「顔の脂肪吸引を受けたけれど、この腫れは正常なんだろうか」——今の自分がどの段階にいるのかを確かめたい方は多いはずです。
受ける前に翌日から何が起きるのかを知っておきたい人も多く、段取りが読めないと休みも予定も組めません。
- 翌日:変化はまだ乏しい
- 3日目:腫れのピーク(THE CLINIC公式)
- 2週間目:フェイスラインがすっきりし始める
腫れのピークは術後3日目です。フェイスラインがすっきりしてくるのは2週間目あたりです。
まずはここが目安です。
そして「完成」と呼ばれる時期は3ヶ月から6ヶ月まで院によって説明が分かれ、ここが最大の落とし穴になります。
- 各院公式ページの経過の目安(11院)
- 国民生活センターが公表している美容医療の相談データ
この記事は当日から6ヶ月までを一本の時系列に並べた地図です。各院が公式ページに書いている経過の目安と、国民生活センターが公表している美容医療の相談データを突き合わせて整理しました。
- 当日・翌日・3日目・1週間・2週間・1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月に、それぞれ何が起きるか
- 「完成いつ」の答えが、院によって3ヶ月から6ヶ月までばらつく理由
- 拘縮という段階が、腫れが引いたあとから来るという順番
- 経過が人によって違う理由と、その幅が公表されていないこと
- 「これは正常なのか」と思ったときに、どこへ確認すればいいか
【結論】顔の脂肪吸引の経過は、翌日が山ではない
経過でいちばん誤解されやすいのは翌日を山だと思ってしまうことで、実際には腫れは翌日より3日目のほうが強く出ます。
THE CLINICも、腫れのピークは術後3日目です。
- 翌日:見た目の変化はまだ少ない
- 3日目:腫れが最も強くなる(THE CLINIC公式)
つまり翌日に鏡を見て「あれ、そんなに変わっていない」と感じても経過が止まったわけではなく、むくみはこれから出てきます。
全体の流れを3行にすると、こうなります。
- 術後3日目まで:腫れとむくみが増えていく時期。ここが山になる
- 1週間から2週間:腫れが落ち着き始め、フェイスラインが見えてくる
- 1ヶ月から6ヶ月:拘縮がやわらぎ、仕上がりが定まっていく。「完成」の時期は院で説明が分かれる
受け取り方が大きく変わるのはこの3つ目の段階で、「1ヶ月で終わり」と思って予定を組むと、そのあとに来る拘縮の時期に「失敗したのでは」と不安になります。
順番に見ていきます。
顔の脂肪吸引の経過を、当日から6ヶ月まで時系列で見る

まず地図を置くと、当日から6ヶ月までに何が起きるかをひとつの表にまとめたので、今の自分がどこにいるかを確かめる用に使ってください。
- 使用データ:THE CLINIC公式ページの経過目安
- 使用データ:ガーデンクリニック公式ページの経過目安
並べた内容は、THE CLINICとガーデンクリニックが公式ページに書いている経過の目安がもとです。
| 時期 | この時期に起きること(目安) |
|---|---|
| 手術当日 | 圧迫を維持する時間帯。麻酔が切れるにつれて痛みが出てくる |
| 翌日 | むくみが出始める。見た目の変化はまだ分かりにくい |
| 3日目 | 腫れとむくみのピーク。ガーデンクリニックは術後1〜3日をピークとしている |
| 1週間 | 腫れが落ち着き始める。ガーデンクリニックでは抜糸の時期で、痛みはほぼ消えるとされる |
| 2週間 | フェイスラインがすっきりしてくる。むくみは残ることがある |
| 1ヶ月 | 皮膚が硬く感じる拘縮の時期。水の森美容クリニックは「7〜8割完成」と表現している |
| 3ヶ月 | 「完成」と説明する院がいちばん多い時期 |
| 6ヶ月 | 「3〜6ヶ月で完成」とする院では、ここが上限の目安になる |
表を眺めて気づくのは後半になるほど期間の幅が広がることで、前半は日単位で説明できているのに、後半は「1〜3ヶ月」「3〜6ヶ月」と月単位のレンジになります。
この表は予定表ではなく、目安の地図です
大事なのはこれが予定表ではないことで、THE CLINICもガーデンクリニックも経過には個人差があると公式ページに明記しています。
- THE CLINIC:経過には個人差があると明記
- ガーデンクリニック:症状の出方に個人差があると明記
そして、その個人差がどのくらいの幅なのかはどの院も数字で公表しておらず、ここは分からないと書くのが正直な姿勢です。
だから表からずれてもそれだけで異常とは言えないので、次の章から各段階で何が起きているのかを具体的に見ていきます。
手術当日から翌日の経過|圧迫と、むくみが出始めるまで

当日から翌日は見た目の変化よりも圧迫を守る時期で、ここで手を抜くと後に響きます。
- 手術当日〜翌朝:フェイスバンドを常時装着
- 翌日以降:就寝時や横になるときだけでよい(THE CLINIC公式)
THE CLINICは、手術当日から翌朝まではフェイスバンドを必ず装着し、翌日以降は横になるタイミングや就寝時のみでよいと説明しています。
当日は、圧迫を外さないことがいちばんの仕事
当日は麻酔が切れるにつれて痛みが出てきて顔も固定されているため、ほとんど何もできないと考えておいてください。
- 当日中:麻酔が切れて痛みが出てくる
- 過ごし方:横になって圧迫を守るだけでよい
この日にできるのは指示された圧迫を守ることと横になって過ごすことくらいなので、用事を入れずに済むよう手術日のほうを選んでおくと楽です。
- むくみは1日目より2日目に強く出る(THE CLINIC公式・内出血は先に首まわりに出ることがある)。
- 翌日から仕事に戻れるかは、マスクの可否と圧迫の続け方しだいで変わる。
翌日に「変わっていない」と感じても、経過は進んでいる
翌日、鏡の前で拍子抜けする人がいるのは、腫れも変化もそこまで出ていないからです。
- 1日目:内出血の跡が首に出ることがある
- 2日目:むくみが出始める(THE CLINIC公式・経過症例の一例・2026年9月6日確認)
ただ、THE CLINICが公開している経過の一例では、内出血の跡が1日目から首に出るとされています。顔にむくみが出てくるのは2日目からだとされています。
- むくみは1日目でなく2日目から強くなる
- 経過には個人差があり、これは1症例の紹介にすぎない
むくみは遅れて来ると考えておくほうが実際に近く、この経過は特定の1症例として紹介されているもので、全員が同じ順番になるという話ではありません。
- マスクを付けられる職場:翌日から復帰できる例が多い。
- マスクなしが必要な職場:圧迫を48時間続けて3日目以降を目安にする例も(THE CLINIC公式)。
翌日から仕事に戻れるかは、職種と圧迫の条件しだい
「顔の脂肪吸引の翌日から仕事はできますか」も経過と一緒によく検索される質問で、気になります。
- マスク可の職場:翌日から復帰する例がある
- マスク不可の職場:1〜2日休むケースが多い(THE CLINIC公式)
THE CLINICは、土曜に手術して月曜に復帰した例を挙げ、1〜2日程度の休みで戻れるケースが多いと説明しています。
ただ、これが全員に当てはまるわけではありません。職種によっても変わります。
- 休む日数は職種で変わる
- 迷ったら、ダウンタイムの記事で6院の説明を比べる
何日休むかの決め方はダウンタイムと仕事復帰をまとめた記事で6院の説明を横並びにしたので、予定を組む段階の人はそちらが入口です。
3日目から1週間の経過|腫れのピークと、落ち着き始めるまで

3日目は顔の脂肪吸引の経過でいちばん腫れる時期です。THE CLINICは腫れのピークを術後3日目とし、ガーデンクリニックは術後1〜3日をピークとしています。
ピークは3日目、と知っていると受け止め方が変わる
この時期に不安になる人は多く、手術から2日たって良くなるどころか顔が大きく見えるのですから当然だと思います。
でも、ここが山だと先に分かっていれば話は別で、3日目を超えたらあとは下り坂に入ります。
- THE CLINIC:腫れのピークは術後3日目(公式)。
- ガーデンクリニック:術後1〜3日をピークとする(公式)。
ちなみにTHE CLINICは、丸2日つまり48時間しっかり圧迫すれば、3日目の朝からマスクなしで出勤できた例もあると書いています。
同じ3日目でも、圧迫の続け方で見え方が変わるということです。
- 腫れは3日目を境に下り坂に入る(各院公式・そこまでは増えるのが普通)。
- 1週間は「落ち着き始め」の合図であり、まだ完全には引いていない。
1週間で、痛みと腫れがひと区切りする
次の区切りは1週間で、THE CLINICは1週間後に腫れが落ち着き始めるとしています。
ガーデンクリニックは、術後1週間を抜糸の時期として、痛みはほぼ消失すると説明しています。
- THE CLINIC:1週間後に腫れが落ち着き始める
- ガーデンクリニック:1週間で抜糸、痛みはほぼ消失
ここは落ち着き始めるという表現に注目してほしく、落ち着いた、ではなく、1週間はゴールではなく下り坂の入り口です。
この時期になっても腫れが引かないと感じたときにどこを確認するかは、腫れのピークと引かないときの記事にまとめています。
2週間から1ヶ月の経過|フェイスラインが出て、拘縮が来る

2週間目でようやく「変わった」と実感する人が多くなり、THE CLINICも2週間目でフェイスラインがすっきりすると説明しています。
2週間目に、見た目が動き始める
THE CLINICが公開している経過の一例では、12日目にむくみが落ち着いてフェイスラインがすっきりしました。16日目で内出血が目立たなくなったとされています。
- 12日目:むくみが落ち着きフェイスラインがすっきり
- 16日目:内出血が目立たなくなる(THE CLINIC公式・経過症例の一例・2026年9月6日確認)
ここでも1症例の紹介である点は同じなので、数字をそのまま自分の予定に写さないでください。
- 12日目:むくみが落ち着きフェイスラインがすっきり(THE CLINIC公式・経過症例の一例)。
- 16日目:内出血が目立たなくなる(THE CLINIC公式・同上)。
一方でガーデンクリニックは術後2〜4週間の段階ではまだむくみが残るとしています。すっきりしてくる時期とむくみが完全に消える時期は同じではないんです。
- 「すっきりした」はむくみが引いた合図で、拘縮の解消とはまだ別物。
- この先、皮膚が硬く感じる時期が来ても、それ自体は異常ではない。
腫れが引いたあとに、拘縮という段階が来る
ここは経過でもっともつまずきやすい部分です。腫れが引いて喜んだあとに、皮膚が硬くなったり触るとぼこぼこした感じが出たりします。これが拘縮です。
- 症状:皮膚が硬くなる/触るとぼこぼこした感じが出る
- 呼び方:この反応を「拘縮」と呼ぶ
THE CLINICが公開している経過の一例では、7日目以降にこの硬さが現れ、1ヶ月の時点でもまだ残っていたとされています。
- 7日目以降:拘縮の硬さが現れ始める
- 1ヶ月時点:まだ残っていることがある(THE CLINIC公式・経過症例の一例・2026年9月6日確認)
多くの院が拘縮を回復の過程で起こる反応として説明しており、腫れが引いた時点を完成だと思っていると、この硬さを失敗だと受け取ってしまうことが問題です。
- 腫れが引いたあとに出るため、経過が逆戻りしたように見えることがある
- マッサージを始めていい時期も力加減も院の指示によって変わる。自己判断で始めない
拘縮がいつまで続くのか、マッサージやフェイスバンドをどう扱うのかは拘縮とフェイスバンドの記事で個別に扱っています。ここでは、そういう段階があるという地図だけ持っていってください。
1ヶ月を「7〜8割」と表現する院もある
1ヶ月時点の進み具合を数字で表している院もあります。水の森美容クリニックは1ヶ月後で7〜8割完成、3ヶ月後でほぼ完成という書き方をしています。
- 1ヶ月後:7〜8割完成
- 3ヶ月後:ほぼ完成(水の森美容クリニック公式)
分かりやすい表現です。この7〜8割という数え方をしていたのは確認した11院のうち1院だけだったので、共通の基準があるわけではないと受け取っておくのが安全です。
1ヶ月から6ヶ月|「完成いつ」の答えは、院によって分かれる

「顔の脂肪吸引はいつ完成しますか」は経過を調べる人がもっとも多く投げている質問ですが、公式ページを11院ぶん開いて並べると答えが揃いませんでした。
- 調べた院数:11院の公式ページ
- 答え:完成時期の表現がバラバラ
3ヶ月と言い切る院、1〜3ヶ月と幅を持たせる院、3〜6ヶ月とする院があり、さらに「完成」という言葉を使わず「近づく」で止めている院まで混ざっていました。
以下はすべて、2026年9月6日時点の各院の公式ページの記述です。
| クリニック | 公式ページでの「完成」の説明 |
|---|---|
| THE CLINIC | FAQでは「1〜3ヶ月で最終的に完成」。経過を紹介したコラムでは、3ヶ月目に変化が定着したとしている |
| ガーデンクリニック | 完成までの期間は約3ヶ月 |
| アポロンクリニック | 3ヶ月で痛みも腫れも無く完成 |
| ジョウクリニック | 時系列の見出しに「3〜6ヵ月後(完成)」と明記 |
| BITO BEAUTY CLINIC | 術後3〜6ヶ月で拘縮が改善し、完成 |
| 水の森美容クリニック | 1ヶ月後で7〜8割完成、3ヶ月後でほぼ完成(個人差あり) |
| AND美容外科 | 安定した仕上がりになるまで1〜3ヶ月程度が一般的 |
| vertra clinic | 1〜3ヶ月で拘縮も改善し、自然な仕上がりとなって完成に近づく |
| THE FIRST CLINIC | 3ヶ月以降に最終結果に近づく(個人差がある旨も明記) |
| 福岡天神美容クリニック | 術後3ヶ月以降に炎症が沈静化し、最終的な仕上がりに近づく |
| SBC湘南美容クリニック銀座院 | 「完成」を宣言する記述はなく、術後2週間目までの経過紹介にとどまる |
最短1ヶ月、最長6ヶ月まで開く
表を上から下へ読むと幅の広さに驚くと思いますが、最短で1ヶ月、最長で6ヶ月と、同じ顔の脂肪吸引の話なのに読者が受け取る期間は倍以上変わってしまいます。
- 最短:1ヶ月で完成とする院
- 最長:6ヶ月で完成とする院
どちらかが間違っているという話ではなく、何をもって完成と呼ぶのか、その線引きが院ごとに違うだけです。
線引きは、だいたい2種類に分かれる
11院の書き方を読み比べると線引きはおおむね2種類で、腫れとむくみが引いた状態を完成と呼ぶ院と、拘縮まで改善して手触りが落ち着いた状態を完成と呼ぶ院に分かれます。
- 腫れ・むくみが引いた状態を完成とする院:目安は3ヶ月(各院公式の記載を分類)。
- 拘縮まで改善した状態を完成とする院:目安は3〜6ヶ月(各院公式の記載を分類)。
前者なら3ヶ月、後者なら3〜6ヶ月になり、実際にジョウクリニックとBITO BEAUTY CLINICはどちらも拘縮の改善と完成をセットで書いていました。
- ジョウクリニック:拘縮の改善と完成をセットで説明
- BITO BEAUTY CLINIC:同じく拘縮の改善と完成をセットで説明
「近づく」で止めている院が3つあったのも、断定できない部分を断定しないという、むしろ誠実な書き方なのだと思います。
- 断定する院:ガーデンクリニック・アポロンクリニックなど(各院公式・3ヶ月)。
- 「近づく」で止める院:THE FIRST CLINIC・福岡天神美容クリニックなど。
自分の場合の完成時期は、カウンセリングで確定させる
読んだ院がどちらの線引きを使っているかで答えは変わるので、1院のページだけを読んで「3ヶ月で完成する」と決め打ちしないでください。
- 線引きA:腫れが引いた状態を完成とする院
- 線引きB:拘縮の改善まで含めて完成とする院
クリニックは自院の説明しか書けないため、複数の院を横に並べると説明の食い違いが見えてきます。
そのうえで、診察で聞いてほしいのは次の2つです。
- 先生の言う「完成」は、腫れが引いた状態ですか。それとも硬さが取れた状態までを含みますか
- 私の場合、その状態になるのはいつごろの見込みですか
ここまで具体的に聞くと答えの幅も一緒に返ってくるので、月数だけを聞くよりはるかに使える情報になります。
人に会えるようになるのは、経過のどのあたりか

イメージ画像(実際の患者ではありません)
経過を追ううえで多くの人が気にするのが「いつから人に会えるか」で、腫れが完全に引く時期と人前に出られる時期は別物です。
- 人前に出られる時期:数日単位
- 仕上がりが定まる時期:数ヶ月単位
THE CLINICは、マスクをつけられる職場なら翌日から復帰できるとしています。48時間圧迫すれば3日目の朝からマスクなしで出勤できた例も挙げています。
- マスク可の職場:翌日から復帰できる
- マスクなしにしたい場合:48時間圧迫で3日目の朝から(THE CLINIC公式)
その同じ院が、完成は1〜3ヶ月だと書いています。一見、おかしく見えます。
でも、これも線引きの違いです。人に会える段階と仕上がりが定まる段階は、別々の時計で動いています。
- 職場復帰の目安(1〜3日)と、仕上がりの完成時期(1〜6ヶ月)は、THE CLINIC公式でも別の質問として扱われている。
- 「もう出勤できた」=「もう完成した」ではない。
メイクやマスクで隠せる範囲は、執刀した院に聞く
メイクをいつから始めていいか、傷口に触れていいかは圧迫や抜糸の指示と関係するので、自己判断で始めず執刀した院に確認してください。
- メイク開始の時期:圧迫や抜糸の指示による
- 傷口に触れる時期:自己判断せず執刀院に確認
ガーデンクリニックは、大事なイベントの直前に手術するのは避けるようにと公式ページで注意しています。
隠す工夫を考えるより、予定のほうを動かせないか先に検討してみてください。そのほうが結局、早いです。
- ガーデンクリニック:大事なイベント直前の手術は避けるよう注意
- 考え方:隠す工夫より予定を動かす方が早い
何日休むか、職種ごとにどう考えるかはダウンタイムは何日かをまとめた記事で6院の公式説明を横並びにしているので、日数を決める段階の人はそちらが入口です。
同じ経過をたどらない理由と、心配になったときの動き方
- 経過が人によって違う理由(個人差の中身)。
- 症状ごとの反応の目安と、相談したほうがいい変化の見分け方。
ここまで日数を並べてきましたが、その通りに進まないことは普通にあり、取った量・部位・体質・圧迫の続け方で経過が変わるのが理由です。
- 経過が変わる要因1:取った量
- 経過が変わる要因2:部位・体質・圧迫の続け方
THE CLINICの案内は「ダウンタイムの程度には個人差があります」です。ガーデンクリニックも症状の出方や落ち着くまでの期間に個人差があるとしています。
- THE CLINIC:ダウンタイムの程度には個人差がある
- ガーデンクリニック:症状の出方・落ち着くまでの期間に個人差がある
そして、その幅が何日から何日なのかを数字で公表している院は、11院のなかにひとつもありませんでした。
経過で起きうる主な症状を、整理しておく
自分の状態がどれに当たるのかを見分けやすいよう、この施術で起きうる主な症状とリスクを並べました。どこまでが経過の反応でどこからが相談したほうがいい変化なのかを分けて見てください。
- 腫れ・むくみ:3日目前後がピーク。2〜4週間は残ることがある
- 内出血:首まで下りることがある。2週間ほどで目立たなくなった例が公式に紹介されている
- 痛み:1週間前後でほぼ消えるとする院がある
- 拘縮による皮膚の硬さ・ぼこぼこ感:腫れが引いたあとに出る。改善の時期は院で説明が分かれる
- まれに神経に関わる症状:口が上がらない、曲がるなど。多くは1ヶ月程度で改善するとTHE CLINICは説明している
- 左右差・凹凸:取る量のばらつきによるもの。経過の途中の変化ではなく、仕上がりの問題として扱われる
上の4つは経過のなかで起きる反応として各院が説明しているものですが、下の2つは性質が違うので、気になったら早めに執刀した院へ相談してください。

イメージ画像(実際の患者ではありません)
症例写真と自分の経過を比べても、答えは出ない
経過を検索していると症例写真や経過写真にたどり着きますが、取った量も部位も体質も違うため、写真から自分の日数を測ることはできません。
- 症例写真との違い1:取った量が違う
- 症例写真との違い2:部位・体質が違う
厚生労働省の医療広告ガイドラインでは、誤認させるおそれのある治療前後の写真は広告として認められないとされ、患者の主観的な体験談も同じく認められていません。
- 禁止対象1:誤認させるおそれのある治療前後の写真
- 禁止対象2:患者の主観的な体験談(厚生労働省の医療広告ガイドライン)
写真を見比べる時間は医師に聞く時間へ回したほうが答えが早く出るので、同じ日数の写真を探しても自分の経過は写っていません。
- 同じ日数の写真でも、取った量・部位・体質が違えば自分の経過とは限らない
- 気になる変化は写真で判断せず、まず執刀した院に聞く
経過の説明の仕方は、クリニック選びの材料になる
11院の公式ページを読み比べていて気づいたのは、経過の書き方にその院の姿勢がけっこう出るということです。
短い日数だけを強調する説明と、幅と個人差をセットで示す説明とでは、あとで困りにくいのは後者のほうです。
- 説明のタイプA:短い日数だけを強調する院
- 説明のタイプB:幅と個人差をセットで示す院
THE FIRST CLINICは経過の目安表に個人差がある旨を添え、SBC湘南美容クリニック銀座院は「完成」を宣言していませんでした。
- THE FIRST CLINIC:経過の目安表に個人差がある旨を明記
- SBC湘南美容クリニック銀座院:「完成」を断定的に宣言しない
カウンセリングでも同じで、日数を短く言い切る医師より条件を付けて説明する医師のほうが術後の不安は少なくて済みます。院ごとの体制や医師の見極め方はクリニックと医師の選び方にまとめました。
- 日数を断定するだけでなく、個人差がある旨も書いているか
- 「完成」の定義(腫れが引いた状態か、拘縮まで含むか)を明示しているか
迷ったら、検索ではなく執刀した院へ
「これは正常なのか」を判断できるのは、あなたの顔を実際に見てどこからどれだけ取ったかを知っている医師だけで、ネットの経過情報は地図にはなっても診断にはなりません。
- 判断できる人:執刀した医師だけ
- ネットの経過情報の役割:地図であって診断ではない
参考までに、国民生活センターが公表している美容医療サービスの相談件数は、2024年度が10,744件、2025年度が7,944件でした。
- 2024年度:10,744件
- 2025年度:7,944件(出典:国民生活センター統計)
ただしこれは脱毛や豊胸なども含む美容医療全般の数字で、脂肪吸引だけの件数ではありません。
それでも施術のあとに相談したくなる人が一定数いるのは事実なので、おかしいと思ったら我慢して様子を見ずに連絡してください。
- 強い痛みや腫れが治まらない:経過の反応の範囲を超えていないか確認する。
- 左右差や凹凸が心配なほど目立つ:様子を見ず、早めに執刀した院へ連絡する。
まとめ:今の自分が経過のどの段階かを確かめる
顔の脂肪吸引の経過は3日目がピーク、1週間で落ち着き始め、2週間でフェイスラインが出て、そこから拘縮の時期に入ります。この順番さえ頭に入っていれば、途中の不安はかなり減らせます。
- 3日目:ピーク
- 1週間:落ち着き始め
- 2週間:フェイスラインが出る
そして「完成」は3ヶ月と言う院も3〜6ヶ月と言う院もあったので、どちらが正しいかを決めるより、自分がかかる院がどちらの線引きで話しているかを確かめてください。
- 今が経過のどの段階か(腫れの時期か、拘縮の時期か)
- 執刀した医師の言う「完成」は、どの状態を指すか
- 気になる症状が経過の反応なのか、相談したほうがいい変化なのか
腫れがなかなか引かないと感じている人は腫れのピークと引かないときの記事が入口です。完成したあとに顔がどう変わっていくのかが気になる人は5年後・10年後をまとめた記事が入口です。
よくある質問
顔の脂肪吸引はいつ完成しますか?
院によって説明が分かれます。11院を見比べると、約3ヶ月とする院、1〜3ヶ月とする院、3〜6ヶ月とする院、そして「完成に近づく」と婉曲に表現する院が混在していました。腫れが引いた状態を完成と呼ぶか、拘縮が改善した状態までを含めるかで線引きが違います。自分の場合は、執刀する医師にどちらの意味かを確認してください。
顔の脂肪吸引の翌日から仕事はできますか?
THE CLINICは、マスクをつけられる職場なら翌日から復帰できるとし、土曜に手術して月曜に戻った例も挙げています。ただし職種や圧迫の条件で変わり、3日ほど休みを取ることを勧める院もあります。日数の決め方は、ダウンタイムと仕事復帰を扱った記事で6院の説明を比べています。
腫れのピークはいつですか?
THE CLINICは術後3日目、ガーデンクリニックは術後1〜3日をピークとしています。翌日ではなく3日目に強く出るため、翌日の時点で変化が少なくても、経過が止まったわけではありません。
1ヶ月たっても顔が硬いのですが、失敗でしょうか?
拘縮の可能性があります。THE CLINICが公開している経過の一例でも、1ヶ月時点で硬さが残り、2ヶ月ごろに解消したとされています。ただし、この記事は診断をするものではありません。左右差や強い痛みを伴う場合も含め、気になるときは執刀した院に相談してください。拘縮の詳しい経過とケアは拘縮とフェイスバンドの記事で扱っています。
経過に個人差がありますが、どのくらいの幅ですか?
数字では公表されていません。11院を見ても、個人差があると明記する院はあっても、その幅を日数で示している院はありませんでした。分からない部分は分からないものとして扱い、自分の経過は執刀した医師に確認してください。
完成したあとは、もう変わらないのですか?
完成したあとの年単位の変化は、この記事の範囲外です。体重の増減や加齢による輪郭の変化は経過とは別の話なので、5年後・10年後を扱った記事のほうで整理しています。
各クリニックの説明内容や条件は変更されることがあるため、受診前に公式情報を確認してください。
参照
この記事の内容は、2026年9月6日時点の次のページをもとにしています。
- THE CLINIC・ガーデンクリニックほか、11院の公式ページ
- 国民生活センターの公表資料

顔の脂肪吸引ナビ編集部
顔の脂肪吸引を検討する時に一番時間がかかるのは、クリニックごとに書き方が違う料金・保証・症例数を並べて比べる作業です。THE CLINIC・湘南美容クリニック・ガーデンクリニック・モッズクリニック・TAクリニックの公式情報と、厚生労働省・国民生活センターの公表資料を同じ形式で突き合わせ、比べやすく整理しています。

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