横顔の写真であごと首の境目がぼやけて見え、痩せても顔の下半分だけが変わらないと感じて、フェイスラインの脂肪吸引を調べている方に向けた記事です。どこを取る施術で、値段はいくらで、何日休めばいいのか。その3つに先に答えます。
フェイスラインの脂肪吸引は、頬の下側と顎下の皮下脂肪を細い管で吸い出す施術で、「フェイスライン」という名前の1つのメニューがあるわけではありません。頬と顎下のセット料金は、5院の料金表で14万円台から51万円台まで開いています。差は3.5倍です。
腫れのピークは術後1〜3日で、輪郭が落ち着くのは2〜3か月後が目安です。美容医療の相談は国民生活センターに2024年度だけで10,744件寄せられているので、もたつきが脂肪で取れるものかを料金より先に確かめてください。
- フェイスラインの脂肪吸引は、頬の下側と顎下の皮下脂肪を取る施術
- 「フェイスラインのみ」というメニューは無く、もたつきの位置で頬か顎下か両方かを決める
- 頬と顎下のセット料金は14万円台〜51万円台で、麻酔代や基本セットが別の院もある
- 原因が骨格・エラの筋肉・皮膚のたるみなら、吸引しても輪郭は変わりにくい
フェイスラインの脂肪吸引は頬と顎下を取る施術
フェイスラインの脂肪吸引でどこを吸うのか、エラ下やジョールファットはどう扱われるのかを、この章で確認します。院ごとに区切り方が違うので、5院の料金表の区分も表にしました。
フェイスライン脂肪吸引とは
フェイスラインの脂肪吸引とは、頬の下側から顎下にかけての皮下脂肪を吸引管(カニューレ)で吸い出し、輪郭をすっきり見せる施術です。THE CLINICでは吸引口を両耳の後ろと顎下に作り、大きさは2〜3mmで、同院は傷が数か月でほとんど目立たなくなると説明しています。
では「フェイスライン」というメニューを探せばいいのか? 実はこれは施術名ではなく範囲の呼び方で、THE CLINICは顔の一般的な吸引部位を「頬(フェイスライン)と顎下」と呼び分けているので、頬の脂肪吸引がそのままフェイスラインの施術にあたります。
どこを吸引する?頬・顎下・エラ下
頬は顔の丸みや下膨れ、顎下は二重あごと首との境目にかかわる部位で、2つを合わせると、耳の下からあご先までを続けて取れます。THE CLINICは顎下の脂肪吸引について、頬と併せて受けるとフェイスラインがよりシャープになるとして併用をすすめています。
エラ下の扱いは院で分かれます。湘南美容クリニック(SBC)は「アゴ下+エラ下」で1つの区分、TAクリニックのエラ下は「Lラインファット除去」という脂肪除去の別メニューです。
| 院 | 頬 | 顎下 | エラ下 | 頬と顎下のセット |
|---|---|---|---|---|
| THE CLINIC | 頬(両側) | 顎下(二重あご) | 区分なし | 料金表に金額なし(複数部位セットのモニタープランは問い合わせ) |
| 湘南美容クリニック | ホホ | アゴ下+エラ下 | アゴ下とセット | ホホ+アゴ下(+エラ下) |
| TAクリニック | 頬 | アゴ下 | Lラインファット除去(脂肪除去) | 1部位ずつの料金 |
| ガーデンクリニック | ほほ | あご | 区分なし | 1部位ずつ(糸リフトとのセットあり) |
| モッズクリニック | 頬(両側) | 顎下(二重あご) | 区分なし | 頬+顎下 |
施術方法と麻酔の流れ
フェイスラインの脂肪吸引は、立った状態でのデザインから縫合まで、手術そのものは30〜60分ほどで終わり、入院は要りません。ガーデンクリニックの流れでは、医師が立った姿勢で取る範囲に印をつけてから眠る麻酔の点滴を始め、うとうとしたところで局所麻酔を足します。
- デザイン:立った姿勢で、取る範囲を医師が肌に描く
- 麻酔:静脈内鎮静法(眠る麻酔)の点滴のあと、局所麻酔を足す
- 吸引:顎の下や耳の裏を2〜3mm切り、カニューレを入れて皮下脂肪を吸う
- 術後:傷を縫い、圧迫の包帯を巻いて30〜60分休んでから、歩いて帰る
吸うのは皮膚とSMASという膜の間にある皮下脂肪で、THE CLINICの360脂肪吸引は超音波で脂肪をゆるめてから吸い出します。眠る麻酔を使う日は車・バイク・自転車を運転して帰れないので、電車かタクシーで行ける日を選んでください。
ジョールファットは「除去」で別の施術
ジョールファットとは、口角の横から下にかけてつく脂肪で、マリオネットラインや口元のもたつきの原因になります。TAクリニックは脂肪吸引ではなく脂肪除去に分けていて、THE CLINICも口角の内側から取る施術として説明しています。
THE CLINICはジョールファット単体のメニューを置かず、基本は頬と顎下の脂肪吸引で輪郭を作ります。ジョールファットを取るとたるみが悪化したり左右差が出たりするリスクがあるためです。

取る量の決まり方は顔の脂肪吸引はどこを何cc取るかをまとめた記事で、頬の皮下脂肪と深い層の脂肪の違いは頬の脂肪吸引とバッカルファット除去の違いで詳しく扱っています。
フェイスラインのみの脂肪吸引はできる?
「フェイスラインのみの脂肪吸引は可能か」は、この語で2番目に多い質問です。この章では、1部位で済む人とセットになる人の分かれ目と、吸引では変わらない原因を見ます。
フェイスラインのみの脂肪吸引は、頬か顎下のどちらか1部位だけを申し込む形でできます。もたつきが頬の下側と顎下の両方にあるなら、THE CLINICが顎下と頬の併用をすすめているように、2部位をまとめて相談する形になります。
頬だけ・顎下だけ・両方の分かれ目
自分のもたつきは、頬と顎下のどちらにあるのか? ガーデンクリニックの区分では、頬が顔全体の丸みや下ぶくれ感に、顎が二重あごやフェイスラインのもたつきにかかわる部位なので、鏡ではふくらみがどこから始まっているかを見ます。
- 口の横から耳の下にかけてがふくらみ、正面から見て下膨れに見える方は、頬の脂肪吸引が候補です
- あごの下をつまむと厚みがあり、首との境目が無い方は、顎下の脂肪吸引が候補です
- 横顔で頬の下から首までが一続きに見える方は、頬と顎下の両方
- 正面・横顔・少し下を向いた顔の3枚を、同じ明るさの場所で撮っておくと、ふくらみの位置を医師に見せやすくなります
- 痩せる前の写真が手元にあれば、体重が減っても変わらなかった場所の見当がつきます
どの部位にするかを最終的に決めるのは診察なので、上の当てはめはカウンセリングで伝える悩みの場所として使ってください。
原因が骨格・エラの筋肉・たるみなら変わりにくい
フェイスラインがすっきりしない原因が骨格やエラの筋肉なら、脂肪吸引は不向きだとTHE CLINICとTAクリニックの両方が示しています。TAクリニックは、その場合はボトックスや骨格矯正などのほうが合うことがあるとしています。
皮膚のたるみも、脂肪とは別の問題です。THE CLINICが挙げるのは、脂肪が多くて一度にたくさん取る人と、皮膚の伸び縮みが少ない高齢の方で、術後に皮膚が余ってたるみやすい人たちです。
| もたつきの原因 | 脂肪吸引との相性 | 院が挙げている別の選択肢 |
|---|---|---|
| 皮下脂肪 | 脂肪吸引の対象 | — |
| エラの筋肉 | 変わりにくい | ボトックス(TAクリニック) |
| 骨格 | 変わりにくい | 骨格矯正(TAクリニック) |
| 皮膚のたるみ | 吸引だけでは変わりにくい | タイトニングの併用(THE CLINIC)・糸リフト(TAクリニック) |

二重あごが痩せても残る理由はあご下・二重あごの脂肪吸引の記事で、原因を6つに分けて説明しています。
フェイスラインの脂肪吸引の値段|5院の料金
「フェイスラインの脂肪吸引はいくらくらいしますか」は、この語でいちばん多い質問です。この章では5院の料金を、頬と顎下の組み合わせと、料金の外にかかる費用まで並べます。
頬と顎下のセット料金を出している院では、湘南美容クリニックの美ボディ脂肪吸引145,640円から、同院のAquicell脂肪吸引513,600円までの開きがあり、モッズクリニックは484,000円です。部位ごとに料金を出している院は1部位220,000〜440,000円なので、頬と顎下を両方取りたい方は2部位分を見込みます。
フェイスラインの脂肪吸引はいくらくらい?
| 院・術式 | 区分 | 通常の料金 | 会員・モニターの料金 |
|---|---|---|---|
| THE CLINIC | 頬(両側)/顎下 各1部位(静脈麻酔・内服薬込み) | 479,600円 | 会員 352,000円/モニター 297,000円 |
| 湘南美容クリニック 美ボディ脂肪吸引 | ホホ+アゴ下+エラ下 | 145,640円 | モニター 101,940円 |
| 湘南美容クリニック VASER脂肪吸引 | ホホ+アゴ下 | 342,200円 | モニター 205,320円 |
| 湘南美容クリニック Aquicell脂肪吸引 | ホホ+アゴ下+エラ下 | 513,600円 | モニター 308,160円 |
| TAクリニック | 頬/アゴ下 各1部位 | 220,000円 | モニター 132,000円 |
| ガーデンクリニック | ほほ/あご 各1部位 | 440,000円 | モニター料金あり(金額は相談時) |
| モッズクリニック | 頬+顎下 | 484,000円 | 会員 418,000円 |
湘南美容クリニックとTAクリニックの脂肪吸引の欄には、税込か税抜かの注記がありません。料金はあくまで目安で、取る範囲と体格によって見積もりは変わります。
麻酔代・基本セット・フェイスバンドは別料金
施術料金だけを並べると、どこがいちばん安く見えるか? TAクリニックや湘南美容クリニックですが、麻酔代の扱いが院ごとに違うので、比べるのは見積もりの総額です。
| 院 | 施術料金の外にかかるもの | 料金に含まれるもの |
|---|---|---|
| THE CLINIC | 料金表では基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)一般110,000円/会員55,000円が施術費用と別。顔のページの1部位の料金はこれを含む | 静脈麻酔・内服薬・外用薬・デザインマーキング・エコー検査・術後のLINE相談・再診察・処置 |
| 湘南美容クリニック | 静脈麻酔31,900円(1回)・圧迫用フェイスバンド6,050円 | 局所麻酔代 |
| TAクリニック | 各種麻酔は別途費用 | — |
| ガーデンクリニック | — | 糸リフトとのセットは麻酔代込み |
| モッズクリニック | 麻酔代 一般110,000円/会員55,000円 | 内服薬・消耗品・翌日縫合・圧迫着レンタル・術後の修正費用 |
- 湘南美容クリニックのVASER(ホホ+アゴ下)342,200円に、静脈麻酔31,900円とフェイスバンド6,050円を足すと380,150円
- モッズクリニックの頬+顎下(一般)484,000円に、麻酔代110,000円を足すと594,000円
- THE CLINICの頬(一般)369,600円に、基本セット110,000円を足すと479,600円で、顔のページの1部位の料金と同じ
THE CLINICの479,600円は、施術費用369,600円に基本セット110,000円を足した1部位の金額です。複数部位をまとめたモニタープランは問い合わせなので、頬と顎下を両方取る方は2部位の総額を見積もりで出してもらってからほかの院と比べてください。
モニター価格で決める前に
モニター価格は、通常より安い代わりに条件がつく料金です。湘南美容クリニックには適応審査があり、モニターを扱わない院もあります。THE CLINICの顔のページでは、1部位のモニター価格297,000円と会員価格352,000円の差は55,000円で、割引の名前より金額そのものを見ると比べやすくなります。
国民生活センターの発表では、割引のあるモニター契約を勧められて予算より高い契約をした相談や、その日に施術を受けて後悔した相談が目立ちます。見積書を持ち帰ってから決めると、急かされた契約を避けられます。

THE CLINICの料金と保証の条件は、THE CLINICの顔の脂肪吸引の料金の記事で総額の形にしています。
フェイスライン脂肪吸引のダウンタイムと経過
腫れのピーク、フェイスバンドを何日つけるか、拘縮が終わって輪郭が落ち着くまでの流れを、この章で見ます。THE CLINICとガーデンクリニックの経過を並べました。
フェイスラインの脂肪吸引のダウンタイムは、腫れとむくみのピークが術後1〜3日で、目立つ症状が落ち着くまでがおよそ2週間〜1か月です。皮膚が引き締まって仕上がるのは2〜3か月後が目安になります。
ダウンタイムの経過
| 時期 | THE CLINIC | ガーデンクリニック |
|---|---|---|
| 術後1〜3日 | 腫れ・むくみ・痛みのピーク | 腫れ・むくみのピーク。痛みは筋肉痛程度 |
| 1週間ごろ | 内出血が黄色くなり目立たなくなる | 抜糸。通常の生活に戻る |
| 1〜4週間 | 1〜2週間で拘縮が始まり、むくみはほぼ消える | 2〜4週間はむくみと硬さが残ることがある |
| 1〜3か月 | 1か月で周りからは分からない状態。2〜3か月で拘縮が終わる | 1〜3か月で細さを実感。3か月で最終仕上がり |
THE CLINICの別のページでは、頬・顎の脂肪吸引の腫れのピークは3〜5日で、同じ院でも幅があります。マスクができない仕事の方は、このピークの1〜5日に休みを充ててください。
フェイスバンドは何日つける?
フェイスバンドは術後に顔と顎下を圧迫して腫れと内出血を抑える道具で、終日つける期間は院によって1日から1週間まで違います。
| 院 | 終日つける期間 | そのあと |
|---|---|---|
| THE CLINIC | 当日〜翌朝(顔のページでは「終日1日」) | 在宅時や就寝時に3日ほど。コラムでは3〜7日間 |
| TAクリニック | 術後72時間は原則24時間 | 医師の指示どおり |
| ガーデンクリニック | 術後1週間の着用を推奨 | 外出時は外してよい |
- フェイスバンドを終日つける日数と、外してよい場面
- 抜糸の日(ガーデンクリニックは術後1週間)と、その日に通院が要るか
- マスクをして出勤してよい日
THE CLINICでも顔のページとコラムで日数が違います。術式によって必要な期間も変わります。自分の日数は担当医の指示に合わせて、マスクで隠せるかどうかも含めて休みを決めます。
拘縮はいつまで続く?
拘縮とは、脂肪を取った部分が治る途中で硬くなり、突っ張る状態のことです。THE CLINICの経過では術後1〜2週間に始まって2〜3か月で終わり、ガーデンクリニックのつっぱり感の目安も術後1週間〜3か月ほどです。
傷跡はどこに残る?
傷は耳の後ろと顎下の2mm前後で、ガーデンクリニックでは通常6か月ほどで色素沈着が落ち着き、THE CLINICは耳の後ろの傷を翌日に縫い合わせます。
効果はいつから?リバウンドは?
フェイスラインの変化は、腫れとむくみが引くにつれて見えてきて、ガーデンクリニックの説明では3〜6か月ほどかけて輪郭がなじみます。術後1か月の見た目は、まだ途中の姿です。
ガーデンクリニックとモッズクリニックは、脂肪細胞そのものを減らすので同じ部位はリバウンドしにくいと説明しています。ただし体重が大きく増えると、残った脂肪細胞がふくらんで顔まわりにボリュームが戻ることがあり、10年単位では加齢で皮膚がたるむことも考えられます。

フェイスバンドの必須期間とおすすめ期間の違いと、拘縮の時期のマッサージは顔の脂肪吸引の拘縮とフェイスバンドの記事にまとめています。
フェイスラインの脂肪吸引のデメリットとリスク
ボコボコ(凹凸)・取りすぎによる頬こけ・たるみ・神経の損傷といった、フェイスラインの脂肪吸引で起きうる失敗を、起きる理由とあわせてこの章で見ます。
フェイスラインの脂肪吸引のデメリットは、ダウンタイムがあることに加えて、取りすぎると頬がこけて老けて見えることと、皮膚が縮みきらずにたるむことです。取った脂肪は戻せません。だから、取る量より残す場所の判断が仕上がりを左右します。
ボコボコ(凹凸)になるのはなぜ?
凸凹が出るのは、脂肪を均一に吸えなかったときや、皮膚の縮みが追いつかないときです。TAクリニックはこの2つを、凹凸とたるみの原因に挙げています。吸う量が多すぎると不自然な凹みが出て、少なすぎると変化を感じにくくなります。
拘縮の時期の2〜3か月は皮膚が硬く突っ張るので、その間の凹凸だけで失敗かどうかは決められません。TAクリニックの顔の保証は1年で、デコボコが出て医師が必要と判断した場合の再施術は施術日から半年以降です。
取りすぎで頬がこける
頬には取ったほうがよい脂肪と残すべき脂肪があり、THE CLINICは残すべき脂肪まで取って頬がこけ、かえって老けた印象になる失敗をよく見るとしていて、取りすぎが頬こけにつながる点はガーデンクリニックとモッズクリニックも同じ見方です。
たるみが出やすい人
脂肪が多くて一度にたくさん取る人と、皮膚の伸び縮みが少ない高齢の方は、脂肪が減ったぶん皮膚が余ってたるみやすくなります。THE CLINICは、たるみが予想される人にはタイトニング機器を併用する施術をすすめています。
しびれ・左右差・感染
- しびれ・引きつれ:血管や神経、筋肉を傷つけると後遺症として残ることがある(THE CLINIC)。頬と顎の脂肪吸引は皮膚とSMASという膜の間の脂肪を吸い、その下に顔面神経がある(ガーデンクリニック)
- 感覚が鈍くなる:皮膚の感覚が一時的に鈍る・しびれることがあり、多くは数か月で戻っていく(TAクリニック)
- 左右差:もともとの骨格や脂肪のつき方の差で、術後にわずかな差が出ることがある(TAクリニック)
- 感染・血腫:傷から細菌が入る、皮膚の下に血がたまることがあり、処置が要る場合がある(TAクリニック・ガーデンクリニック)
症例写真で見るところ
厚生労働省の医療広告ガイドラインは、治療の内容・費用・主なリスクの説明がない術前術後の写真を広告として認めていません。院のサイトで症例写真を見るときは、写真の近くに料金とリスクの説明があるか、術後何か月の写真かを確かめます。

凹凸が出たときに直せるのかどうかは、顔の脂肪吸引でボコボコ・へこみになる原因の記事で詳しく扱っています。
フェイスラインの脂肪吸引は何cc取る?
「フェイスラインの脂肪吸引で何ccくらい取れるか」もよくある質問です。この章では、院が出している吸引量の目安と、量で比べないほうがよい理由を見ます。
顔の脂肪吸引で取る量は30〜100cc程度が目安で、太ももやお腹の2,000〜3,000ccと比べると数十分の1です。
| 施術・部位 | 吸引量の目安 | 出している院 |
|---|---|---|
| 顔の脂肪吸引 | 30〜100cc(深い層の脂肪まで) | THE CLINIC |
| 顔の脂肪吸引(平均) | 30〜80cc。多い方で90〜100cc | モッズクリニック |
| 脂肪吸引注射 | 10〜20cc(浅い層の脂肪のみ) | THE CLINIC |
| 太もも・お腹 | 平均2,000〜3,000cc | モッズクリニック |
30ccで十分な人も、100cc取れる人もいます。モッズクリニックの説明でもたくさん取るほど小顔になるわけではなく、量の数字は院ごとの目安です。
吸引量はどう決まる?
吸引量は、医師が脂肪の量・骨格・皮膚の状態を診て、取る部位とあわせて決めるもので、ガーデンクリニックはこの3つを見て一人ずつデザインするとしています。
モッズクリニックが紹介している頬と顎の脂肪吸引の例では、取った量は40cc・50cc・90ccと人によって2倍以上違い、40ccの例でも顎下がすっきりしたとしています。もともとついている脂肪の量が違うので、仕上がりの満足度は吸引量だけでは測れません。
量で見積もりを比べない理由
見積もりに書かれた量が多い院ほどよく変わる、とは言えません。頬には残すべき脂肪があり、そこまで取ると頬がこけるため、量の多さはむしろ取りすぎの心配につながります。
カウンセリングでは「何cc取るか」より、頬のどこを残すかを聞くほうが、取りすぎによる頬こけを避けやすくなります。

フェイスラインの脂肪吸引と糸リフトの併用
40代になると、フェイスラインのもたつきに脂肪だけでなく皮膚のたるみが混じることがあります。この章では、糸リフトやジョールファット除去を足すかどうかと、脂肪吸引注射との違いを見ます。
もたつきにたるみが混じっているなら、脂肪吸引に糸リフトやタイトニングを足す提案を受けることがあり、そのときは脂肪吸引だけの見積もりと並べて比べます。
糸リフトを足すのはたるみがあるとき
TAクリニックは、脂肪が無くなった部分のたるみ予防と輪郭をくっきり出す目的で、脂肪吸引と糸リフトをセットで受けることをすすめています。ガーデンクリニックの組み合わせは、ほほとあごの脂肪吸引に糸リフト6本を足したセットです。
- 脂肪吸引だけの見積もりと、糸リフトを足した見積もりを並べて出してもらう
- 糸リフトを足すと腫れの期間や通院の回数が変わるかを聞く
| 院 | 併用の提案 | 料金 |
|---|---|---|
| ガーデンクリニック | ほほあご脂肪吸引+糸リフト(G Shape 6本) | 1,155,000円(麻酔代込み) |
| ガーデンクリニック | ほほあご脂肪吸引+糸リフト(G Shape 3D 6本) | 1,254,000円(麻酔代込み) |
| TAクリニック | 脂肪吸引と糸リフトのセットをすすめる | 料金表にセット金額の明記なし |
| THE CLINIC | たるみが予想される人にタイトニング機器の併用 | 見積もり |
40代のフェイスラインで見るところ
40代で頬のたるみも気になる方は、年齢そのものより皮膚の伸び縮みと脂肪の量で判断が変わります。THE CLINICがたるみやすい人として挙げているのは、脂肪が多くて一度にたくさん取る人と、皮膚の伸び縮みが少ない高齢の方の2つです。
ジョールファット除去を足す場合
口角の横のもたつきが気になる方は、ジョールファット除去を足す提案を受けることがあります。湘南美容クリニックでは頬の脂肪吸引に追加すると60,000円(単独は195,100円・税込)、TAクリニックは単独で180,000円(モニター110,000円)で、THE CLINICは単体のメニューを置いていません。
脂肪吸引注射との違い
ダウンタイムを短くしたい方は、脂肪吸引注射とどちらにするかで迷うはずです。脂肪吸引注射は針と注射器で浅い層の脂肪を吸う施術で、取れる量は10〜20ccほどです。THE CLINICは、軽いもたつきなら注射、下膨れや二重あごの原因が脂肪でしっかり変えたいなら脂肪吸引と分けています。

注射でどこまで変わるかは顔の脂肪吸引と脂肪溶解注射のどちらを選ぶかの記事で比べています。
フェイスライン脂肪吸引のカウンセリングで聞くこと
見積もりの前に聞いておくと、総額と仕上がりのずれが小さくなる質問を、この章に並べました。カウンセリングにそのまま持っていける形です。
カウンセリングでは、自分のもたつきが脂肪かどうか、頬と顎下のどこまで取るか、総額に何が入るかを先に聞きます。この3つが決まると、院ごとの見積もりを同じ条件で並べられます。
- もたつきの原因は皮下脂肪か、骨格・エラの筋肉・皮膚のたるみか
- 取るのは頬だけか、顎下だけか、両方か。エラ下やジョールファットは入るか
- 見積もりの総額に、麻酔代・基本セット・フェイスバンド・内服薬が入っているか
- フェイスバンドを終日つける日数と、仕事に戻れる日
- 取りすぎを避けるために、頬のどこを残すのか
- 保証の対象と期間、再施術を受けられる条件
保証の条件も院ごとに違います。モッズクリニックは施術の半年〜1年後に大きな体重の増減がない方が対象で、再手術のときは麻酔代だけかかります。TAクリニックの顔の保証は1年です。
THE CLINICは初めから医師が診察し、初診料と再診料は無料です。頬と顎下を部位ごとに見積もってもらい、ほかの院の総額と並べてから決めると、セットを足されたのか必要な範囲なのかが見分けやすくなります。

医師の経験や症例の見方まで含めた院の選び方は、顔の脂肪吸引が上手い先生の選び方で比べています。
まとめ:フェイスラインの脂肪吸引は総額で比べる
フェイスラインの脂肪吸引は、頬の下側と顎下の皮下脂肪を取る施術で、院ごとに区切り方と料金に含まれるものが違います。セット料金は14万円台から51万円台まで開きがあり、麻酔代や基本セットを足した総額で比べないと順番が入れ替わります。
- もたつきの原因が骨格・エラの筋肉・皮膚のたるみなら、吸引だけでは変わりにくい
- フェイスラインのみなら頬か顎下の1部位から申し込めるが、両方にもたつきがあるならセットで相談する
- 腫れのピークは術後1〜3日、拘縮が終わって仕上がるのは2〜3か月後
- 吸引量は30〜100ccが目安で、取りすぎると頬がこける
次にやることは、気になる院で頬と顎下の2部位の総額見積もりを出してもらうことです。THE CLINICの見積もりの中身はTHE CLINICの料金の記事で先に確かめられます。
フェイスラインの脂肪吸引のよくある質問
フェイスラインの脂肪吸引はいくらくらいしますか?
頬と顎下のセット料金は、5院の料金表で145,640円(湘南美容クリニックの美ボディ脂肪吸引)から513,600円(同院のAquicell脂肪吸引)までです。麻酔代や基本セットが別の院があるので、総額の見積もりで比べてください。
フェイスラインのみの脂肪吸引は可能ですか?
頬か顎下の1部位だけを申し込む形でできます。もたつきが頬の下側と顎下の両方にあるなら、2部位をまとめて相談する形になります。
フェイスラインの脂肪吸引のデメリットは?
腫れや拘縮のダウンタイムに加えて、取りすぎると頬がこけること、皮膚が縮みきらずにたるむことがあります。一度取った脂肪は戻せないので、残す場所を術前に決めておきます。
脂肪吸引のあとフェイスラインがボコボコになるのはなぜですか?
脂肪を均一に吸えなかったときや、皮膚の縮みが追いつかないときに凸凹が出ることがあります。拘縮が続く2〜3か月は皮膚が硬いので、その間の凹凸だけで仕上がりは決まりません。
フェイスラインの脂肪吸引で何ccくらい取れますか?
顔の脂肪吸引は30〜100ccほどが目安です。30ccで十分変わる人もいて、量が多いほど小顔になるわけではありません。
フェイスラインの脂肪吸引の麻酔は?
麻酔の種類と料金の扱いは院ごとに違います。湘南美容クリニックは局所麻酔が料金に含まれ、静脈麻酔は1回31,900円です。THE CLINICは静脈麻酔で行い、麻酔代は顔のページの料金に含まれます。モッズクリニックは麻酔代が別料金です。
参照・出典
料金と経過は、2026年10月19日時点の次のページをもとにしています。
- THE CLINIC:脂肪吸引の料金表、顔(頬・顎下)の脂肪吸引のページ、顔の脂肪吸引のダウンタイムのコラム
- 湘南美容クリニック:脂肪吸引の料金一覧、ジョールファット除去のページ
- TAクリニック:顔の脂肪吸引・脂肪除去のページ、顎下の脂肪吸引のページ
- ガーデンクリニック:顔(ほほ・顎)の脂肪吸引のページ
- モッズクリニック:脂肪吸引の料金表、顔の脂肪吸引の吸引量のコラム
- 国民生活センター:美容医療サービスの相談件数、美容医療サービスのトラブルの注意喚起(2023年8月30日)
- 厚生労働省:医療広告ガイドライン
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顔の脂肪吸引ナビ編集部
顔の脂肪吸引を検討する時に一番時間がかかるのは、クリニックごとに書き方が違う料金・保証・症例数を並べて比べる作業です。THE CLINIC・湘南美容クリニック・ガーデンクリニック・モッズクリニック・TAクリニックの公式情報と、厚生労働省・国民生活センターの公表資料を同じ形式で突き合わせ、比べやすく整理しています。

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