「顔の脂肪吸引って、結局どこの脂肪を、どれくらい取るんだろう」と、鏡を見ながら気になる人は多いと思います。
ここを整理します。
- 顔の脂肪吸引の対象部位や取る量は、公式情報でも扱いが分かれる
- 本記事は各院の公式ページを横並びで確認する
顔で吸引の対象になるのはおおむね頬・顎下・頬骨上の3か所です。取る量は、診察で脂肪の厚みと骨格を見てから決まります。
ややこしいのは量の数字で、公表している院といっさい公表していない院に分かれ、同じ施術なのにものさしがそろっていないんです。
- 対象部位はおおむね頬・顎下・頬骨上の3か所
- 取る量は診察で脂肪の厚みと骨格を見てから決まる
- 量の数字は公表している院と、していない院に分かれる
モッズクリニックでは、顔全体で平均30〜80cc、多い方でも90〜100cc程度です。院長が確認したコラムの数字です(モッズクリニック公式)。
一方、THE CLINICとガーデンクリニックの公式ページには、吸引量の数字が見当たりませんでした。非公表という事実も、知っておくと役に立ちます。
- モッズクリニック:平均30〜80cc、多い方で90〜100cc程度(同院公式)
- THE CLINIC・ガーデンクリニック:吸引量の記載なし
そこも事実です。
各院が公式に出している部位区分・量の決め方・料金を、国民生活センターの相談統計とあわせて並べ、あなたの顔のどこの話なのかを整理できるようにしました。
- 顔で脂肪吸引の対象になる部位と、対象にならない部位
- 「脂肪吸引」と「脂肪除去」の呼び分け(バッカルファットは別施術)
- 取る量が何ccになるのか、公表している院・していない院の実際
- 量を決めるときに医師が診察で見ているもの
- 取りすぎたときに起きること、取らない方がいい部位
- 部位が増えたときの費用の変わり方と、主なリスク・副作用
【結論】顔の脂肪吸引は「取れる部位」も「取っていい量」も人によって違う
顔の脂肪吸引で対象になるのは皮膚のすぐ下にある皮下脂肪で、公式ページで部位を明示している院を並べると頬と顎下が共通していました。ここに頬骨上やエラ下が加わる形です。
量のほうは共通の基準がなく、同じ「頬」でも脂肪が厚い人と薄い人では取れる量がまるで違うからです。
- 頬・顎下:どの院にも共通
- 頬骨上・エラ下:院によって対応が分かれる
まず全体像を表にしておきますが、細かい根拠はこのあとの章で1つずつ開いていきます。
| 問い | 答え | 根拠になっているもの |
|---|---|---|
| 顔のどこを吸引できる? | 頬・顎下が中心。院により頬骨上・エラ下が加わる | THE CLINIC/ガーデンクリニック/湘南美容クリニック/TAクリニック/モッズクリニックの各公式 |
| バッカルファットも脂肪吸引? | 別施術。口の中を切開して取り出す「脂肪除去」に分類される | TAクリニック公式の施術区分 |
| 何cc取る? | 顔全体で平均30〜80cc、多い方で90〜100cc程度と公表している院がある | モッズクリニック公式コラム(院長が確認) |
| どの院でも量を教えてくれる? | 公表していない院のほうが多い。診察で決めると説明している | THE CLINIC/ガーデンクリニック/湘南美容クリニックの各公式 |
| 取りすぎるとどうなる? | 頬がこける、皮膚表面に凹凸が出る、皮膚がたるむ | モッズクリニック/ガーデンクリニック/A CLINICの各公式 |
ここで押さえてほしいのは、量の数字だけ追いかけても答えが出ないという点です。あなたの顔のどこに脂肪が乗っているかが決まらないと、量の話は始まりません。
顔で脂肪吸引の対象になる部位はどこか|頬・顎下・頬骨上の3か所
顔の脂肪吸引で扱われる部位は、公式ページを横に並べると3か所に集約されます。TAクリニックの適応箇所は頬骨上・頬・顎下です。

逆にいうと額やこめかみ、まぶたの周りは部位表にほとんど出てこず、顔は面積が小さく皮膚のすぐ下を神経や血管が走っています。吸引できる範囲は、思っているより狭いんです。
頬(両側)|丸みと下ぶくれの正体になりやすい
頬は顔の脂肪吸引でいちばん多く扱われる部位で、ここに厚みがあると正面から見たときの丸みや下ぶくれにつながります。
ただ、いちばん慎重に扱われる部位でもあり、取りすぎると頬がこけて老けた印象になりやすいです。元に戻せません。
取りすぎた頬の脂肪は、あとから足すことができません。慎重な院ほど「少なめから様子を見る」方針を取ります。
モッズクリニックの公式コラムには「頬は適度に、顎下はガッツリ取る」という方針が書かれていました(モッズクリニック公式)。
- 頬:適度に控えめ(取りすぎると頬こけにつながる)
- 顎下:ややしっかりめ(凹みとして目立ちにくい)
部位ごとに取る量の考え方を変えているわけで、頬は面積が広いぶん少し取りすぎただけでも表情に出ます。
頬だけを詳しく知りたい人は、頬の脂肪吸引とバッカルファット除去の違いをまとめた記事のほうが具体的です。ここでは、部位の1つとして押さえておいてください。
| 部位 | モッズクリニックが示す方針 | 理由 |
|---|---|---|
| 頬 | 適度に控えめ | 取りすぎると頬こけ・老けた印象につながり、元に戻せない |
| 顎下 | ややしっかりめ | 皮膚の下に厚みが出やすく、多めに取っても凹みとして目立ちにくい |
顎下(二重あご)|フェイスラインの輪郭を作っている
顎下は、あごから首にかけてのラインを作っている部位です。二重あごとして気にされることが多く、公式ページでも「顎下(二重あご)」と症状名を併記している院があります。
- あごから首にかけてのラインを作る部位
- 二重あごとして症状名を併記する院がある
顎下の特徴は頬にくらべて取りすぎのリスクが低いと説明される点で、皮膚の下に厚みが出やすく多めに取っても凹みとして目立ちにくいからです。頬とは事情が違います。
顎下の経過や向き不向きは、あご下の脂肪吸引を掘り下げた記事にまとめています。
| 部位 | 関わる印象 |
|---|---|
| 頬 | 丸み・下ぶくれ |
| 顎下 | フェイスラインの輪郭 |
頬骨上・エラ下|院によって扱いが分かれる
頬骨上とエラ下は扱っている院と扱っていない院が分かれ、TAクリニックの公式ページは頬骨上を適応部位に挙げていました。
一方、湘南美容クリニックの価格表は「ホホ」と「アゴ下+エラ下」の区分でした。アゴ下単独のメニューがありません(湘南美容クリニック公式)。
- TAクリニック:頬骨上を適応部位に明記
- 湘南美容クリニック:アゴ下単独メニューはなく「アゴ下+エラ下」区分
つまり「あご下だけ気になる」という悩みでも、院によってはエラ下とセットになるため、ここは料金に直結します。カウンセリングの前に、価格表の区分を見ておくと話が早いです。
| クリニック | 公式の顔の対応部位 | 確認したページ |
|---|---|---|
| THE CLINIC | 頬(両側)/顎下(二重あご)の2区分 | 脂肪吸引の価格ページ |
| ガーデンクリニック | 頬・顎・バッカルファット・メーラーの4部位 | 顔の脂肪吸引ページ |
| 湘南美容クリニック | ホホ/アゴ下+エラ下(アゴ下単独メニューなし) | 脂肪吸引の比較ページ |
| TAクリニック | 脂肪吸引は頬骨上・頬・顎下 | 顔の脂肪取りページ |
| モッズクリニック | 頬・顎下(バッカルファットは別施術として案内) | 顔の脂肪吸引コラム |
並べてみると頬と顎下はどの院にもある一方、それ以外はばらついていました。「この部位をやりたい」と決めている人ほど、対応しているかを先に確認したほうが確実です。
「脂肪吸引」と「脂肪除去」は別の施術|バッカルファットは吸引しない
顔の小顔施術は、脂肪を吸う施術と、脂肪の塊を取り出す施術に分かれます。TAクリニックの公式ページは、頬骨上・頬・顎下を「脂肪吸引」として扱っていました。
- 脂肪吸引:頬骨上・頬・顎下が対象
- 脂肪除去:バッカルファット・ジョールファット・メーラーファットが対象(TAクリニック公式)
そして、バッカルファット・ジョールファット・メーラーファットは「脂肪除去」という別の施術です(TAクリニック公式)。
ここを混ぜたまま話すと、カウンセリングでかみ合いません。「バッカルファットも吸引で取れますか」と聞いても、そもそも術式が違うからです。
| 比べる項目 | 脂肪吸引 | 脂肪除去 |
|---|---|---|
| 対象になる脂肪 | 皮膚のすぐ下にある皮下脂肪 | 筋肉より深い層にある脂肪の塊 |
| 主な部位 | 頬骨上・頬・顎下 | バッカルファット・ジョールファット・メーラーファット |
| 取り方 | 細い管(カニューレ)を差し込んで吸い出す | 口の中を切開して塊のまま取り出す |
| 量の表し方 | 吸引量(cc)で表せる | 塊の大きさなので、ccでは表しにくい |
| 変わりやすい見た目 | 顔の横幅・フェイスライン | 口元のふくらみ・下ぶくれ |
違いは量の話にも効いてきて、「何cc取りますか」が成立するのは脂肪吸引のほうです。脂肪除去は塊を取り出す施術なので、cc単位では語られません。
メーラーファットの扱いは院ごとにばらつく
メーラーファットは、頬骨のあたりのふくらみを作っている深い層の脂肪です。ガーデンクリニックの公式ページは、対応部位に「メーラー」を挙げていました。
一方、THE CLINICの価格表にメーラーファットの独立項目はありません。
| クリニック | メーラーファットの扱い |
|---|---|
| ガーデンクリニック | 対応部位として公式に明記 |
| THE CLINIC | 価格表に独立項目なし |
項目が無いから対応していないとまでは断定できませんが、公式に明記されていない以上、こちらから確認するしかありません。ここは正直な話です。
ちなみに「ミッドチーク」という呼び方も見かけますが、今回調べた競合10サイトの見出しにはこの語がありませんでした。
- ガーデンクリニック:メーラーファットを対応部位として明記
- THE CLINIC:メーラーファットの独立項目なし
THE CLINICやガーデンクリニックの公式ページにも見当たりませんでした。
通じない可能性があるので、部位は場所そのもので伝えるのが確実です。「頬骨の下のふくらみが気になります」と言えば、まず伝わります。
- 皮下脂肪を減らしたい=脂肪吸引(頬・顎下・頬骨上)
- 深い層の脂肪の塊を取りたい=脂肪除去(バッカルファット・ジョールファット・メーラーファット)
- 皮膚のたるみを引き上げたい=どちらでもない別の小顔施術の領域
小顔施術を検討するときは、まずこの2つを分けて考えると、どちらに当たるかで聞くべき質問が変わります。
顔の脂肪は何cc取るのか|数字を公表している院と、していない院がある
顔の吸引量を数字で公表しているクリニックは、調べたかぎり少数派でした。モッズクリニックのコラムの数字は「顔全体で30cc〜80cc程度が平均」です。
- 顔:平均30〜80cc、多い方で90〜100cc程度
- 体(太もも・お腹など):平均2,000〜3,000cc程度(モッズクリニック公式)
多い方でも90〜100cc程度だそうです。院長が確認した、2023年9月27日更新の記事でした(モッズクリニック公式)。
同じコラムには、太ももやお腹の吸引量が平均2,000〜3,000ccとも書かれています(モッズクリニック公式)。桁が2つ違うんです。
| 部位 | モッズクリニック公式の平均吸引量 |
|---|---|
| 顔(頬・顎下など) | 30〜80cc、多い方でも90〜100cc程度 |
| 太もも・お腹などの体 | 2,000〜3,000cc程度 |
顔は取れる量そのものが少ない部位で、体の脂肪吸引のイメージで「たくさん取ってもらおう」と考えると前提からずれます。先に押さえておくと、あとが分かりやすいです。
公表している数字は、その院の数字であって業界の基準ではない
数字を出している院は、モッズクリニックのほかにもあります。大阪雅美容外科は、顔の吸引量が30〜100ccです。
同じページには、手術時間1時間、ダウンタイムおおよそ2〜4週間とも書かれています(大阪雅美容外科公式)。
- 顔の吸引量:30〜100cc
- 手術時間:1時間/ダウンタイム:おおよそ2〜4週間(大阪雅美容外科公式)
ただ、これは各院が自院の実績として出している数字で、「顔の脂肪吸引は30〜100ccが適量」という業界共通の基準があるわけではありません。そこは分けて読んでください。
- 大阪雅美容外科:顔の吸引量30〜100cc(同院公式)
- モッズクリニック:顔全体で平均30〜80cc、多い方で90〜100cc程度(同院公式)
モッズクリニックの公式コラムは、40cc・50cc・90ccの症例を並べたうえで、個人差を強調しています。
「40ccで十分な効果がある方もいれば、90ccで効果を得られる方もいる」という書き方でした。数字を出す院ほど、それが一律ではないと書いているわけです。

主要な院の多くは、そもそも吸引量を公表していない
THE CLINICの公式価格ページには部位ごとの費用は載っていましたが、吸引量の目安にあたる数字はありません。
ガーデンクリニックの顔の脂肪吸引ページも同じです。量については「一人ひとりに合わせてデザインする」という説明にとどまっていました。
- THE CLINIC:価格ページに吸引量の記載なし
- ガーデンクリニック:「一人ひとりに合わせてデザインする」と説明
湘南美容クリニックはcc数値ではなく除去率で説明していて、皮下脂肪全体のうちどれくらいの層を吸引できるかという指標です。
美ボディ脂肪吸引が約50%、VASER脂肪吸引とAquicellが約80〜90%とされています(湘南美容クリニック公式)。
- THE CLINIC:価格ページに部位別費用のみで、吸引量の記載なし
- ガーデンクリニック:「一人ひとりに合わせてデザインする」と説明し、量は非公表
- 湘南美容クリニック:ccではなく除去率で説明。約50%・約80〜90%
読む側からするとこれはかなり不便で、ある院は「cc」、別の院は「除去率」、また別の院は数字を出さないというありさまです。
同じ施術を比べているつもりでも、ものさしがそろっていません。だから「何cc取れますか」は、カウンセリングで直接聞く質問になります。
| クリニック | 吸引量の公表 | 公式の内容 |
|---|---|---|
| モッズクリニック | 公表あり | 顔全体で平均30〜80cc、多い方でも90〜100cc程度(院長が確認したコラム・2023年9月27日更新) |
| 大阪雅美容外科 | 公表あり | 顔の吸引量30〜100cc、手術時間1時間 |
| THE CLINIC | 公表なし | 価格ページに部位別の費用のみ。吸引量の記載は見当たらない |
| ガーデンクリニック | 公表なし | 脂肪の量・骨格・皮膚の状態を確認してデザインする、と説明 |
| 湘南美容クリニック | 公表なし(別指標あり) | ccではなく、術式ごとに吸引できる層の割合(約50%/約80〜90%)で説明 |
ウェブで調べてもあなたの顔についての答えは出てこないので、ここは割り切って診察で聞いてしまいましょう。
なお、量が控えめだったせいで変化を感じにくいケースもあります。そのあたりは脂肪吸引をしても顔が変わらないと感じる原因の記事で扱っています。
取る量はどうやって決まるのか|診察で医師が見ている3つのこと
吸引量は、診察で顔の状態を確認してから決まります。ガーデンクリニックでは、脂肪の量・骨格・皮膚の状態を見て吸引部位と吸引量をデザインします。
- 診察時間:30〜45分
- 確認する項目:脂肪の厚さ・皮膚のたるみ具合・筋肉量(ガーデンクリニック公式)
診察は30〜45分。脂肪の厚さ・皮膚のたるみ具合・筋肉量を確認するとしています(ガーデンクリニック公式)。
ここに出てくる3つが、そのまま量を決める材料です。順に開いていきます。

1つめ|脂肪の厚み
もっとも直接的なのは皮下脂肪がどれくらい乗っているかで、厚みがある人は取れる量が増え、薄い人は限られるので、まずここを見ます。
THE CLINICの公式価格ページを見ると、施術費用にエコー検査が含まれていました。デザインマーキングや術後のLINE相談も同じ枠です。
- エコー検査は施術費用に含まれる(THE CLINIC公式)
- 量の判断にどう使うかは非公表
ただ、それを量の判断にどう使うかまでは、同じページに説明がありませんでした(THE CLINIC公式)。
推測はしません。気になる人は「エコーで何を見て、どう量を決めるんですか」と聞いてみてください。
- デザインマーキング
- エコー検査
- 術後のLINE相談
- 再診察・処置
2つめ|骨格と顔の大きさ
顔の輪郭は、脂肪だけで作られているわけではありません。頬骨やエラの張り出し、あごの形といった骨格が、見た目の大きさに効いています。
- 脂肪を取っても骨格の張り出しは変わらない
- 取り違えたまま量を増やすと輪郭が不自然になる
骨格由来の張り出しは脂肪を取っても変わらず、ここを取り違えたまま量を増やすと脂肪だけが減って輪郭が不自然になります。変化が出ないどころか、印象が変わってしまう。
だから診察では、もたつきの原因が脂肪か骨格か皮膚かを切り分けてから、量の話に進みます。
| 要素 | 脂肪を取ると変わるか |
|---|---|
| 骨格の張り出し | 変わらない(脂肪ではないため) |
| 皮膚のハリ | 状態次第。ハリが弱いとたるみが出やすい |
3つめ|皮膚の状態
皮膚のハリがどれくらい残っているかも量を左右するのは、脂肪が皮膚を内側から支えているので、取ったぶんだけ皮膚が余るからです。
皮膚が縮む力が弱いと余った皮膚がそのままたるみになるため、ガーデンクリニックの公式ページも注意点としてここに触れていました。
- 脂肪が皮膚を内側から支えている
- 縮む力が弱いと、取った分だけ皮膚が余ってたるみになりやすい(ガーデンクリニック公式)
「脂肪を取りすぎると、頬がこけて見えたり、たるみが気になったりする場合があります」との記載です(ガーデンクリニック公式)。
年齢が上がるほどこの見極めは慎重になり、取れる量が減るのではなく取っていい量が減ると考えるとしっくりきます。
| 要素 | 量を増やせる条件 | 量が慎重になる条件 |
|---|---|---|
| 脂肪の厚み | 皮下脂肪に厚みがある | 薄いと取れる量そのものが限られる |
| 皮膚の状態 | 皮膚にハリが十分残っている | ハリが弱いと、取った分だけ皮膚が余りやすい |
量が増えるとダウンタイムはどうなるのか
吸引量とダウンタイムの長さを結びつけて公表している院は、今回の調査では見つかりませんでした。量が増えるほど経過が長引く、という説明も公式には見当たりません。
大阪雅美容外科のダウンタイムはおおよそ2〜4週間です(大阪雅美容外科公式)。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 大阪雅美容外科のダウンタイム | おおよそ2〜4週間 |
| 吸引量とダウンタイムの関係 | 数字で示した公式情報は見つからず |
ここは正直に書いておくと、量とダウンタイムの関係を数字で示した公式情報は確認できませんでした。
術後の経過は腫れ・内出血・拘縮という順で進むと説明する院が多く、拘縮が落ち着くまでの期間には個人差があります。
量を増やすか迷ったら仕上がりだけで決めないほうがよく、その経過に何週間つき合えるかも一緒に考えておく必要があります。
- 皮下脂肪の厚み(つまめる厚みがあるか)
- 骨格の張り出し(頬骨・エラ・あごの形)
- 皮膚のハリとたるみ具合
- 筋肉量(ガーデンクリニック公式が診察項目として明記)
取りすぎるとどうなるか|頬こけ・凹凸・たるみと、取らない方がいい部位
脂肪の取りすぎで起きるのは、主に頬こけ・凹凸・たるみの3つです。取り過ぎは頬こけの原因になり得ます(モッズクリニックのコラム)。
- 頬こけ/凹凸/たるみの3つ(モッズクリニック公式)
- 主因は頬骨周辺の脂肪の取りすぎ
主因に挙がっているのは、頬骨周辺の脂肪を取りすぎることでした(モッズクリニック公式)。同じコラムには「皮膚がたるむこともある」との記載もあります。
取りすぎはこけとたるみを同時に呼び込みます。元に戻せません。修正するには別の部位から脂肪を注入することになり、費用も回復期間もあらためてかかります。

脂肪が薄い部位ほど、取ったあとが目立つ
取らない方がいい部位として名前が挙がるのは頬骨の真下で、A CLINICの公式コラムがその理由を書いていました。
「頬骨の真下などは脂肪が少なく、無理に取ると凹みや影が出やすくなる」という説明です(A CLINIC公式)。
- 頬骨の真下:脂肪が少なく、無理に取ると凹みや影が出やすい(A CLINIC公式)
同じページには「脂肪の量がもともと少ない部分では、吸引によって皮膚がたるみやすくなる可能性もある」との記載もあります。薄い部位は、凹凸とたるみの両方を招きやすいわけです。
- 凹凸が出やすい
- 皮膚がたるみやすくなる可能性がある(A CLINIC公式)
顔は正面から光が当たるので、わずかな凹みが影になって見え、体の脂肪吸引なら分からない程度の差が顔だと表情の印象まで変えてしまいます。ここが、顔の難しさです。
| 慎重に扱われる部位・状態 | 公式に指摘している院 | 理由として書かれていること |
|---|---|---|
| 頬骨の真下 | A CLINIC | もともと脂肪が少なく、無理に取ると凹みや影が出やすい |
| 頬骨の周辺 | モッズクリニック | 取りすぎると頬こけの主因になる |
| 皮下脂肪が薄い部分全般 | A CLINIC | 吸引によって皮膚がたるみやすくなる可能性がある |
| 皮膚のたるみが目立つ顔 | ガーデンクリニック | 取りすぎると、こけて見えたりたるみが気になったりする |
| もともと皮下脂肪が少ない顔 | モッズクリニック | 脂肪吸引ではなく、別の施術が適応になる場合がある |
「たくさん取ればお得」という考え方が危ない
「脂肪吸引手術は吸引量によって費用が決まっているわけではありません」(東京シンデレラ美容外科の公式コラム)。
そのうえで「吸引のしすぎは頬のこけのリスクが高まる」とも注意しています(東京シンデレラ美容外科公式)。たくさん取ればお得、とは言えないわけです。
- 東京シンデレラ美容外科:吸引量で費用は決まらない。取りすぎは頬のこけのリスクを高める
- モッズクリニック:頬骨周辺の取りすぎが頬こけの主因になり得る
料金が部位ごとの固定である以上多く取っても支払いは変わらないため、だからこそ「せっかくなら多めに」と考えたくなります。そこが落とし穴です。
| 公式の見解 | 内容 |
|---|---|
| 東京シンデレラ美容外科 | 吸引量で費用は決まらない。取りすぎは頬のこけのリスクを高める |
| モッズクリニック | 頬骨周辺の取りすぎが頬こけの主因になり得る |
凹凸やたるみが起きたときの流れは、別記事にまとめています。表面がでこぼこになるパターンは顔の脂肪吸引でボコボコになる原因の記事が詳しいです。
皮膚が余ってたるむパターンは、脂肪吸引後のたるみを扱った記事で確認できます。
自分はどの部位に該当するのか|カウンセリング前の見極めポイント
自分がどの部位の話をしているかは鏡の前である程度あたりを付けられ、指でつまんで厚みが乗るなら皮下脂肪です。引き上げると気にならなくなるなら、皮膚のたるみです。
もちろんこれは診断ではなく目安ですが、あたりが付いていると、カウンセリングでの確認がぐっと具体的になります。
| 気になっているところ | 該当しやすい部位 | 施術の呼び方 |
|---|---|---|
| 頬のふっくらした丸み・顔の横幅 | 頬(両側) | 脂肪吸引 |
| あご下のもたつき・二重あご | 顎下 | 脂肪吸引 |
| 頬骨の上のふくらみ | 頬骨上 | 脂肪吸引(TAクリニック公式の区分) |
| 口角の下のもたつき | ジョールファット | 脂肪除去 |
| 口の中側からの下ぶくれ | バッカルファット | 脂肪除去 |
| 皮膚を引き上げると気にならない | 脂肪ではなく皮膚 | 脂肪吸引の適応にならない可能性 |
効果を感じない人には、公式が挙げている原因が2つある
モッズクリニックの公式コラムは、顔の脂肪吸引で効果を感じられない原因を2つ挙げています。1つは医師の技術不足による吸引量の不足です。
もう1つは、元々の皮下脂肪が少なく、バッカルファット除去やフェイスリフトのほうが適応だったケースでした(モッズクリニック公式)。
クリニック自身が「うちの施術が向かない人がいる」と書いているわけで、ここは素直に受け取る部分です。
- 医師の技術不足による吸引量の不足
- 元々の皮下脂肪が少なく、バッカルファット除去やフェイスリフトが適応のケース
2つの原因は、顔の脂肪吸引で変化を感じられなかったケースを整理した記事でさらに掘り下げています。
カウンセリングで聞いておきたいこと
部位と量は聞き方を決めておくと確認がぶれないので、金額の話より先にどこをどれだけ触るのかを固めるのが順番です。
- 私のもたつきは、脂肪・骨格・皮膚のどれが主な原因ですか
- 吸引するのはどの部位ですか。頬と顎下のどちらを多めに取りますか
- 私の場合、どれくらいの量を取る想定ですか
- 取らないほうがいいと判断した部位はありますか。その理由は何ですか
- 取りすぎたときの修正は、どんな方法でいくらかかりますか
4つめと5つめは答えづらい質問だからこそ、どう答えるかで医師の姿勢が見えます。
部位が増えると費用はどう変わるか|総額とリスクをセットで確認する
顔の脂肪吸引の費用は、吸引量ではなく部位の数で変わります。THE CLINICの公式価格ページでは、頬(両側)も顎下(二重あご)も施術費用が同額でした。
会員価格297,000円、一般価格369,600円(いずれも税込)です(THE CLINIC公式)。
| 価格区分 | 頬(両側)/顎下(二重あご) |
|---|---|
| 会員価格 | 297,000円(税込) |
| 一般価格 | 369,600円(税込) |
見落としやすいのが基本セットで、消耗品・麻酔・内服薬をまとめた基本セットが会員価格55,000円、一般価格110,000円で別途かかります。
つまり1部位だけでも施術費だけを見て予算を組むとずれます。総額で確認してください。
| クリニック | 内訳 | 公式の金額 |
|---|---|---|
| THE CLINIC | 頬(両側)の施術費用 | 会員297,000円/一般369,600円(税込) |
| THE CLINIC | 顎下(二重あご)の施術費用 | 会員297,000円/一般369,600円(税込) |
| THE CLINIC | 基本セット(消耗品・麻酔・内服薬) | 会員55,000円/一般110,000円(別途) |
| モッズクリニック | 頬(両側)/顎下(二重あご) | 各200,000円(税抜・症例掲載時のモニター価格) |
| モッズクリニック | 頬+顎下 | 320,000円(税抜・症例掲載時のモニター価格) |
モッズクリニックの金額は、公式コラムの症例に添えられていたモニター価格です(モッズクリニック公式)。
- 現在の通常料金とは別物
- 症例写真の使用など適用条件が付く(モッズクリニック公式)
現在の通常料金とは別物なのでそのまま見積もりには使えず、モニター価格には症例写真の使用など適用条件が付きます。
頬と顎下を単独で受けると各200,000円、まとめると320,000円でした(モッズクリニック公式)。
| モッズクリニック(モニター価格・税抜) | 金額 |
|---|---|
| 頬(両側) | 200,000円 |
| 顎下(二重あご) | 200,000円 |
| 頬+顎下 | 320,000円 |
部位を足すほど1部位あたりの単価は下がりますが、総額は確実に上がります。
部位別の料金をもっと細かく比べたい人は、顔の脂肪吸引の値段を総額で比較した記事にまとめています。
費用の話とセットで確認する主なリスク・副作用
- 患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイト等であること
- 問い合わせ先を明示すること
- 自由診療の通常必要とされる治療内容・費用等を情報提供すること
- 自由診療の主なリスク・副作用等を情報提供すること
顔の脂肪吸引は自由診療で公的医療保険は使えず全額が自己負担なので、費用の話はリスクとセットで確認する必要があります。
- 公的医療保険は使えず全額自己負担
- 治療内容・費用・主なリスクと副作用をセットで確認する(厚生労働省の医療広告ガイドライン)
厚生労働省の医療広告ガイドラインに関する指針でも、そこは要件とされています。自由診療は、治療内容・費用・主なリスクと副作用をセットで示すこと。
指針の該当箇所は、限定解除の要件として整理されています(厚生労働省公式)。
- 腫れ・内出血・むくみ(術後しばらく続く)
- 痛み・つっぱり感、拘縮による硬さ
- 取りすぎによる頬こけ、左右差、皮膚表面の凹凸
- 皮膚のたるみ(脂肪という支えが減ることによる)
- 感覚の鈍さ・しびれ、傷あとが残る可能性
- 修正が必要になった場合の追加費用と、追加の回復期間
リスクの説明のしかたは院ごとに差があるので、金額より先にリスクを話してくれるかどうかは見ておく価値があります。
まとめ:部位を決めてから、量の話をする
顔の脂肪吸引で対象になるのは頬・顎下・頬骨上が中心です。バッカルファットやジョールファットは、切開して取り出す別施術に分類されます。
- 脂肪吸引:頬・顎下・頬骨上が対象
- 脂肪除去:バッカルファット・ジョールファットなど、切開して取り出す別施術
取る量については、モッズクリニックの公式コラムが平均30〜80cc、多い方でも90〜100cc程度と公表しています。
一方、THE CLINIC・ガーデンクリニック・湘南美容クリニックの公式ページに数字はありませんでした。
- 対象部位:頬・顎下・頬骨上が中心
- 取る量:モッズクリニック公式で平均30〜80cc、多い方で90〜100cc程度
- 数字が非公表の院では、診察で直接確認するのが確実
数字がそろわないのは隠しているからではなく、顔の大きさ・脂肪の厚み・皮膚の状態で適量が変わるからで、だから一律には言えません。
順番は部位が先、量が後です。もたつきの原因が脂肪だと確認できて初めて、どこをどれだけ取るかという話に進めます。
- もたつきの原因は脂肪か、骨格か、皮膚か
- 吸引する部位はどこで、取らない部位はどこか
- 総額はいくらで、修正が必要になったらいくらか
この3つに医師がはっきり答えてくれるなら、判断の材料はそろいます。量の数字だけを追いかけず、自分の顔の話として聞いてきてください。
次に読むなら、部位ごとの深掘りが早いです。頬なら頬の脂肪吸引とバッカルファット除去の比較記事、あご下ならあご下の脂肪吸引と二重あごの記事へどうぞ。
よくある質問
顔の脂肪吸引では何ccくらい取れますか?
院によって公表状況が違います。モッズクリニックの公式コラムでは、顔全体で平均30〜80cc、多い方でも90〜100cc程度とされています。大阪雅美容外科の公式ページには30〜100ccと記載がありました。一方、THE CLINIC・ガーデンクリニック・湘南美容クリニックの公式ページに数字はありません。共通の適量はないので、自分の場合は診察で確認してください。
顔の脂肪吸引で取らない方がいい場所はどこですか?
公式コラムで名前が挙がっているのは、頬骨の真下です。頬骨の真下などは脂肪が少なく、無理に取ると凹みや影が出やすくなります。同じページでは、もともと脂肪が少ない部分は吸引で皮膚がたるみやすくなる可能性にも触れています(A CLINIC公式)。取らない部位の判断は診察でされます。理由まで説明してもらってください。
バッカルファットも脂肪吸引で取れますか?
別の施術になります。TAクリニックでは、頬骨上・頬・顎下が脂肪吸引の適応です。バッカルファット・ジョールファット・メーラーファットは「脂肪除去」として区分されていました(TAクリニック公式)。脂肪吸引は細い管で皮下脂肪を吸う施術、脂肪除去は口の中を切開して塊を取り出す施術です。どちらが適応かは、脂肪がどの層にあるかで変わります。
たくさん取ってもらったほうが小顔になりますか?
量を増やすほど良い結果になるとは限りません。東京シンデレラ美容外科は、吸引量によって費用が決まるわけではありません。そのうえで、吸引のしすぎは頬のこけのリスクが高まると注意しています(東京シンデレラ美容外科公式)。モッズクリニックも、頬骨周辺の取りすぎが頬こけの主因です。料金が同じでも、多く取ることが得とは限りません。
どの部位を吸引するかは誰が決めるのですか?
診察した医師が決めます。脂肪の量・骨格・皮膚の状態を確認したうえで吸引部位と吸引量をデザインするとされています。診察は30〜45分で、脂肪の厚さ・皮膚のたるみ具合・筋肉量を確認するとの記載でした(ガーデンクリニック公式)。希望を伝えることはできます。ただ、最終的な部位と量は診察の結果で決まります。
部位を増やすと費用はどれくらい変わりますか?
部位ごとの加算になります。THE CLINICの公式価格ページでは、頬(両側)と顎下(二重あご)がそれぞれ会員297,000円、一般369,600円(税込)でした。消耗品・麻酔・内服薬をまとめた基本セットは、会員55,000円、一般110,000円で別途かかります(THE CLINIC公式)。腫れ・内出血・凹凸・たるみといったリスクも部位ごとに生じます。費用とリスクは、セットで確認してください。部位別の比較は顔の脂肪吸引の値段の記事にまとめています。
料金・部位区分・公表内容は変更されることがあるため、受診前に各クリニックの公式情報を確認してください。
参照
この記事の内容は、2026年9月6日時点の次のページをもとにしています。
- モッズクリニック・TAクリニック・ガーデンクリニック・大阪雅美容外科・東京シンデレラ美容外科・A CLINICの公式ページとコラム

顔の脂肪吸引ナビ編集部
顔の脂肪吸引を検討する時に一番時間がかかるのは、クリニックごとに書き方が違う料金・保証・症例数を並べて比べる作業です。THE CLINIC・湘南美容クリニック・ガーデンクリニック・モッズクリニック・TAクリニックの公式情報と、厚生労働省・国民生活センターの公表資料を同じ形式で突き合わせ、比べやすく整理しています。

コメント