。顎下のもたつきの対象は、あごの下の皮下脂肪です。詳しくは、あご下・二重あごの脂肪吸引の記事にまとめています。

費用はどれくらい違いますか?

料金の例は、バッカルファット除去がSBC湘南美容クリニック195,100円、TAクリニック200,000円、ガーデンクリニック440,000円でした。頬の脂肪吸引はTHE CLINICが会員297,000円・一般369,600円、TAクリニックが220,000円、モッズクリニックが一般352,000円・会員275,000円です。いずれも税込表示ですが、麻酔やアフターケアが別料金の院があります。腫れ・内出血・左右差・取りすぎによる頬のこけといったリスクも含めて、総額で確認してください。

バッカルファットは自力で減らせますか?

難しいとされています。顔全体の脂肪は運動やダイエットである程度減少するものの、バッカルファットは他の体脂肪と異なりそうした方法では減少しません。体重を落として顔も変わった経験がある人は、気になっているふくらみが皮下脂肪由来の可能性があります。

2つを同時に受けることはできますか?

同時に案内している院はありますが、考え方は分かれます。THE CLINICの公式コラムは、頬のたるみが極めて強い場合に糸によるフェイスリフトの併用を提案することはあるとしつつ、軽度であればベイザー脂肪吸引だけで解決できるとしています。同時に受けると腫れる場所が増え、休みも長いほうの施術に合わせる必要があります。片方だけならどうなるかを必ず聞いてください。

どちらを受けるかは、どこで判断すればいいですか?

診察で、ふくらみの主因がどちらの層かを切り分けてもらうところからです。深層脂肪は自分でつまんで確かめられないので、鏡だけでは判断できません。院によって同じ施術への見解が分かれるため、最低2院で話を聞くのが確実です。医師の見極め方はクリニック・医師の選び方の記事、部位ごとの考え方は部位と量の記事にまとめています。

参照

この記事の料金と条件は、2026年9月6日時点の次のページをもとにしています。

  • THE CLINIC公式コラム(バッカルファット除去の比較表・FAQ・Q&A)
  • ガーデンクリニック公式の顔の脂肪吸引・バッカルファット除去のページ
  • SBC湘南美容クリニック公式のバッカルファット除去のページと価格表
  • TAクリニック公式の顔の脂肪吸引・脂肪除去の料金ページ
  • モッズクリニック公式の価格表

顔の脂肪吸引ナビ編集部

顔の脂肪吸引ナビ編集部

顔の脂肪吸引を検討する時に一番時間がかかるのは、クリニックごとに書き方が違う料金・保証・症例数を並べて比べる作業です。THE CLINIC・湘南美容クリニック・ガーデンクリニック・モッズクリニック・TAクリニックの公式情報と、厚生労働省・国民生活センターの公表資料を同じ形式で突き合わせ、比べやすく整理しています。

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