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顔の脂肪吸引でボコボコ・へこみになる原因と、直せるのか

鏡をのぞくたびに頬のあたりが波打って見え、顔の脂肪吸引のあとにそう感じているなら、いま知りたいのは「これは治るのか、それとも失敗なのか」の一点だと思います。

先に答えを書きます。術後の凹凸には回復の途中で一時的に出るものと、脂肪の取りすぎや取り残しで残ってしまうものがあり、この2つは待つべき期間も対処も別物です。

  • 拘縮による一時的な凹凸:時間とともにやわらぐ
  • 取りすぎ・取り残しによる残る凹凸:時間では戻らない

THE CLINIC公式のFAQでは、拘縮以外を疑う目安として、6ヶ月以上経っても目立つ・一部だけへこむ・左右差がある・つっぱり感が消えても段差が残るの4点が挙げられています。

当てはまらないなら、まだ経過の途中かもしれません。

各クリニックが公表している説明と、国民生活センターの美容医療の相談データを突き合わせて整理しています。同センターの公表資料によると、美容医療サービスの相談は2025年度で7,944件にのぼり、他人事の数ではありません。

この記事でわかること
  • ボコボコ・へこみが起きる2つの原因(拘縮/取りすぎ・取り残し)
  • 一時的なものか、残るものかを見分けるポイント
  • いつまで待てば判断していいのか、時期ごとの目安
  • 直すときに名前が挙がる方法と、公式が説明している範囲
  • 修正費用の実情と、必ず一緒に確認したいリスク・副作用
目次

【結論】ボコボコ・へこみは「一時的なもの」と「残るもの」に分かれる

顔の脂肪吸引のあとに出る凹凸は、拘縮による一時的なものと、脂肪の取りすぎ・取り残しで残るものの2つに分かれます。まず自分がどちら側かを見立てるところから始めてください。

  • 面として広く波打つ・硬さを伴う→拘縮の可能性
  • 一部だけへこむ・左右差がある→取りすぎ・取り残しの可能性

拘縮のほうは失敗ではありません。安心してください。皮膚と脂肪の層が縮んで硬くなる回復過程の反応で、時間とともにやわらいでいきます。

やっかいなのはもう一方で、取りすぎたぶんの脂肪は自然には戻らないので、待っても凹みは埋まりません。

ここが分かれ目です。

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タイプ出方の特徴時間で変わるか
拘縮による一時的な凹凸硬さ・つっぱり感とセットで、面として広く波打つ○ やわらいでいく
取りすぎによる凹み一部だけ落ち込む。こけて見える。左右差が出やすい× 待っても埋まらない
取り残しによる段差盛り上がりと境目の段差として出る× 残る
癒着・引きつれ皮膚が下の層にくっつき、表情を動かすとへこむ△ 経過を見て判断

表の上段に近いと感じたなら、いまは待つ時期です。下段に近いと感じたなら相談する時期の話になりますが、どちらか判断がつかない方は、この記事で見分ける材料を順に確認します。

「ボコボコ」「凹凸」「デコボコ」「へこみ」は、どれも同じ症状を指している

自宅で鏡を見ながら頬の状態を確認する女性
呼び方は違っても、指している症状は同じ。まずは鏡で状態を確認するところから
イメージ画像(実際の患者ではありません)

ボコボコ、凹凸、デコボコ、へこみ、凹み、段差。呼び方はバラバラですが、指している現象はほぼ同じです。

検索しても情報が集まらない原因の半分はこの言葉のばらつきにあり、顔の凹凸を扱う12院のページを読み比べたところ、使う言葉は院ごとに1〜2語へ偏っていました。

  • 検索のコツ①:「凹凸」と「へこみ」の両方で調べる
  • 検索のコツ②:「拘縮」だけでなく「硬縮」でも調べる

「凹凸」で書く院が最も多く「へこみ」で書く院も半数以上あるので、同じ症状なのに入口の言葉だけが分かれている状態です。

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呼び方どんな状態を指しているか
凹凸・デコボコ・凸凹表面が波打って見える状態全般。院の説明で最も多い呼び方
ボコボコ・ぼこつき凹凸と同じ。検索する人が使う言葉に寄せた表記
へこみ・凹み・窪み一部が落ち込んだ状態。取りすぎを疑う文脈で使われやすい
段差・陥没取り残した部分との境目にできる高低差

つまり「ボコボコで調べても出てこないから、自分の症状は珍しいのかもしれない」と考える必要はなく、言葉が違うだけで書かれている中身は共通しています。

  • 呼び方は院・サイトによって偏りがある
  • 同じ症状でも「凹凸」派と「へこみ」派に分かれる

ひとつだけ覚えておくと役に立つのが、拘縮の呼び方です。THE CLINICは公式サイトで「硬縮」と表記していますが、他院の「拘縮」と同じものを指しています(THE CLINIC公式)。

検索は両方の表記で調べると、情報の取りこぼしがありません。

原因①拘縮|術後1〜2週間から出る、一時的な凹凸

脂肪吸引後にすき間ができ、組織が縮んで硬さと凹凸が出るまでのメカニズムを示した図
図:拘縮が凹凸として出るメカニズム

拘縮(こうしゅく)は、脂肪吸引のあとに皮膚が硬く突っ張る回復過程の反応で、凹凸として表に出てくることがあります。傷が治っていく過程で起きるものなので、施術の失敗ではありません。

なぜ硬さと凹凸がセットで出るのか

脂肪を吸引すると脂肪があった場所にすき間ができ、体はそこを埋めようとして組織を縮めるので、皮膚が下の層に引き寄せられて硬さとつっぱり感が出てきます。

この縮み方は、顔全体で均一には進みません。個人差があります。縮みの強い場所と弱い場所の差が表面の波打ちとして見えてしまうわけで、硬い部分を指で押すと周りより硬いのが分かることもあります。

  • すき間ができる→組織が縮む→硬さ・つっぱり感が出る
  • 縮み方には個人差があり、場所によって強弱が出る

言い換えると、拘縮の凹凸は「脂肪が足りない」のではなく「組織が縮んでいる途中」の見た目です。埋めるものではなく、ほぐれるのを待つ性質のものだと考えてください。

  • 経過を記録するなら、同じ時間帯・同じ照明で、正面と横から撮っておく
  • 「良くなった/悪くなった」を、その日の感覚だけで判断しない

出はじめる時期と、落ち着くまでの流れ

硬縮が始まるのは術後1〜2週間で、術後1ヶ月では突っ張り感は少し残るものの周囲からは分からない状態になります。

そして術後2〜3ヶ月で硬縮が終了して小顔効果が定着するとされています。

  • 術後1〜2週間:硬縮が始まる(THE CLINIC公式)
  • 術後1ヶ月:突っ張り感は少し残るが周囲からは分からない状態(同)
  • 術後2〜3ヶ月:硬縮が終了し、小顔効果が定着(同)

ここでつまずく方が多いのが、時期のズレです。腫れが引いてすっきりしてきた頃に入れ替わるように凹凸が出てくるので、良くなってきたのにと落ち込むタイミングがちょうど重なります。

けれど順番としてはそれが普通の流れで、腫れ → 内出血 → 拘縮 → 完成、と段階が進むので、拘縮が出てきたこと自体は回復が進んだ証拠でもあります。

拘縮らしいと考えていいサイン
  • 凹凸のある部分が、周りより硬い・突っ張る感じがある
  • 一点だけではなく、面として広い範囲が波打っている
  • 術後1〜2ヶ月のあいだで、日によって見え方が変わる

拘縮そのものの経過と日々の過ごし方は拘縮の経過とケアをまとめた記事でくわしく扱っています。硬さが気になって仕方ない時期の方は、そちらが参考になる記事です。

原因②取りすぎ・取り残し|残ってしまう凹み

タブレットを見ながら医師の説明を聞く女性
残る凹凸の原因は、診察で医師に確認するのがいちばん確実
イメージ画像(実際の患者ではありません)

残ってしまう凹凸の原因は、脂肪を一部だけ取りすぎていることと、脂肪の取り残しの2つです。どちらも時間では解決しません。

  • 原因①:脂肪の取りすぎ(体積不足)
  • 原因②:脂肪の取り残し(段差)

ここから先は原因のタイプ別に分けて見ていきます。自分の凹凸がどれに近いかを考えながら読んでみてください。

ちなみに、凹凸を「体積欠損型・癒着型・混在型」という独自の原因分類フレームで説明しているクリニックもあります。複数院の説明を突き合わせると、原因ごとに打つ手が変わることが分かります。

体積欠損型(取りすぎ)|一部だけ落ち込む、こけて見える

吸引する量が部分的に多すぎると、そこだけ皮下の厚みが足りなくなります。頬でこれが起きると光の当たり方が変わって影ができるので、実際の落ち込み以上に老けて見えることがあります。

  • 部分的に取りすぎる→皮下の厚みが不足する
  • 光の当たり方が変わり、実際以上に影・老けて見えることがある

取ってしまった脂肪は元に戻りません。埋めるには別の場所から脂肪を移すか、他の方法で体積を足すことになるんです。

この章の一次情報
  • 参照元:THE CLINIC公式FAQ「脂肪吸引後に皮膚が凹凸になることはありますか?」(更新日2026.03.27)

取り残し型|盛り上がりと段差として出る

逆に吸引にムラがあって脂肪が残った部分は周りより盛り上がって見えるので、自分の感覚としては「へこんでいる」でも、実際には隣が高いだけというケースがあります。

  • 段差はくっきりした直線的な境目として出る
  • 直す方向は「足す」ではなく「均す」

境目がくっきりした直線的な段差として出るのが、この型の特徴です。修正の考え方も逆になります。足すのではなく残った層を均す方向になります。

癒着型|表情を動かすとへこむ

皮膚が下の層とくっついてしまうと、笑ったり口を動かしたりしたときだけその部分が引っぱられてへこみます。静止した状態では目立たないのに、写真や動画で気づく人が多いタイプです。

  • 静止時は目立たず、表情を動かしたときだけへこむ
  • 拘縮と違い、癒着は時間だけでは治らないことがある

拘縮でも似た引きつれ感は出ますが、拘縮なら時間とともにやわらぐのに対し、癒着が固まってしまった場合は残ります。

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タイプ見え方の特徴直す方向
取り残し型周りより盛り上がる・段差が直線的残った層を均す
癒着型表情を動かしたときだけへこむ癒着を剥がす
混在型へこみと盛り上がりが隣り合う足す処置と均す処置の両方

混在型|3タイプが重なっていることも多い

実際の凹凸は、体積欠損型・癒着型・取り残し型がきれいに分かれてくれるとは限りません。取りすぎた部分と取り残した部分が隣り合っていれば、へこみと盛り上がりが同時に見えます。

  • 混在型は「取りすぎ」と「取り残し」が隣り合って出る
  • 足す処置と均す処置、方向が逆の対応が同時に要る

この混在型が、いちばんやっかいです。ボリュームを足す処置と高い部分を均す処置は方向が逆なので、片方だけ当てても平らになりません。

  • 凹凸=表面の高さの差、たるみ=皮膚の余りによる下垂で、原因はそもそも別物
  • 両方が同時に出ることもあり、判断に迷うときはたるみの記事もあわせて読む

だから「へこんでいる」という自己判断だけで修正を決めないでください。体積欠損型なのか癒着型なのか混在型なのか、ここを診察で切り分けてもらうところを出発点にしてください。

顔は、体より凹凸が目立ちやすい

お腹や太ももと違い顔は面積が小さく、しかも人から常に見られる場所です。だから同じ量のズレでも目立ち方がまるで違います。

  • 顔は面積が狭く、常に人に見られる部位
  • 頬・あご下・こめかみは皮下脂肪が薄く、数ミリの差が見た目に響く

頬・あご下・こめかみは、皮下脂肪の層がもともと薄い部位です。左右で数ミリの差が出ただけでも見た目に響くため、ミリ単位の設計が要ると説明する院が多いのはそのためです。

一時的か、残るものか|見分ける4つのポイント

硬さや左右差の有無から、拘縮か相談が必要な凹凸かを見分けるフローチャート
図:一時的か、残るものか|見分けフロー

見分けの軸は時間で変わるかどうかと、へこみ方が一部に限られているかどうかの2つで、ここを分けて見るだけで待つべきか相談すべきかの見当がつきます。

  • 軸①:時間で変わるかどうか
  • 軸②:へこみ方が一部に限られているかどうか

基準として使いやすいのがTHE CLINIC公式のFAQが挙げている4点で、同院は硬縮以外を疑う目安として次の項目を示しています。

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チェック項目当てはまる場合の見方行動
6ヶ月以上経っても目立つ拘縮の期間を超えている△ 診察で相談
一部だけへこんでいる取りすぎの可能性△ 診察で相談
左右で差がある取る量のバランスのズレ△ 診察で相談
つっぱり感が消えても段差が残る拘縮が終わっても形が戻っていない△ 診察で相談
硬さ・つっぱり感とセットで、面が波打つ拘縮の経過中○ 経過を見る

4項目のどれかに当てはまるからといって、すぐ失敗と決まるわけではありません。これは「診察で見てもらう理由がある」というサインで、判断そのものは触診できる医師にしかできません。

  • 4項目はどれも「診察で見てもらう理由がある」というサイン
  • 自己判断の材料になるのは、硬さ・表情での変化・左右差の3点

手元でできる確認もいくつかあります。指で押したときの硬さ、表情を動かしたときの変化、左右を並べたときの差、この3つは診察で状態を伝えるときの材料にもなります。

診察前に自分で確認しておくこと
  • 気になる部分は周りより硬いか(硬ければ拘縮寄り、やわらかいまま落ち込んでいれば取りすぎ寄り)
  • 無表情のときもへこんでいるか、笑ったときだけへこむか
  • 左右を同じ角度・同じ明るさで見て、片側だけか両側か
  • 術後何ヶ月目か。手術日から数えて記録しておく

「体質だから仕方ない」と言われて納得できない、という声もよく見かけます。その言葉が拘縮の個人差を指しているのか取る量の設計の話なのかで、意味はまるで違います。

  • 「体質だから」の一言だけで終わらせない
  • 「硬さが原因ですか、脂肪の量が原因ですか」と聞き直す

遠慮せず「硬さが原因ですか、それとも脂肪の量が原因ですか」と聞き直してください。答えが曖昧なら、セカンドオピニオンを取る理由になります。

凹凸以外も含めた失敗の全体像を知りたい方は、失敗の原因を分類した記事に整理してあります。

いつまで待てば判断していいか|術後6ヶ月が一つの区切り

術後1〜2週間から6ヶ月までの判断の時期をまとめたタイムライン図
図:判断の時期タイムライン

判断の区切りとして複数のクリニックが公式サイトで挙げているのは術後6ヶ月という時期で、ここを境に経過観察の話から修正の話へ切り替わります。

  • 判断の区切りとして多くの院が挙げるのは術後6ヶ月
  • CLINIC W公式・AND美容外科公式も同様の目安(各院公式)

公表されている説明を並べてみます。CLINIC Wは「脂肪吸引の完成時期は術後6ヶ月」、AND美容外科は「6ヶ月以上空けてから検討するのが一般的」という立場です(各院公式)。

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時期この時期の状態の目安この時期にやること
術後1〜2週間硬縮が始まる時期(THE CLINIC公式)凹凸が出ても慌てない
術後1ヶ月突っ張り感は少し残るが周囲からは分からない状態(同)経過を写真で記録しておく
術後2〜3ヶ月硬縮が終了し、小顔効果が定着(同)硬さが残るか確認する
術後6ヶ月完成時期とする院が多い残っていれば診察で相談する

ここで、説明が食い違って見える箇所があります。THE CLINIC公式は硬縮の終了を術後2〜3ヶ月としている一方、同院のFAQは「6ヶ月以上経っても目立つ」を疑いの目安に置いています。

  • THE CLINIC公式:硬縮の終了は術後2〜3ヶ月
  • 同院FAQ:6ヶ月以上経っても目立つ場合は要相談(同)

これは矛盾ではありません。通常は2〜3ヶ月で終わるけれどまれに長引く人がいるので、その個人差の幅を見込んで6ヶ月を線引きに使っている、という読み方になるんです。

だから2ヶ月で「もう治らない」と結論を出すのは早すぎる一方、8ヶ月経っても変わらないのに待ち続けるのは時間の損です。ここは冷静に線を引いてください。

  • 各院公式の説明を並べると、早くても2ヶ月、遅くても6ヶ月
  • この範囲で大きな変化が無いなら、それがいまの「自分の経過」

待つあいだにできること、やらないほうがいいこと

拘縮の時期に勧められるのは、マッサージやストレッチ、インディバなどの温めるケアです。開始時期の目安を術後2〜3週間からとしている院もありますが、傷の治り方には個人差があります。

自己判断で始めないでください。とくに強く揉むのは逆効果になることがあるので、痛みが出るほどの力は要りません。

  • 拘縮期のケア候補:マッサージ・ストレッチ・温めるケア(開始目安は院により術後2〜3週間から)
  • 自己判断で始めず、強く揉むのは逆効果になることがある

やらないほうがいいのは毎日のように鏡で見比べて一喜一憂することで、日によって見え方が変わる時期なので、週1回の写真記録に切り替えるほうが変化を冷静に追えます。

ケアの具体的なやり方を知りたい方は、拘縮の記事にまとめました。

直す方法|相談で名前が挙がる4つの選択肢

医師から修正方法の選択肢について説明を受ける女性
直す方法は複数あり、どれが向くかは診察で相談して決める
イメージ画像(実際の患者ではありません)

修正の相談で名前が挙がる方法は、残った脂肪層を均す処置、脂肪注入、ヒアルロン酸などの注入、サブシジョン(癒着剥離)に整理できます。凹凸のタイプによって、向く方法が変わります。

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方法どのタイプに向くか考え方
残った脂肪層を均す取り残しによる盛り上がり・段差高いところを下げて平らにする
脂肪注入取りすぎによる凹み・こけ足りない体積を補う
ヒアルロン酸などの注入狭い範囲の凹み体積を補う。吸収される前提の方法
サブシジョン(癒着剥離)癒着・引きつれによるへこみくっついた部分を切り離す

公式ページで修正の中身まで説明しているクリニックは多くなく、数少ない例がTHE CLINIC公式の「脂肪吸引の修正」ページです。

同ページは修正の対象として、段差・ボコボコ・左右差・引きつれ感・取り残しなどを挙げています(THE CLINIC公式)。

同ページが説明しているのは、残った脂肪層をフラットに均したうえで、全体のバランスを見ながら必要に応じて脂肪注入でボリュームを補う方法です。均すことと足すこと、この2つを組み合わせる考え方です。

  • THE CLINIC公式「脂肪吸引の修正」ページが数少ない公開情報
  • 修正の対象例:段差・ボコボコ・左右差・引きつれ感・取り残し

ただし、どの方法が自分に適応になるかは診察でなければ判断できません。凹んで見えていても実際は隣が高いだけ、という取り違えが起こりうる領域なので、触診を含む診察が前提になります。

修正にも、あらためてリスクと副作用がある
  • THE CLINIC公式が「脂肪吸引の修正」で挙げているのは、疼痛・浮腫・内出血・色素沈着・熱傷・知覚障害・凸凹・たるみ・引き攣れなど
  • 修正でも、あらためてダウンタイムの期間が必要になる
  • 1回で完全に元どおりになるとは限らない

修正はやり直しではなく、もう一度手術を受けるということです。同じリスクをあらためて引き受ける判断になります。

急ぐ必要はありません。

修正の費用|定額を公表しているクリニックはほとんどない

THE CLINICの保証の適用範囲を対象内・条件つき・対象外に分けて示した図
図:保証の適用範囲は「無条件」ではない

修正にいくらかかるかは調べたかぎり公表している院がほとんどなく、顔の凹凸を扱う12院のページでは、修正の費用に触れていたのは1院だけでした。

THE CLINIC公式の「脂肪吸引の修正」ページにも費用の記載はなく、同ページでは診察にて提示する扱いです。

  • 確認した12院中、修正費用に触れていたのは1院だけ
  • THE CLINIC公式ページも費用は非公表で、診察にて個別提示

正直に書きます。修正の総額は事前にネットで調べても分からず、凹凸の範囲も必要な処置も人によって違うので、個別見積になるのは理屈としては自然ではあります。

ただ、その理屈と受ける側が困ることは別の話です。最初の施術を決める段階で「もし取りすぎたら修正にいくらかかりますか」と聞いておいてください。あとで慌てずに済みます。

この章の一次情報
  • 参照元:THE CLINIC公式「脂肪吸引の修正」ページ(更新日2026.04.20)
  • 修正費用の具体額は同ページに記載がなく、診察での個別見積

保証で無料になるかは、条件をよく見る

THE CLINICでは、術後1年間は再診察・処置・薬の処方などの通院費用がかからないことになっています。ここは、費用の心配なく相談できる部分です。

  • 術後1年は再診察・処置・薬の処方が無料(THE CLINIC公式)
  • デザイン調整は医師判断のうえ6ヶ月以降、対象は脂肪吸引施術のみ(同)

一方でデザインの調整は、「担当ドクターの判断のもと、6ヵ月以上経過後に行う」ものです。無条件ではないので、医師の判断が入る点は押さえておいてください。

対象範囲にも線があり、デザイン調整が適応になるのは脂肪吸引の施術のみで、アフターケアの施術は対象外です。

費用の話をするときは、リスクとセットで聞く
  • 修正は自由診療で、保険は使えない
  • 金額だけでなく、主なリスク・副作用(疼痛・浮腫・内出血・色素沈着・知覚障害・凸凹・たるみ・引き攣れなど)の説明を受ける
  • 修正後にもダウンタイムがあり、仕事や予定への影響を見込んでおく
  • 保証で対応できる範囲か、別料金の修正になるかを、書面で確認する

ボコボコ・へこみを避けるための医師選び

医師選びで保留したい言動と信頼していい言動を対比した図
図:医師選びで見るべき言動のサイン

凹凸を避けるうえで効くのは取る量の設計を言葉にして説明してくれる医師を選ぶことで、まだ受けていない方にも修正を検討している方にも、ここは共通します。

  • 取る量の設計を言葉で説明できる医師を選ぶ
  • まだ受けていない人にも、修正を検討中の人にも共通する視点

ドクター選びで確認すべき点は、THE CLINICのFAQにも挙がっています。

医師の専門性と症例数の確認、取りすぎない設計かどうかの確認、皮膚のたるみに使う機器とその理由の説明の確認です。

  • 取る量の考え方を先に説明するか:どこを何ml取るか、なぜその量なのかを言える医師かどうか
  • 顔の症例数を公式に出しているか:体の脂肪吸引の実績と、顔の実績は別物として見る
  • 取りすぎたときの話をするか:修正の方法・費用・時期まで聞いて、はぐらかされないか
  • やめておいたほうがいい可能性も言うか:どんな相談にも「できます」と返す医師は、いったん保留にする

症例写真を見比べる方も多いと思います。ただ写真で分かるのは仕上がりの傾向までです。自分に凹凸が出るかどうかまでは読み取れません。

術前術後の写真は厚生労働省の医療広告ガイドラインの規定もあり、多くの院が慎重に扱っています。画像で判断できることとできないことを知りたい方は、失敗の記事で扱っています。

  • 症例写真で分かるのは仕上がりの傾向まで
  • 術前術後写真は厚労省の医療広告ガイドラインの規定があり、扱いに慎重な院が多い

カウンセリングは無料の院が多いので、1院で決めないでください。同じ顔を診てもらっても、取る量の考え方は院によって差が出ます。

医師ごとの比較を確認したい方は、クリニック・医師の選び方にまとめています。

まとめ:自分の凹凸がどちら側かを、まず切り分ける

顔の脂肪吸引後のボコボコ・へこみは、拘縮による一時的なものと取りすぎ・取り残しで残るものに分かれます。硬さを伴って面が波打っているなら経過の途中で、一部だけ落ち込んでいたり左右差があったりするなら診察の対象です。

  • 硬さを伴い、面が波打つ→経過の途中
  • 一部だけ落ち込む・左右差がある→診察の対象

時期の目安は複数の院が公式に挙げている術後6ヶ月で、そこまでは記録を取りながら待ち、超えても変わらないなら相談に切り替えれば、待ちすぎも焦りすぎも避けられます。

保存版:診察で確認する4つ
  • この凹凸は硬さが原因か、脂肪の量が原因か
  • いつまで待って、いつ判断するのか
  • 修正するなら、方法・リスク・ダウンタイムはどうなるか
  • 保証の対象か、別料金の修正か

読み終えたあとの行き先も置いておきます。凹凸以外の失敗も含めて全体を知りたい方は失敗の原因を分類した記事へ、皮膚のゆるみが気になる方はたるみの記事、硬さの経過を追いたい方は拘縮の記事が近い内容です。

よくある質問

顔の脂肪吸引のボコボコはいつまで続きますか?

拘縮によるものなら、術後1〜2週間で始まり、術後2〜3ヶ月で硬縮が終了して小顔効果が定着するのが目安です(THE CLINIC)。ただし個人差があり、「6ヶ月以上経っても目立つ」場合は、硬縮以外を疑う目安になります。硬さやつっぱり感を伴って面が波打っているなら、経過の途中である可能性が高いです。

脂肪吸引の失敗はボコボコですか?

ボコボコがすべて失敗ではありません。回復の過程で起きる拘縮の凹凸は、時間とともにやわらぐ正常な反応です。失敗と切り分けたいのは、一部だけへこむ・左右差がある・つっぱり感が消えても段差が残る、といったケースで、これらはTHE CLINIC公式のFAQが硬縮以外を疑う目安として挙げている項目です。

ボコボコが治らないときはどうすればいいですか?

術後6ヶ月を過ぎても変わらないなら、まず手術を受けた院で診察を受けてください。説明に納得できない場合は、他院でセカンドオピニオンを取る選択肢もあります。修正の方法は、残った脂肪層を均す処置、脂肪注入、ヒアルロン酸などの注入、サブシジョンに整理できますが、どれが適応かは触診を含む診察でしか判断できません。

へこみは自然に元へ戻りますか?

取りすぎによる凹みは、自然には戻りません。吸引で取り除いた脂肪は再生しないためです。一方、拘縮で組織が縮んでいる時期の凹凸は、時間とともにやわらぎます。硬さを伴うかどうかが、見分けの手がかりになります。

修正の費用はいくらですか?

定額を公表しているクリニックは、確認したかぎりほとんどありません。THE CLINICの「脂肪吸引の修正」ページにも費用の記載はなく、診察にて提示する扱いです。修正は自由診療で保険は使えず、疼痛・浮腫・内出血・色素沈着・知覚障害・凸凹・たるみ・引き攣れなどのリスクと副作用があります。金額とあわせて必ず説明を受けてください。

マッサージやインディバで治りますか?

拘縮の時期のケアとして、マッサージやストレッチ、温めるケアを勧める院はあります。開始時期を術後2〜3週間からとする説明も見られますが、傷の治り方には個人差があるため、自己判断で始めずに担当医に確認してください。取りすぎによる凹みは、ケアでは埋まりません。

あわせて読みたい

参照

この記事の内容は、2026年9月6日時点の次のページをもとにしています。

  • THE CLINIC公式のFAQ・脂肪吸引の修正ページ・術後経過の説明
  • CLINIC W・AND美容外科の公式ページ

顔の脂肪吸引ナビ編集部

顔の脂肪吸引ナビ編集部

顔の脂肪吸引を検討する時に一番時間がかかるのは、クリニックごとに書き方が違う料金・保証・症例数を並べて比べる作業です。THE CLINIC・湘南美容クリニック・ガーデンクリニック・モッズクリニック・TAクリニックの公式情報と、厚生労働省・国民生活センターの公表資料を同じ形式で突き合わせ、比べやすく整理しています。

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